本校SSH事業に関する運営指導をお願いしている田村薬品工業株式会社様のご紹介により、昨年度に引き続き、ノーベル賞受賞者を多数輩出するアメリカの名門ジョンズホプキンズ大学医学部教授の神谷篤先生をお迎えし、『こころの病気のサイエンス―新しい薬の開発を目指して―』の演題で進路講演会を実施しました。 
講演の中では、統合失調症やうつ病を例として、こころの病気の治療方法や治療薬の歴史、また、疫学的知見から、こころの病気の遺伝リスクと環境要因の相互作用による分子メカニズム等のお話をされました。そして、新しい抗うつ薬を発見する研究についてご紹介いただき、創薬までの長い道のりや困難、また、創薬を通して人の健康に貢献するためには、大学だけではなく、製薬会社・ベンチャー企業・臨床病院による共同研究体制が重要であるということを示唆されました。 
お話の最後には、世界で活躍する研究者となるために大切なことについて、14の具体的な項目を挙げてお話いただきました。「重要な疑問・質問を考える能力を鍛える。」、「世の中の流れを把握して、次の展開を予測する。」など14項目以外にも、神谷先生のお話の全ては一生の宝物となりました。青翔の生徒も神谷先生のように世界へ羽ばたいてくれることを期待しています。 
アメリカの医学研究界の空気を存分に青翔へ届けてくださった神谷先生に深く感謝申し上げるとともに、貴重なお時間をご提供いただきました田村薬品工業株式会社の皆さまに心よりお礼申し上げます。 
ありがとうございました。