「校長室の窓から」 令和元(平成31)年度 (殿村孝平校長)

6月6日

◎奈良県高等学校 家庭クラブ総会に出席しました。

 家庭クラブ総会が、奈良県産業会館で本日の午後に行われました。顧問の家庭科の教員と2名の学校代表生徒が出席してくれました。2名の代表生徒は県全体の副会長となり、午前中の役員会、午後の総会・代議員会で、役割を果たしてくれました。総会は司会として全体の進行役を担うとともに、家庭クラブ週間・ホームプロジェクト展示発表校についての提案、加盟校の報告、そして、閉会の挨拶と、多くの役割を立派に務めてくれました。なお、今年度の家庭クラブのテーマは、「創愛 ~小さな事から大きな愛を~」に決定しました。学校家庭クラブの「創造・勤労・愛情・奉仕」の基本精神で、これからも頑張ってください。

5月24日

◎避難訓練を行いました。

 本日で第1学期の中間考査が終了しました。11時10分に地震が発生という想定で、まず「シェイクアウト」行動により、机の下に身を隠し、11時01分に地震が収まったため、グラウンドに避難の指示。全校生徒は約6分後に全員集合し安否確認がとれました。避難には10分程度かかるのではという予想を、大きく下回ってくれました。

 スマートフォンのLINEでは「既読」が付くことから、本人の安否確認に活用できること。また、「おはしも」という合い言葉を覚えて、速やかに避難することを講評で述べました。(おさない、はしらない、しゃべらない、もどらない)

5月22日

◎育友会・文化体育後援会の総会開催

 本日、育友会・文化体育後援会の総会が、本校で行われました。総会に先立ち、学級懇談会と教育後援会が開催されました。

 教育後援会では、畿央大学教育学部現代教育学科の稲本正法教授にお越しいただき、特別支援教育を中心に御講演いただきました。お話の中で「思春期は大人の赤ちゃん」という医師の渡辺久子さんの言葉を引用されたお話が印象に残りました。

 なお、本日の私の挨拶の中で、下に記しました奈良学園大学との協定の話をできなかったこと、申し訳ございませんでした。

 保護者のみなさまには本校の充実・発展のため、今後とも御理解と御協力を賜りますようお願い申し上げます。本日はありがとうございました。

5月14日

◎奈良学園大学と教育連携協定を結ぶ

 本日、奈良学園大学様と、教育連携協定を結ばせていただきました。

 相互の人的、知的資源の交流、活用を図るとともに、相互の教育の充実、発展に資することを目的としています。詳しくは、学級担任を通じてお知らせします。どうぞ、御活用ください。

4月9日

◎入学式

 第40回入学式を、本日挙行しました。例年、前日までの雨で桜が散ってしまうことが多かったのですが、今年は満開の桜のもとで入学式を行うことができました。本日は、育友会神力会長様をはじめ育友会役員の皆様、同窓会(香志会)理事の島谷様、香芝中学校、香芝西中学校、香芝東中学校、香芝北中学校の各校長様、学校評議員の尾田様の御臨席のもと320名の入学を祝いました。吹奏楽部の演奏に先導され新入生が入場、呼名の場面では、皆さん緊張している様子でした。ご入学おめでとうございます。少し長いですが、以下に式辞の全文を掲載します。

<式辞>

 桜花咲き誇る春の良き日に、奈良県立香芝高等学校第40回入学式を挙行できますことは、大きな喜びです。本日は、育友会神力会長様をはじめ、同窓会長様、地元中学校長様、学校評議員の皆様、育友会役員の皆様方に御臨席を賜りましたこと、高席からではございますが、心より御礼申し上げます。

 さて、ただ今入学を許可いたしました320名の新入生の皆さん、御入学おめでとうございます。香芝高等学校へようこそ。厳しい高校受験を乗り越え、いよいよ香芝高校生としての生活が始まります。今日の日を迎えるまで、皆さんを支えてこられた保護者、中学校の先生方に感謝し、これから始まる高校生活への決意を固めてください。

 今月1日に新しい元号が発表されました。「初春の令月(れいげつ)にして、気淑(よ)く風和らぎ、梅は鏡前(きょうぜん)の粉(こ)を披(ひら)き、蘭は珮後(はいご)の香(こう)を薫(かを)らす。」 万葉集に大伴旅人が書いたとされる「梅花の歌」のこの序文を典拠(てんきょ)にした「令和」という新しい元号は、私たちの心に、新しいことがはじまるという予感を与え、新たなことへの挑戦や、明日への希望を感じさせます。また、今年、創立40周年を迎えんとする我校にとって、新しいものが生まれることはよい兆しであり、本校が飛躍することを暗示しているようにも思えます。そして、新しい元号とともに、50周年に向けて新たな10年を歩んでいければと思います。

 さて、香芝高校の校訓は、「和敬・創造・錬磨」です。お互いを敬い尊重し、新しい時代を創造し、互いに磨き合って向上し続ける。これは香芝高校の目指す教育といえます。また、香芝高校の校章は、未来に羽ばたく飛躍、限りない向上発展を目指す若人の理想を象徴しています。校訓や校章に込められた思いを大切にし、常に成長していってほしいです。常に成長するためには、挑戦をし続けることが必要となります。挑戦をやめた時、それは停滞を生むのではなく、後退に繋がるとも言われます。挑戦をする時、なぜするのか、どのようにするのか。自分の挑戦に対する「思い」が必要になります。皆さんの中には、これまで何度も挑戦をしてきた人もいれば、失敗を恐れて挑戦を拒んできた人もいることでしょう。失敗を恐れずに挑戦をし続けてほしいのですが、その際には、目標をしっかりと定め、方法をよく検討し、強い思いをもって行ってほしいと思います。日々の生活の中では、右へ左へと心が動くことが多いでしょう。自分が歩んできた道を振り返ったとき、あの時こうしていれば成功したかもしれないと後悔をするかもしれません。しかし、その後悔は、自分が考えた「こうしたい」という強い思いがあったからこそではないでしょうか。何かを行うとき、人任せにしてしまって自分で考えることがなければ、そこには後悔すら存在しないかもしれません。自分で考える。自分はどうしたいのかを考えながら挑戦していってほしいと思います。挑戦をするということは、物事に積極的・主体的に関わるということになります。その対象として最も大切なものは、日々の授業です。積極的に授業を受ける、あるいは、主体的に授業を受けるとは、もっと具体的にいうと、どのようにすることでしょうか。それは、粘り強く取り組むこと、振り返りをすること、見通しをもつことになります。つまり、学ぶということ自体に興味をもつことから始まり、見通しをもって粘り強く取り組み、学習活動の結果や経過を振り返って、次の学習につなげていくということです。今言った、3つのことを心がけて、学習に、そして部活動に励んでほしいと思います。

 終わりになりましたが、保護者の皆様、本日は、誠におめでとうございます。職員一同、お子様の成長のため、精一杯頑張る所存です。高校時代の3年間は、とても多感であり、心が大きく揺れ動く時期でもあります。御家庭においては、大きく変わった環境の中で悩みながら成長されるお子様と、しっかりとコミュニケーションをおとりいただき、支えていただきたいと思っております。卒業の日まで、一人一人のお子様の成長を願い、皆様とともに見守っていきたいと考えていますので、よろしくお願いいたします。保護者の皆様には、本校教育の推進に対しまして、一層の御理解と御支援・御協力を賜りますようお願いさせていただき、新入生の皆さんの高校生活が、楽しく充実したものになりますよう心から祈念申し上げまして、式辞といたします。