公認会計士・税理士を目指すには・・・
①公認会計士・税理士をめざす
本校会計科は令和3年度に県立商業高校の創立に合せて新設された学科です。
これまでの会計ビジネス科や簿記部のノウハウを活かして、
奈良県では唯一、公認会計士・税理士を目指す学科として誕生しました。
特長は
①簿記系の授業が多い。
②日商簿記検定1級の合格を目指す。
③3年間クラス替えがない。(1クラスなので)
②公認会計士・税理士とは
公認会計士とは、大会社の会計監査ができる資格を持った人です。
公認会計士になるには、公認会計士試験に合格しなければなりません。
公認会計士試験は、司法試験・医師国家試験に並ぶ日本の三大難関国家試験と言われています。
それだけに、公認会計士の社会的地位も収入も非常に高いです。
監査法人に勤めれば、30才を過ぎる頃には年収1,200万円=月給100と言われています。
独立すれば、30才台で数百万~1億の年収を得ることが可能。個人の実力で大きな差が出ます。
アニメ「転校生は公認会計士」(17分)
https://jicpa.or.jp/cpainfo/introduction/contents/tenkousei_dvd/
アニメ「公認会計士 翔太」(9分)
https://jicpa.or.jp/sitemap/prmovie.html
税理士は会社の税務指導を主な仕事としている税務のプロですが、
実際には社長さんの右腕となり、会社の経営を支える経理・経営のプロと言われています。
今では、コンサルティング業務をしている税理士法人が非常に多いです。
独立して年収2千万、3千万円の税理士さんもたくさんいるようです。
③どうしたら公認会計士や税理士になれますか?
(普通科の高校生の場合)
普通科の高校生が大学から公認会計士や税理士を目指すには、
Wスクールをして、夜間に専門学校で資格の勉強をします。
そのデメリットは大きく、
①大学の学費+専門学校の学費=400万円~700万円(4年間)が必要となります。
②昼は大学、夜は専門学校ですから、勉強時間(演習の時間)の確保が難しいです。
③4年間で合格しようと思えば、自由な時間がほとんど無くなります。
④どうしたら公認会計士や税理士になれますか?
(県商 会計科の場合)
県商会計科では1年生から簿記を学び、
高校卒業までに日商簿記検定1級の合格を目指します。
そして専門学校に進学して公認会計士や税理士を目指します。
そのメリットは大きく、
①日商簿記検定1級までを無料で学べます。(高校の授業ですから無料です)
②日商簿記検定1級合格によって、専門学校の授業料が全額免除となります。(156万円)
③専門学校に進学すれば、Wスクールの必要がなく、一日中(資格の)勉強ができます。
④よって、早ければ2年で(二十歳で)公認会計士試験に合格できます。
⑤大学+Wスクールで公認会計士・税理士を目指せば、大学4年間に約700万円の学費が必要です。
⑥県商+専門学校ルートで目指せば、学費は専門学校に払う設備費等の64万円のみです。(1級合格者の場合)
⑦さらに大学生が4年次に合格するところを専門学生が2年次で合格すれば、2年早く監査法人で働くことができますので、約1千万円の収入を余分に得ることができます。
⑤なぜ県商会計科は公認会計士・税理士になりやすいのですか?
高校在学中に日商簿記検定1級の合格を目指すからです。
日商簿記検定1級は大学卒業程度と言われ、非常に難しいです。
この合格を目指すので、高校3年間で非常に高い簿記力がつきます。
公認会計士試験は簿記系の配点が高く、簿記に強い受験生はとても有利なのです。
⑥部活動をしたいのですが
陸上部やバスケ部や野球部や吹奏楽部など、部活動をしながら会計科で学ぶことはとても良い選択です。
運動部で頑張る青春は素晴らしく、そのメリットは計り知れないからです。
会計科のカリキュラムは、運動部に所属していても日商簿記検定1級を狙えるようになっています。
また会計科は簿記部員が多いので、日商簿記1級を簿記部の友人から教えてもらうことができます。
運動部を引退してから簿記部に入部する人もいます。
⑦簿記部に入った方がいいですか?
簿記部では、会計科のカリキュラムを1年前倒しで学習します。
なので、早ければ2年生で日商簿記検定1級に合格できます。
稀に1年生で日商簿記検定1級に合格する生徒もいます。
早く合格すれば、公認会計士試験の予習をしたり、税理士試験を受験していきます。
活動(勉強)は全国トップレベルの厳しさです。なので、頭脳よりも根性が必要な部活です。
日商簿記1級・英検準1級・大阪市立大学に合格した東出舞さんの合格履歴
⑧大学進学はできますか?
