教育アンビシャスコースの2年生は、6月17日(金)5・6限目の学校設定科目「教育探究Ⅰ」の授業において、奈良教育大学教育学部 准教授 中山留美子先生から「児童心理」についての講義を受けました。2年生は、2学期に小学校の体験実習を控えており、実習の目的や意義を再確認すると共に、児童のものの見方や考え方を学ぶ機会となりました。生徒たちは「子どもたちが落ち着いて授業が受けられないのはなぜか」や「子どもの問題行動を叱っていいのか」について、班に分かれて活発に意見を出し合い、考えました。「子どもたちは自分の感情を優先しやすく、状況を読む力が不足している」「学校での習慣が身についていない」などの生徒からでた意見をふまえて、中山先生から、子どもは一度注意を向けたものや自分の視点にとらわれやすく、複数の視点を同時にとることが難しいため、切り替えが必要な時にうまく自分自身をコントロールできないのだという、子どもの思考・行動の特徴についてお話いただきました。また、子どもの問題行動に対して、ルールを理解しているのに守らなかった場合は叱ることで「学習」が起こるが、原因と結果の関係を理解できていないのに叱っても、子どもに傷を与え、自分で考え行動する力を奪ってしまうという「叱ることの効果と弊害」についてのお話を伺い、生徒たちも自身の経験を振り返り、よく理解できていました。今回のご講義を受講して学んだことは、小学校体験実習での児童との接し方に活かせるだけでなく、将来につなげていくことができる学びとなりました。