残暑厳しい8月の末から、雪がちらつく寒い12月末まで、長かった2学期を締めくくる日が来ました。特に、今年は9月の在宅学習期間の影響で終業式が延期され、昨日まで特別授業や補充授業が実施されていました。まずは、中学・高校の全校生徒で校舎の内外の大掃除に取り組み、校舎をピカピカにしました。そして、部活動で活躍した生徒や研究発表ですばらしい成果をおさめた生徒の賞状伝達式が行われました。コロナ禍ゆえ、まだまだ活動が制限されている状況の中でしたが、本当にたくさんの中学生・高校生が呼名され、全校生徒がその成果を称えました。その後、行われた終業式では、校長先生から、京都の龍安寺ある「蹲踞(つくばい)」についてのお話がありました。蹲踞(つくばい)とは、茶室に入る前に手や口を清めるための手水を張っておく石で、真ん中が四角くなっており、それを囲むように「五・隹・疋・矢」の4字が刻まれています。そして、その中央の四角い水穴を「口」の字として時計回りに「吾唯足知 (われ ただたるを しる)」と読むことができます。「吾唯知足」とは、お釈迦様の言葉に由来し、「満足できている人は心が満たされており、逆に、不平・不満を口にしている人は心が乱れてしまいます」と校長先生は説明されました。さて、令和3年を振り返りながら、皆さんはこのお話を聞いてどのように感じましたか。令和4年は、手に入れられないものに対して不平・不満を抱くのではなく、今ある現状に感謝して満足できる平穏な心をもちつつ、青翔生として常に向上心をもって過ごし、仲間と共に日々成長できるそんな一年になればいいですね。では、皆さん、少し短いですが充実した冬休みを過ごし、1月7日の始業式には新たな気持ちで元気に登校してくださいね。