2018年(平成30年)8月28日(火)、夏休みも最終盤となったこの日、陸上競技部の皆さんが中庭の清掃を行いました。
 厳しい猛暑が続いた夏休みですが、2学期を目前にしても、なかなかその厳しさを緩めてはくれません。この日もやはり朝から気温がぐんぐん上がり、残暑の厳しい日となりました。薄雲がかかっていたので日差しこそ強烈というほどではありませんでしたが、それでも茶褐色の化粧板が張られた中庭はかなりの高温だったはずです。その中庭を、陸上競技部の皆さんが、裸足になって、水や洗剤を撒き、ブラシを手に一所懸命に汚れを落としていました。
 陸上競技部では、3年前からこの時期に中庭の清掃をしてくれています。現在の3年生が入学する1年前のことです。ですから、当時の中庭を知る生徒は誰もいなくなりました。陸上競技部の皆さんが清掃を始めるまでの中庭は、通常の掃き掃除はするものの、化粧板を磨くことはありませんでした。だから、開校以来の水垢などの自然の汚れが付着したままで、くすんだ暗い焦げ茶色をしていました。初めて中庭を磨いた時、32年ぶりに蘇った茶褐色の輝きをまぶしく感じたものです。その時、中庭の中央に「TK(Takatori Kokusai)」のロゴになるように汚れを残しました。これが開校以来受け継いできた本校の歴史ということになります。
 今日またそのロゴが一際鮮やかに浮かび上がりました。陸上競技部の皆さんが、先輩から受け継いできた夏休み終盤の中庭清掃、この積み重ねが、また新たな本校の歴史を刻んでいくようです。
 陸上競技部の皆さん、ありがとうございました。