「校長室の窓から」(平成28年度)
「校長室の窓から」 平成28年度 (八重吉修校長)
3月1日
今日は卒業式です。
暖かく、春の足音が聞こえるような日です。
立派に成長された卒業生に、卒業証書とともに、餞の言葉を贈りました。
これまで支えていただいた皆さんに「感謝の気持ち」を大切にしよう。
激動の時代に「挑戦する姿勢」を持ち続けよう。
周りの人に心を開き、自分の気持ちにも向き合う「素直な心」を大切にしよう。
ひとりひとりが、その個性を十分に発揮し、活躍されることを期待しています。
さて、香芝高校の卒業生も一万人を超えています。私は、卒業生こそ、学校の宝であると思います。まもなく、香芝高校も創立40周年の区切りを迎えようとしています。多くの卒業生の皆さんが、旧交を温めていただく中心に、香芝高校があってほしいと思います。
2月1日
今日から2月です。寒い日が続くのですが、校長室の前にある梅の木には赤い花が開き始めました。ゆっくりですが春を期待する季節になりました。
インフルエンザが流行しています。校内での流行を防ぐために、残念ながら1年生学年全体のカルタ大会と2月の全校集会は中止としました。
今月の全校集会では生徒の皆さんに、将来の進路について考えよう、という提案をしようと思っていました。
特に2年生の人は、あと半年もすれば進路決定に向けての大きな流れの中です。たとえば、就職か、進学か。就職なら、どのような仕事なのか。進学なら専門学校か、大学か。どのような勉強をしたいのか、資格を取りたいのか、その勉強や資格を取って将来何をしたいのか。自分の将来像をよく考えて、どちらに進むかの大きな部分は、自分が主体的に選ばなければなりません。
自分の現状を知り、その目標達成のためにどのような準備をするのか、そのために1月には校外模試を実施しました。それは、現状にあわせてそれで進める進路を探すためのものではありません。現状を確認して、自分の希望を実現するために何をすればよいのか、そのための模試なのです。
私は、香芝高校生の素直で何事にもまじめに取り組む姿勢がすばらしいと思っています。だからこそ、それぞれの夢を実現してほしいと思っています。
そのためには、学力を身につけることです。もう一歩、実力を伸ばすためには何をすればよいか。夢の実現のために、どのような方向へ進めばよいのか。
とにかく、資格さえ取れば、何とかなる。なんて大きな間違いです。
進路指導室の資料を見たり、いろいろな学校を見学したり、保護者の方や先生あるいは友人に意見を聞くなど行動を起こしてみましょう。自分ではっきりとした目標を持たず、何となく過ごしていると、周りの人が決まりだしたときに慌ててしまいます。
学年末に近づいたこの時期に、次の年の準備とともに、自分の将来を考えるこれからの2ヶ月にしてほしいと思います。
1月16日
始業式から1週間が過ぎました。
冬本番の寒い日が続きます。新しい年の初めに、身の引き締まる思いです。
お正月には、箱根駅伝の様子が放映されていました。すべての選手が、次の走者にたすきを渡そう、先に走った選手の思いをつなごう
そんな重い責任がかかっているように思いました。
ところで、始業式の校歌斉唱では、みんなの声が出て、とてもいいものになりました。
これが、3年生から1,2年生への一つのたすきです。
3年生のみなさんは、普段の学校生活、部活動など、いろいろな生活の場で、後輩にたすきを渡し続けました。
そのたすきをさらに順位を上げてつなぎ、次の世代に渡そうとするのが、2年生、そして1年生の役割です。
3年生が香芝高校の35期生、2年生が36期生、1年生が37期生となります。
2020年、東京オリンピックの年は香芝高校40周年になります。
そして、このつないだたすきが伝統そのものだと思います。
いよいよ、まとめの3学期が始まります。
私は、みなさんがいろいろな面でまだまだ伸びると期待しています。
一人一人の工夫で、前向きな取り組みで、もう一歩ずつ前に進めるのではないでしょうか。
努力の成果は、すぐに表れるものではありません。
自分の力を信じて、地道に取り組むことこそ大切だと思います。
生徒のみなさんが、次のステップへの大切な期間となる3学期を有意義に過ごしてくれることを期待しています。
12月22日
今日は2学期の終業式です。
2学期を振り返りつつ、生徒の皆さんがひとりひとり自分の生活を振り返り、前を向いて進んでほしいという願いを込めて、終業式の式辞としました。
