教育アンビシャスコースの2年生は、1月12日(金)5・6限目の学校設定科目「教育探究Ⅰ」の授業において、奈良教育大学幼年心理学 准教授 大西賢治先生から「幼年教育と子ども理解」についての講義を受けました。生徒たちは保育園と幼稚園の違いや認定こども園について、漠然とした知識しかありませんでしたが、それぞれの管轄省庁の違いや施設の目的、位置づけがどう違うのか、大西先生から詳しく説明していただきました。また、講義の中である動画を見た生徒たちは、動画に出てきた女の子の行動がどういう気持ちから生じたものなのか、その子の「思い」を想像し考えていました。しかし、大西先生からこの女の子の「思い」を想像したいくつかの例を挙げてもらったことで、自分の想像は目の前の一面しか見えておらず、自分の想像以外に多様な視点が存在することを理解し、個々の保育者の「思い」や「願い」を込めた「まなざし」こそが、適切な「援助」につながるということを実感していました。これまで「子どもに寄り添える教師」を理想としていた生徒たちは、自分が「子どもの思い」を理解したつもりでいても、他の先生方と共有し合うことで、自分の理解以外の別の捉え方があることに気づいたり、自分の考えをより深めたりすることにつながるとわかりました。今回のご講義で学んだことは、今後の「教育探究」への学習に対する意欲を高め、将来の夢を実現する糧となりました。