新年明けましておめでとうございます。2021年も高取国際高等学校をよろしくお願いします。

 無事に、令和3年1月7日(木)を迎えることができ、第3学期の始業式を実施することができたことは、喜ばしいことであります。2021年も新型コロナウィルス感染症対策をはじめ、さまざまな問題に対して策を講じながら学校を進めていければと思っています。今後も、ご理解、ご協力をよろしくお願いします。それでは、第3学期の始業式の様子をお伝えします。

 本年度は放送で実施しており、生徒会役員司会のもと、開式の辞、校歌斉唱、学校長式辞、閉式の辞、その後、生徒指導部長訓話の流れです。

【学校長式辞】

 全校生徒の皆さん、おはようございます。元気に登校してきてくれた様子を見て、大変うれしく思います。そして、2021年、明けましておめでとうございます。令和2年度第3学期が始まりました。今年は丑年です。高取国際高校、猛進の一年にしましょう。

 さて、年末年始には新型コロナウイルス感染症がさらに拡大し、日本でも連日新記録を更新、累積で26万人を超える状況になっています。「緊急事態宣言の発出」についてもささやかれるような事態になっており、感染収束に向けては、まだまだ対策と一人ひとりの努力が必要なようです。

 2学期の終業式で「思索にふける静かな年末年始に」と話をしましたが、皆さんはどのような年末年始を過ごしたでしょうか。新しい生活様式を取り入れながらうまく過ごせたでしょうか。

 ところで、年末から年始にかけて、いくつかのスポーツ競技で感染対策を徹底しながら高校選手権が開催されました。私はテレビでの観戦ですが、全ての競技で、あのようにあらん限りの力を振り絞って、自ら掲げた目標達成に向けて必死にプレーし、応援し、サポートしている。真剣な表情、涙も笑顔も、素晴らしい。見ていて、この子達が体験している身震いする喜びや悔しさ、そして感謝、味わったものにしか分からないであろう鳥肌が立つような感覚。「いいな」「羨ましいな」と思いながら見ていました。

 高校時代にしか味わえないその感覚。その感覚を創り出す体験。皆さんにもそんな体験をしてもらいたいと期待しています。その体験から皆さん一人ひとりが身につける力はすごいものがあるはずです。夢や目標に向かい、一生懸命になる。素晴らしいことです。

 そこで、2021年、今年のテーマを皆さんに送ります。それは、「挑(いどむ)」、チャレンジ、挑戦の挑です。(デジタルサイネージにも掲載中)

 新型コロナウイルス感染症が拡大しているいま、そして感染が収束したあと、その新しい未来を体験した人は誰もいません。歴史をひもとくと、パンデミックのあとは劇的な変化が起こっています。何が正解なのか、誰も知りません。だから、様々に考え行動する。「まずやってみる。そして失敗する。また考えて行動する。そしてまた・・・。」とにかく失敗していいんだと・・・。失敗を畏れずに勇猛果敢に力強く歩みを進めてもらいたいと思います。

 最後に、いつも言っていることですが、高取国際生としての自覚。高取国際プライド。持ってくれていますね。さあ、3学期も「笑顔で」「元気に」、Withコロナ・新しい生活様式でがんばっていきましょう。

【生徒指導部長訓話】

 みなさんおはようございます。2021年がスタートして早くも1週間が経ちました。今年の目標をもって、本日を迎えてくれたと思います。それぞれの学年のまとめをしながら、新年度に向けての準備をしっかりしましょう。

 さて今年は丑年です。牛は農耕作業や物資運搬の労働力として、古くから人間の生活に欠かせない身近な動物でした。この牛が干支の動物になったのにはどんな意味があるか知っていますか。勤勉によく働く姿が「誠実さ」を象徴し、身近にいる縁起の良い動物として十二支に加えられたようです。また丑年の順番がなぜ2番目なのか、については、十二支についてよく知られている物語があります。それは、昔、神様が元旦に挨拶に来た12番目までの動物を順番に、一年間その年のリーダーにしよう、というお触れを出します。牛は自分が歩くのが遅いことを知っていたので誰よりも早く、前の晩のまだ暗いうちに出発するのですが、牛の背中に乗ってやってきたねずみが神様の御殿の門が開いたとたんに飛び降り1番に。残念ながら牛は2番となり、干支の順番は2番目になりました。

 現在、日本だけでなく世界中が新型コロナウイルスの影響を受けて、いろんな方面で混乱が生じています。私たちの力では今のところどうすることもできないのが現状です。十二支の2番目の丑年は、昨年に蒔いた種が芽を出して成長する時期とされ、結果につながる道をコツコツと作っていく基礎を積み上げていく時期とされます。コロナで行き詰まったこんな時こそ、縁起のいい丑年にあやかって、歩みはゆっくりかもしれませんが、真面目に努力を重ねそれぞれの目標に向けて前進しましょう。そしてみんなで協力してこの困難を乗り切りましょう。

 首都圏では緊急事態宣言が出されるようです。奈良県においても新型コロナウイルスの感染者数は減少することなく高止まりが続いています。年末には高校生や大学生のカラオケ店または飲食店を利用してクラスターが発生しました。新聞やニュースなどを通してこの感染症に対しての基礎知識やどのような状況で感染しているかを理解しましょう。そして、正しく恐れて感染防止に努めながら、自分は大丈夫と過信することなく、細心の注意を払って日常生活を送りましょう。