『一期一会』という言葉があります。
『一生に一度の出会いと考えてその時を大切にしよう』という意味です。
いよいよ、このメンバーが一同に集っての校歌斉唱も3学期の始業式を残すのみとなりました。平成28年度の香芝高校生全員による大合唱を期待しています。
文化祭に始まって、体育大会、部活動のいろいろな発表会や大会、そして2年生は修学旅行、3年生は就職や進学の試験、本当に多くの行事のある2学期でした。ほっとして、クリスマス、お正月など、浮かれた気分になりがちですが、冷静にこの1年を振り返る時間も少しとってほしいと思います。
年末になると、今年の流行語とか漢字の話題が出てきます。
先日、日本漢字能力検定協会が今年の漢字として『金』(きん・かね)という字を発表されました。例年のイベントのように、京都の清水寺で大きな字を書かれたそうです。オリンピックやパラリンピックの金メダルから、とか、政治と金から、とか、今年の出来事が振り返られていました。
さて、皆さん自身の1年を漢字で表すと、どのような字になるのでしょうか。
「現代用語の基礎知識」という本の読者アンケートをもとにした今年の流行語大賞は『神ってる』だそうです。そういえば、文化祭のメインテーマは『香芝る』でした。『香芝る』ということばがもっと脚光を浴びるようになってほしいと思います。
さて、香芝市内では11月の第3土曜日は『香芝市教育の日』となっています。その行事の一環としてボランティア部の皆さんと有志の人が真美ヶ丘東幼稚園を訪ねました。元気な幼稚園児を相手に、アクシデントにも対応しながら、笑顔を見せて活躍する姿に感心しました。
学校近くの自治会の代表の方から
「ゴミ収集日にカラスが散らかしたゴミを、香芝高校の生徒さんが学校からほうきやちりとりを持ってきて、掃除をしていただきました。」
というお話を伺いました。
お祭りなどのイベントに参加し、お手伝いをした人もあります。通学路清掃をしたり、小学校や中学校と交流したり、通学路で出会う人に明るく挨拶したり、そんな皆さんひとりひとりの行いが地域の方々との暖かい交流となります。
校歌にもあるように、二上山など多くの自然に囲まれ、環境に恵まれたところに毎日通っています。学校も、その町も、みんなの誇りとしてほしいと思います。その考え方の延長線上に、奈良を知ろう、という総合的な学習の時間「やまと」があります。
さて、大学入試が変わろうとしています。現在の中学校2年生からは大学入試センター試験に変わって新しいテストになります。その中で、英検などの活用が検討されています。そういう意味では、ここにいる皆さんも、資格検定に前向きに取り組まれてはいかがでしょうか。
まもなく、新しい年を迎えます。来る年が皆さんにとってすばらしい1年となることを祈念しています。
10月31日
秋本番です。
いろいろな部活動の新人大会あるいは県総合文化祭の発表などが開催されています。
それぞれの会場で、生徒のみなさんの躍動する様子を見ることができます。普段の練習の成果を十分に発揮してほしいと思います。
今日の全校集会では、生徒のみなさんに私の期待することをお話ししました。
ひとつはテストあるいは普段の勉強についてです。
授業でどれだけ新しいことを身に付けるか。それは、先生に与えられるものではなくて、伸びようとする自分の力が大切です。
現代は試験に出そうな単語だけを覚えるのではなく、全体を理解することが求められています。
その意味で、授業の時間を大切にしてほしい。
誰にでも、得意なこと、苦手なことがあるものです。わからないことがあれば、先生にわかるまで質問して、解決することが大切です。
もう一つは、生徒会活動についてです。
先日、生徒会役員選挙がありました。
香芝高校の生徒会の活動を活性化したい。学校行事をもっと楽しいものとしたい。そんな声が多く聞かれました。
いろいろな意味での安全面、そしてみんなが気持ちよく学校生活を送れるように先生たちは最低限の約束を作ります。
ただ、楽しい学校行事や思いで深い学校生活は、先生方に作ってもらうものではありません。
生徒会役員に作ってもらうものでもありません。
生徒のみなさん一人一人が考えて、協力して、作っていくものなのです。
その中心となるのが、生徒会だと思います。
勉強の話、生徒会活動の話
どちらも生徒のみなさんが、それぞれに主体的に活動しよう。それが今日の私の願いです。
明日は、創立記念日です。香芝高校が開校する前年の11月1日に校章と当時の制服が決まりました。
