8月23日(火)奈良市のUNWTO(国連世界観光機関駐日事務所)と中川政七商店 奈良本店を、「課題研究α」の選択生徒が訪問しました。

 UNWTOは、観光を通じた豊かな社会の実現と各国の相互理解の促進を掲げ、責任ある持続可能な観光の促進を目的とした国際連合の専門機関です。

 観光はアジア太平洋地域に限らず世界各国で大きな雇用の創出を生み出すなど、社会経済の発展を牽引する産業として、各国で重要な役割を担っています。

 とりわけ開発途上国では自然そのものが観光資源として地域経済を活性化させる大きな役割を担っているので、将来にわたって持続可能な発展を続けていかなければなりません。そのためには、景観を守るだけでなく海洋や大気の汚染など観光資源を破壊してしまう要因を取り除きつつ運営されなければなりません。そこでSDG’sの理念に立って自然環境を損なうことなく観光資源として利用する方策・企画の提言も行っています。

 中川政七商店は、「日本の工芸を元気にする」を企業理念にしている創業亨保元年の生活雑貨の企画・製造・卸売・小売を行っている企業であり、近年では、経営コンサルティングになどの教育活動にも参画しています。ならまちの一角にある奈良本店を訪れ、店長の村田様からお話を伺いました。

 今日は、観光の視点から講義を受けたり見学を行い、世界的な観光を俯瞰し、地元奈良が発祥の伝統工芸がどのように観光に関わっているかを学ばせる機会となりました。

 

 畝傍高校では、学校内の授業だけで教育が完遂するわけではなく、学校外のさまざまな機関・人材からあらゆる機会を通じて学べる機会を提供するために、「課題研究α」の時間を通じて実践活動をしています。