1年生が入学して4月から始まった探究基礎も、いよいよまとめの時期となりました。3学期には、次年度の探究実践に向けて、それぞれのテーマについて考える機会を持ちます。

テーマを決めるにあたって、一人ひとりが自分と向き合い、「面白い」と思うことは何かを考えました。そこから面白い問いは生まれそうか、と突き詰めていき、自分の「面白い」テリトリーを拡げることを意識しました。

また、大切なのは「課題の解決」ではなく「課題の発見」であることを確認するために、実際の大学で使われたアクティビティーや有名な絵画を用いた実験を体験しました。生徒たちは、視野を広げたり視座を変えてみることの大切さを、身をもって経験したようです。人が決めた既存の価値観よりも、価値を創造することが重要であることに気づくことができました。

探究活動は、マラソンに例えることができます。スタートは「自分の興味・関心・面白いと思うこと」、ゴールは「自分が妥当だと思う答え、どうしても伝えたいこと」で、どのように走るか、道中でどのような景色が見えるかは、人それぞれです。途中でコース変更があるなど、立ち止まることもありますが、その度に見直し、時には修正しながら、来年度末には自分の探究過程を振り返り、各自が見た景色を「自分の言葉」で伝えることを目標に、生徒たちの探究は続いていきます。