生徒会役員の立ち会い演説会の中でもこんな話をしている人がありました。
みんなで、誇れる香芝高校を作っていきましょう。
そのために、あなたは何をするか、生徒のみなさん、明日は少しの時間でもそれを考える日にしてほしいと思います。
10月7日
文化祭から始まった学校行事も、2年生の修学旅行、1,3年生の校外学習、そして一昨日の体育大会と進んでいます。明日は中学生やその保護者の方などを迎えてのオープンスクールを予定しています。
10月の全校集会では、挨拶を呼びかけました。
2年生が修学旅行に行ったディズニー・リゾートでは、そこに働くキャストが入場者ゲストに対して、「こんにちは」と挨拶するのだそうです。
ゲストは何回か挨拶される中で、自然に「こんにちは」と挨拶をするようになっているそうです。
香芝高校でもそうあってほしいと思います。
挨拶こそが社会人への第一歩だと思います。
通学途中の出会う人、そして学校では外部からのお客さんや先生あるいは同級生や先輩・後輩などに対して、大きな声で挨拶しましょう。
校内でも、もっともっと大きな声で挨拶の声が聞かれることを期待しています。
ところで、先月からこのページを自分で掲載することができるようになりました。何事でも、自分でできるようになるということは、とてもうれしいものです。私は、学校の意義はこのような思いをできるだけ多く生徒に感じさせることにあると思います。
これからも、このページを使って、できるだけ多くのことを紹介し、あるいは生徒の皆さんに伝えていきたいと考えています。
9月23日
9月初旬から、種目ごとに県内各地で第69回奈良県高等学校総合体育大会が開催されています。
昨日はその総合開会式が奈良県立橿原公苑陸上競技場で開催されました。早朝から雨が降り、心配されたのですが、式にあわせるかのようにやみ、予定どおり実施することができました。
来賓等の受付・案内や式の運営のお手伝いをバスケットボール部、場内放送を放送部が担当するなど、本校の生徒が活躍していました。入場行進で元気よく行進したホッケー部の生徒とともに、香芝高校を誇らしく感じた開会式でした。
これから徐々に秋が深まるにつれて、それぞれの種目で新人大会などが始まります。活躍を期待しています。
9月15日
ふと校長室の窓から外を眺めると、ハナミズキは葉が黄色を帯び、赤い実がみられるようになりました。そう言えば、虫の声も聞かれるようになり、暑さを感じながらも秋が着実に訪れようとしています。
先週末には文化祭を開催することができました。学級、部活動そして有志のグループで準備・練習してきた成果を発表していただきました。あいにく、初日の午前中は強い雨や風に悩まされ、育友会のバザーや3年生の模擬店、あるいはせっかく設置した校門のゲートなど多くの部署でご苦労いただきました。ただ、体育館や廊下ですれ違う生徒のみなさんの笑顔いっぱいの様子を見て、無事開催できたことを喜びたいと思います。
いろいろな面でご協力いただいた保護者のみなさん、地域のみなさんにあらためてお礼を申し上げたいと思います。特に、雨の中でバザーに取り組んでいただいた育友会役員のみなさん、ありがとうございました。
さて、文化祭後の芸術鑑賞会では、古典芸能として落語を鑑賞しました。後半に出演された桂雀々さんの師匠は桂枝雀さんでした。若くしてお亡くなりになったのですが、私は枝雀師匠の落語を聞くのが大好きでした。特に印象に残っているのが、「緊張と緩和」によって大きな笑いが起こるというお話でした。私は、教室で数学を教えているときも、この言葉を意識していたのを思い出します。
修学旅行や校外学習・体育大会などの学校行事、種目によってはすでに始まっている奈良県高等学校総合体育大会、高校野球秋季大会、そして奈良県高等学校総合文化祭など、生徒のみなさんのいろいろな場での活躍を期待したいと思います。
一方で3年生はAO入試が始まり、就職試験、大学入試センター試験の出願から指定校推薦入試の話題など、何か慌ただしさを感じているのではないでしょうか。あわてたり、周りに流されたりすることなく、自分の力を信じて、希望の進路を実現してください。特に、大学への進学を目指すみなさんは、まだまだこれからです。落ち着いて、勉強に取り組みましょう。
9月1日
今年は、ことのほか暑い夏でした。
