令和3年6月1日(火)7限の探究ならの時間に1年生を対象に、『世界遺産教室』いうテーマで世界遺産研究家の久保美智代さんを講師としてお招きし、オンライン授業をしていただきました。今回はエジプトにあるヌビア遺跡についてのお話がありました。この遺跡群に属するアブ・シンベル宮殿は1960年代以降のアスワンハイダムの建設計画によって水没の危機にありましたが、ユネスコの国際的な救済活動により結果としてこの文化遺産は守られました。また、原爆ドームやアウシュビッツ収容所など負の遺産にも触れ、悲しい歴史を繰り返さないように後世に残していく為に世界遺産に登録されたことを知ることができました。戦争や開発によって失われていく文化遺産もある中で、これらを守るためにユネスコが果たしてきた役割の大きさだけでなく、平和への願いも知ることができました。最後には本校にも馴染みのある飛鳥・藤原地域の遺産についてもっと知って、その魅力発信してほしいというメッセージもいただきました。

生徒の感想「奈良県が3つも世界遺産に登録されていることをもっと大切にしないといけないと思いました。」「『戦争は人の心の中で生まれるものであるから、人の心の中に平和のとりでを築かなければならない。』という言葉が心に響きました。」

授業の様子