①学校推薦型選抜があります。
(旧:指定校推薦・専門学科推薦・公募推薦)
②総合型選抜があります。(旧:AO入試)
③日商簿記検定1級を活用した入試があります。(一橋大、関西学院大、関西大学など)
④日商簿記検定2級を活用した入試は非常にたくさんあります。
⑤大阪市立大学へはすでに4名が合格しています。(日商簿記2級+共通テストが必要)
3名は塾に通わず、本校の補習だけで合格しました。
⑥大学3年に編入することも可能です。(専門学校を2年で卒業後に編入試験を受ける)
神戸大学の編入試験は公認会計士試験の学習者には有利と言われいます。
⑨専門学校に進学するメリットは?
専門学校は、会計のプロ(公認会計士や税理士)を目指す人にとってはベストな選択です。なぜなら「より早く、より安く、より確実に」ゴールできるからです。
また、会計のプロは目指しませんが、企業の財務担当・経理担当・事務職・会計士税理士の助手など、事務系の仕事に就きたい人にとってもベストな選択です。なぜなら専門学校は事務系の求人が(高校に比べ)圧倒的に多いからです。
なので、本校会計科では(授業料の免除を受けて)専門学校に進学することもお勧めしています。
専門学校の授業料免除額(例)
日商簿記1級 156万円
会計実務検定 88万円
日商簿記2級 68万円
全商簿記1級 20万円
日商簿記3級 10万円
⑩就職はできますか?
高卒での就職はもちろん可能です。
本校には、桜井商業高校時代からの伝統と実績があり、多くの企業から求人があります。
⑪先輩の声 保護者の声
➀この写真は本校(奈情商)のOGで公認会計士の平松花香(はるか)さんが、会社(監査法人)のブログで会計士の余暇の過ごし方を紹介したものです。
https://www.shinnihon.or.jp/recruit/blog/Osaka-0909.html
平松花香さんとお母さんの声です。⇓
②「県商 会計科に入学して半年が経ちました!」令和3年4月入学 会計科1期生 1年1組 澤井彩果
私は会計科に入って初めて簿記を学んでいます。初めは勉強についていけるか不安でしたが、先生が2人体制で丁寧に教えて下さるので安心して勉強できています。会計科は1クラスだけでクラス替えがないので、目標に向かって頑張る本当の友人ができます。私のリフレッシュはそんな友人たちとお喋りすることですが、他の人たちはボーリングに行ったり、映画を見に行ったりしているようです。私の夢は公認会計士になることです。会計科で頑張れば日商簿記1級など高度な検定が取れるので、簿記力もつくし、進学時にたくさんの免除も受けられます。もし本当に公認会計士になれたら、お母さんの大好きなものをたくさん買ってあげて、お母さんの喜ぶ顔が見たいです。男子の中には「早く親から独立したい」と言っている人もいますが、そんな人ほど公認会計士や税理士になったらいいと思います。みなさん、会計科には大きな可能性があります!会計科に入って下さい!
③公認会計士試験に合格しました! 卒業生 松本早代(まつもと さよ)
この度、2021年8月に実施された公認会計士試験に合格する事が出来ました。支えてくれた家族や応援し続けてくれた友達、そして何より公認会計士への道を拓いてくださった顧問の鈴木先生、本当にありがとうございました。私は就職に役立つ資格を取ろうと思ったことをきっかけに奈良情報商業高校に入学し、簿記部に入部しました。当時は、勉強得意じゃないけど自分でも受かるかな?そもそも簿記って何?という状態でした。しかし今だから言える事として、不安を持ちながらでもチャレンジする姿勢が将来を切り拓くのだと思います。簿記部に入部した後は公認会計士を最終目標、日商簿記1級を高校での目標とし、休日返上で日々勉強に励みました。日商簿記検定は1年に2回しか開催されないという事もあり在学中のチャンスは限られていましたが、なんとか高校3年生11月の最後の試験で合格する事ができました。私にとって同級生が次々と合格する中取り残される感覚はとても悔しいものでしたが、友達に励まされながら、時にはトイレで悔し泣きをしながら(笑)、最後まで諦めず努力を続けることがいかに大切かを身をもって学んだ経験でした。大阪ITプログラミング&会計専門学校では高校在学中に日商簿記1級又は全経簿記上級に合格した場合に授業料が免除されるという特待生制度があり、私もこの制度を利用しました。公認会計士の就職活動で学歴が影響する事は無いので、専門学校で公認会計士の勉強に専念し、結果的に大学に進学する場合よりも学費が抑えられたことはとても幸運でした。奈良県立商業高等学校簿記部の顧問である鈴木先生は生徒想いのとても熱心な先生で、簿記部からは日商簿記1級や全経簿記上級の合格者を多数輩出されています。今進路に悩まれている中学生の皆さんも、私のように専門学校に進学し公認会計士試験に合格するための近道として、この学校への進学を選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。皆さんの未来が明るいものになるよう、願っております!