でも、9月を迎えるようになって、2,3日前から朝晩に少しずつ秋を感じるような気がします。四季の明確な日本に生きる私たちにとって、これから小さな秋をどこに見つけるか、スマホでポケモンを探しているよりも楽しいのではないかと思います。
今年は、学校の耐震工事ということで、部活動や講習など、いろいろな面で制約がありました。今年度と来年度の2年間にわたって工事をしていただきますが、今年度分はあと1ヶ月あまりで終了となります。中庭の足場もはずされ、今年分の半分は、きれいな外壁が現れています。
工事車両の通行や工事の音など、少しでもみなさんの活動の妨げにならないように、夏休み中を中心に工事をしていただいております。この暑い夏の時期に大変な工事をしていただいている様子を見ておりますと、頭の下がる思いがしました。
もう少し、工事は続きますが、いろいろな面で配慮しながらしていただいていることに感謝したいと思います。
そういえば、8月はオリンピックの話題がいっぱいでした。メダルの獲得数が41個、過去最高だったそうです。そして、選手のインタビューで語られたのは、支えてくれた人への感謝の気持ちでした。
みなさんも、そして私も、いつも多くの人に支えてもらっています。大切なことは、それを気づくこと、そして、素直に感謝することだと思います。
42日間の夏休みが終わりました。部活動などいろいろな面でみなさんの活躍を見せていただいたり、報告を受けました。講習を受け、学校で学習する姿も見せていただきました。私は、この夏休みのみなさんの活動をみて、みなさんがすばらしい力を持っていることにあらためて気づいたように思います。これからも、いろいろな場で、自信を持って、力を発揮してもらいたいと思います。
実りの秋です。1学期、そして夏休みに育てたいろいろなものを収穫しましょう。
文化祭や体育大会、修学旅行や校外学習、学級の中で育ててきた友情と信頼関係を発揮する機会です。私は、そのような学校行事の中で、生徒のみなさんの積極的な活動を期待しています。もちろん、危険などを避けるために、それぞれの担当や担任の先生などから一定の約束はあると思いますが、その中でいかに楽しむか、それは先生ではなく生徒のみなさんの意欲であり、自主性なのです。高校生の豊かな、新鮮な発想を見せてください。
2学期には、それぞれの学年に応じた進路に関する選択の時期となります。特に、3年生は決定に向けた大事な時期となります。よく悩み、考えて、自分の進路を選びましょう。そして、目標を決めたら、実現しましょう。
2学期が、みなさんにとって多くの成果を収穫できる時期となることを期待しています。
7月20日
毎朝、元気な蝉の声に迎えられます。いよいよ夏休みです。
1学期の終業式をひとつの区切りとして、これまでの3か月あまりを振り返る機会としてほしいと思います。
生徒の皆さんは、4月に入学や進級の中で新たな出会いがあり、新たな環境に飛び込みました。部活動や生徒会活動などの学校生活の中で、上級生や下級生との関わりもできたことと思います。3年生になって、卒業後の進路選択に迫られている人もあるのではないでしょうか。
時間の流れは本当に速いものです。特に、その中で日々考え、悩み、活動する皆さんは、時としてその流れに押し流され、我を忘れがちになってしまうこともあります。そんな中で、ふと立ち止まって、自分の足下を見つめて、これからの生活を考えるのもこの終業式ではないでしょうか。
この4月に香芝高校に赴任した私にとっても、あっという間の1学期でした。明るく素直な生徒の皆さんに出会うことができました。地域の方々から通学途中の挨拶やゴミ拾いなど皆さんの行動に対するお礼の言葉などもいただきました。これからも、生徒の皆さんがいろいろなことに前向きに挑戦するような活気あふれる学校作りに努めていきたいと思います。
さて、いよいよ2学期になれば、次への1歩を踏み出さなければなりません。時間的に少し余裕のある夏休みに、よく考えてみてください。あなたは理型ですか、文型ですか。卒業後は進学しますか。就職しますか。
目の前のことだけを考えず、あなたの生き方全体を考えましょう。あなたの夢は何ですか。高校では、いろいろな分野の勉強をします。これからは、あなたの学びたいことを勉強します。それが、専門学校や大学など進学先で学ぶことです。どの方向に進むか、選ぶのはあなた自身です。
