12号(平成11年4月1日木曜日)


新しい制服決まる!!

 けんよう第11号でお知らせした、学校改善委員会を中心とした学校改善の1つとして、女子の制服が新しく生まれ変わる。平成11年4月に入学する生徒たちから着用し、平成13年、つまり21世紀に3学年揃うことになる。
 開校から36年間続いた制服であるが、機能性・ファッション性両面からその見直しの声があげられていた。一昨年2月には、生徒代表がシンポジウムを開き、制服変更が具体的にとりあげられることになった。あらかじめ選んだ三十数着の候補を昨年の文化祭ではファッションショーの形で全校生に発表。展示も行い、在校生、保護者、卒業生をはじめ、中学生や一般の方々にも投票をしてもらい意見を求めた。10月末に、再度絞られた数点で最終投票を行い、職員会議で決定された。
 新しい制服は、濃紺で、ダブルのブレザーは着丈が短く、サイドベンツを取り入れたお酒落なもの。写真にあるチェック柄のスカートはオプションで、欲しい者のみ購入すれば良い。ブラウスも襟の形が変わり、二葉のリボンタイをつける。中央には校章入りボタンがあり、学年によって色が変わる。ブレザーのボタンも校章の模様の水七宝で作られたものが4つになる。それによって、今までつけていた校章と学年章のブローチをつける必要がなくなった。夏の半柚ブラウスはボタンダウンで、こちらにもリボンタイをつける。合服には、これも購入は自由だが、ニットのベストとセーターが白と紺の二色準備される。いずれも胸元にIKの花文字が浮かぷ。
 在校生たちが、「私たちも着たい。」と残念がるほどお酒落な制服ができ上がった。
新しい制服


恩師からの便り

囚われないで 森田翠子先生 昨年の春、17年間勤めた生駒高校を定年退職して、早や1年が過ぎようとしています。17年の歳月は、校舎周辺の景観はもちろんのこと、人間模様をも随分に変えてしまいました。けれど、私にとりましては一貫して恵まれた教員生活であったと言えます。歳を重ねると言うことは不思議なことで、辛かった事や、悲しかった事も、今は静かな気持ちで振り返ることができます。
 思い起こせば、在職中、私は生徒だった皆さんに「確りと目標を定めて進みなさい。諦めないで頑張れば必ず道は開けてくる。」と力説してきました。確かに目標に向かって努力することは立派なことです。それはそれとして、最近の私には、目標のない生き方も決して悲観するには及ばないと思えてきました。夢に向かって馬車馬のように突き進むのも1つの生き方なら、物事に拘泥しないで、出くわす様々の事象に心を込めてかかわっていくのも、1つの生き方だと思えてきたのです。こんな気持ちになったのも歳を重ねた為だと思いますが、願いの叶わぬストレスに苦しむよりは、この方が現代を生きる処世術なのかもしれません。
 学校を卒業したら、家庭を持ったら……と、夢を抱いていた皆さんの中には、現在、必ずしも思い通りになっていない人がおられるのではないかと思います。しかし、決して落胆することはない、今の自分の座を自分らしく精一杯生きてください。物事に囚われないで、ゆったりとした気持ちで周囲を見つめ直してみると、案外身近に素晴らしいものが見えてきます。

生駒山とともに 池内玄一郎先生 2階の自室の窓から生駒山が小さく見える。子供の頃から、生駒の山並みのなだらかな曲線をながめ、そこに吸い込まれてゆく夕陽の輝きをながめ、飽きることを知らなかった。
 今から16年前、校門で間近に見る生駒山の雄姿は自室から見慣れた優美な曲線とは異なる圧倒的な量感で迫り、新しい職場に入ろうとする私を叱咤するごとくであったのを昨日の事のように思いおこす。以来、生駒高校での11年間はつねに生駒山の姿と二重写しになって私の脳裏にある。
 なつかしい旧友である卒業生の諸君。諸君の心の内に今も生駒の山並みは生き続けているか。
 生駒山よ。一分の丘にそびえ立つ学舎を、厳しく、あたたかく見守りたまえ。そしてその地より巣立ちゆくすべての若者に優しい祝福をおくりたまえ。


ハンドボール部  

小松岳

 98年度の成績は、インターハイ予選では男女共、1回戦で優勝チームに負けてしまいました。新チームになってからは、春のセンバツ予選では、男子は2回戦で、準優勝した高円に16対14で負け、女子は、準優勝した育英西に13対7で負けてしまいました。
 新チームは、男子9名、女子15名で構成され体育の佐川先生、美術の山田先生の指導のもと、インターハイ出場を目標とし、6月の予選に向けて、日々練習に励んでいます。この冬は、基礎体力の向上、個々の弱点克服を念頭に置き練習しました。春からは、ディフェンスを中心とした実践形式の練習をしています。
 また、今年は男子から2名が奈良県選抜の候補に選考され、他の部員にもよい刺激となっています。僕も去年、奈良県選抜の候補から選抜メンバーに選ばれ、神奈川ゆめ国体に出場しました。生駒のプレースタイルとは違うプレーを勉強できたことや、ハンドボールを通して、他校の選手と友達になれたり、近畿大会や本大会で全国レベルのプレーを直接経験でき、大切なものをたくさん得ました。後輩2人にも、是非選抜メンバーに選ばれて欲しいです。
 最近、部員数が少なく、試合形式の練習がしづらくなっています。そこで、先輩がたの技術を教えてもらうためにも、一度、生駒高校に後輩の指導に来て下さい。部員一同、楽しみに待っています。