新型コロナウィルスの感染拡大が心配されますが、本日、第73回入学式を挙行しました。

素晴らしい晴天のもと、157名の新入生が元気に入学してくれました。

感染対策のため、新入生は入退場の際のみマスクを外し、入学式への出席も新入生とその保護者・ご家族の方1名のみと限定させていただきました。

本来、本校では在校生もすべて出席し、新入生の入学を盛大に祝っておりましたが、昨年に続き、縮小した形での入学式となりました。

式では、入学生の皆さんに添上高校での三年間が生涯の宝として大切なものとなるよう、校訓に託された三つの言葉について話をしました。

誠…誠実、誠意。素直で真面目な心。
      学習や部活動、友達との付き合い方において誠実に接する姿勢が「信頼」を生み、「絆」をつくる基本となります。

力…自分の力の限り努力すること。力を尽くすこと。
  自分で簡単に限界を決めてしまうのではなく、日々、努力を続けて行くことが大切です。
  学びの基本は“昨日できなかったことが、今日できるようになる”ことです。
  一つ一つは小さくても、一歩一歩積み重ねていくことが大切です。

愛…愛する・かわいがる・いつくしむ。敬う・大切にする。
  互いに敬い、思いやることから人間関係はスタートします。

人間は、個々の力は弱いですが、集団で社会を形成することによって進歩してきました。

入学生の皆さんが生きていくこれからの社会は、変化のスピードが速く、様々な課題が複雑に絡み合う予測困難な社会となってきます。

こうした社会で人工知能は人間の生活を大きく変えていくこととなるでしょう。

しかし、人工知能は考えたり、予測することはできても、そこに「心」はありません。

合理性や効率化を追求するだけでは、社会とはいえません。人間が作り上げてきた社会には、やはりその根底には、「心」が必要です。

これからの社会こそ、人間としての在り方・生き方が問われる社会になってきます。

添上高校の「誠・力・愛」の校訓は、百年以上の長い伝統をもつ本校で、脈々と受け継がれてきた不易なもので、

まさしく、「人間としての在り方・生き方」を示す道標となるものです。

高校三年間でこの校訓の意味を理解し、体現できるように頑張ってください。と激励しました。

三年後に、「添上高校で学んで良かった」と思ってもらえるように、しっかりとサポートしたいと思います。