経済産業省では、社会人基礎力として「前に踏み出す力」「考え抜く力」「チームで働く力」の3つをあげ、基礎学力や専門知識とともに、仕事をする上で必要な力としています。1年生の皆さんは、夏休み中に奈良タイムのフィールドワークを予定しています。インタビューや調査にとどまらず、チームでもう一歩深く考えてみてください。これが、進学や就職の際に問われる社会人基礎力をつける学習の基本となります。
2学期は文化祭に始まり、体育大会や修学旅行など行事がいっぱいです。有意義に夏休みを過ごし、始業式には成長された皆さんとお会いできることを期待しています。
5月31日
雨のために延期となった球技大会が今週は実施できそうです。校長室の窓からさわやかな風が入っています。
今日は「スーパーマーズ」です。太陽の周りをほぼ円形の軌道で公転している地球と楕円形の軌道を公転している火星が近づきます。そのため、火星がふだんの5倍大きく見える日です。なぜ、そのようなことが起こるのか、これは理科と数学の問題です。
最近は、参議院選挙の話題がよく出てきます。全校集会の前に生徒総会も開かれ、審議しておられましたが、3年生の4分の1程度の人は参議院選挙の有権者となります。いよいよ日本の政治に参加していくことになります。現代社会や政治経済で学んだことが生きてくることと思います。
中間考査が終わりました。もちろん、生徒のみなさんはがんばったことと思います。進学や就職するために、成績は大事な要素です。でも、勉強は成績のためだけにするのではないのです。どこに生きてくるのか、まだまだ先は見えないので難しいとは思いますが、高校で学ぶことは、これからの人生の中で、必ず生きてくるものです。
たとえば、部活動の練習だってそれは同じだと思います。この練習が本番の、あるいは公式戦のどんなところに生きるのか、そんなことを考えてすれば、苦しい練習にやる気が出るのではないでしょうか。
先日、「ポジティブの教科書」(武田双雲著)という本を読みました。そこに孔子の論語の1節「子曰、知之者不如好之者、好之者不如楽之者」が紹介されていました。自分が楽しみを見つけて取り組めば、すばらしいことができるということです。
さて、校歌はクラス、学年の枠を取り払って、同窓会になれば年代の枠も取り払って、この香芝高校の生徒と卒業生だけが歌えるものです。そこで、私からの提案です。ここにいるみんなで大きな声で歌ってみましょう。全校生徒1000人弱の皆さんの大きな声の合唱を期待しています。
今回の全校集会では、何事にも楽しみながら前向きに取り組むことの大切さをお話ししました。運動部はインターハイ県予選の真っ最中です。ひとつの区切りとして、日頃の練習の成果を十分に発揮してほしいと思います。
5月2日
新緑の美しい季節になりました。校庭や中庭には、きれいな花が咲いています。
放課後はその新芽に負けないくらい勢いのある部活動の生徒の声が響いています。新しく入部して戸惑いの中に楽しそうな1年生、後輩もでき、充実を感じさせる2年生、最後の公式戦、発表会を前に力の入る3年生。校舎内外に活気かみなぎっているように感じます。
さて、4月の熊本地方を中心とする大地震に対して生徒会が募金活動に取り組んでいました。多くの生徒が協力している姿が見られました。
今日の全校集会では、「思いやり」の話をしました。ともに生活する家族、通学途中で出会う地域の皆さん、ともに学ぶ級友たちなど生活の場でお互いを思いやる気持ちを大切にして、気持ちよく日々を過ごしてほしいと思います。
さわやかな5月の始まりです。後半には、一つの学習の節目となる中間考査も予定されています。生徒諸君の躍動する日々を期待しています。
4月12日
きょうは入学式です。明るい吹奏楽部の演奏の中を新入生320名が入場しました。ご来賓や保護者の皆さんに見守っていただきながら、緊張感の中にもあたたかい雰囲気の入学式であったと思います。式辞の中で、「挑戦」しよう、とお話ししました。いろいろなことに挑戦し、その中で自分の持つ力を認識し、さらに伸ばしてほしいと思います。これからの3年間、新入生の活躍を期待しています。
4月11日
窓からは新緑の二上山が見えます。校庭で生徒たちの部活動に取り組む様子が見られます。近辺に小学校や大学もあります。このすばらしい環境に囲まれた学校に今年度赴任いたしました。身の引き締まる思いです。
きょうは、在校生を前に着任式でした。校内ではお互いに挨拶をして、明るい雰囲気の学校作りを呼びかけました。ともに学ぶ級友、練習に励む部活動の仲間など、周囲の人たちへの気配りをしながらも、ひとりひとりが自分の心を開き、のびのびと前向きに学校生活を送ってほしいと思います。