教育アンビシャスコースの2年生は、6月6日(月)5・6限目の学校設定科目「教育探究Ⅰ」の授業において、京都女子大学教育学部 准教授 齊藤和貴先生から「小学校体験実習の意義と留意点」についてご講義いただきました。2年生は、2学期に『小学校体験実習』を控えており、実習に向けて各自が取り組みたい課題をすでに決めていました。しかし、以前小学校教員として勤務されていた齊藤先生ご自身の授業の様子や板書の書き方、担当されていた教育実習生の取り組みの様子を拝見し、見えているようで見えていなかったことを学ぶことができました。先生の授業を拝見すると、子どもたちは自分の疑問や気づいたことをどんどん発言しており、みんなの前で自分の意見を堂々と言えるクラス作りができていました。また、先生は子どもたちの発言を受けとめ、「なぜ、そう考えたのか」を子どもたちに考えさせるような質問を返し、そこから子どもたち同士の対話や議論が広がるような授業をされていました。齊藤先生の授業から、対話や議論を生み出すためにどのような発問をすればいいのか、児童の理解を深めるためにどのような板書がいいのか、これまで授業を受ける立場だった生徒たちは、児童自らが考え、理解を深めるための授業をすることの大変さを実感しました。生徒たちが受講する以前に考えていた『小学校体験実習』の一番の目的は、児童とのコミュニケーションを深めることでしたが、今回の講義で受けて、『小学校体験実習』で担当していただく先生方がどのように児童と接し、どのように授業を進めているかをしっかり観察する中で、新たに気づいたことを互いに共有し合うという新たな課題ができました。