スポーツサイエンス科第17期生(体育科52期生)の「卒業研究発表会」を開催しました。
本校スポーツサイエンス科では、様々なスポーツに関する理論を学び、実践を通して競技力向上を目指すと共に、
体育指導者として資質・能力を育成することを目標としています。
「卒業研究」は、生徒達が3年間、それぞれの種目で行った様々な探究活動をまとめた“学びの足跡”で、これを後輩が受け継ぎ、
更に発展させることで、添上高校の大きな財産となっています。
本日は、先日のクラス発表会を経た選りすぐりの3作を発表してもらいました。
    
発表1    『声とプレー面の関係性について』        バドミントン部   高橋 咲希 ・ 源本 優希
発表・質疑応答・担当教員(森田 正秀)からの講評 の様子
    
    
    
発表2  『あん馬における「一腕上上向き全転向」の習得過程について』     体操競技部   浅野 心粋
発表・質疑応答・担当教員(野村 勇樹)からの講評 の様子
    
    
    
発表3  『110mH、400mHの各インターバルのスピードの違い』   陸上競技部    石黒 太陽 ・ 岩田 凛太郎 ・ 藤井 健人
発表・質疑応答・担当教員(安井 亨)からの講評 の様子
    
    
    
本日の発表会では、学校運営協議会で協働いただいている奈良教育大学から笠次良爾教授と天理大学から岩山海渡准教授に来校いただき、
ご講評いただきました。
    
私は、いつもスポーツサイエンス科の実習事前指導で  
 百聞は一見に如かず   百見は一考に如かず  百考は一行に如かず   百行は一果に如かず  と話をしています。
“聞く”よりも“見る”、“見る”よりも“考える”、“考える”よりも“行動する”、そして“行動”して得た“結果”が自信となり、
自己有用感や自己肯定感を高めます。
しかし、“結果”を得ることは大切なことですが、『学ぶ』ことの本来の目的は、“答え(結果)”を得ることではありません。
『学ぶ』ことの目的は、“答え(結果)を導き出すための過程(プロセス)”をどう身に付けていくか? ということです。
物事に対して、“どう取り組み、どう向き合っていくのか?”。 これが『学び』の一番の目的です。
 
本来、高校生活の三年間は、多様な仲間と切磋琢磨し、刺激を受け合いながら、今後の人生の基礎となる人間力を育んでいくべき貴重な時間ですが、
新型コロナウィルス感染症の登場により、3年生の皆さんは、大切な実践の場が大幅に縮小され、活動も様々な制約を受けることとなってしまいました。
しかし、こうした環境の下でも歩みを止めることなく、継続して努力を積み重ね「卒業研究」を完成させた皆さんに賞賛の言葉を贈りたいと思います。
また、同時に、添上高校入学以来、皆さんを日々、支えてこられたご家族の皆様や、一緒に汗を流した仲間達、そして、時には厳しく、皆さん方に
寄り添い、導いていただいた先生方への感謝を気持ちを忘れないでほしいと思います。
令和6年度スポーツサイエンス科卒業研究抄録  2023年卒業研究集.pdf
添上高校では、実践を通した学びの場を大切にしています。