ルリセンチコガネ探索フィールドワークを実施しました。

令和4年8月27日(土)に、奈良公園にて、”ルリセンチコガネ”と呼ばれる色鮮やかな糞虫を探索するフィールドワークを実施しました。

対象生徒は2年理系生物選択者、及び科学部で、希望者10名が参加しました。

このフィールドワークは、ならまちにて「ならまち糞虫館」を運営されている中村圭一さんを講師に招き、体験活動を通して生態系について学ぶ森林環境教育推進事業の一環として実施しました。

 

~ 当日の様子 ~

 

まずは近鉄奈良駅に集合し、講師の中村先生より本日の日程と趣旨をご説明いただきました。

 

その後、奈良公園方面へ移動し、実際に糞虫がどのようなところで見られるのかをご説明いただき、各々が探索し始めました。

虫が苦手だと言っていた生徒も、次第に熱中しはじめ、マグソコガネやスジマグソコガネなどの小さな糞虫を発見した際には喜びの表情を浮かべていました。

  

 

一通り探索し終えると、今度は日陰の多い場所まで移動し、今回の目玉である”瑠璃色”に輝くコガネムシを探すことになり、皆意気揚々と探索を楽しんでいました。

 

30分ほど探索を続けたものの、残念ながらこの日はルリセンチコガネを発見することはできませんでした。

 

お昼休憩を挟み、中村さんが運営されている「ならまち糞虫館」へと移動し、施設の見学をさせていただきました。

館内には、中村さんが実際に採取された糞虫以外に、世界中の糞虫の標本が展示されており、見る者をわくわくさせる展示で、生徒も引き込まれていました。

右下の写真に写っているコガネムシが、今回の標的であったルリセンチコガネです。地域によって色は様々のようですが、瑠璃色のコガネムシは奈良県特有なのでルリセンチコガネと呼ばれています。(正式な種名はオオセンチコガネ)

  

  

 

一通り施設を見学させていただいた後、館内の二階にて「糞虫セミナー」を実施していただきました。

 

糞虫の特徴から様々なランキング、面白い雑学まで、中学時代から40年以上も愛し続けた糞虫の魅力を存分にお聞かせいただくことができました。

生徒たちも夢中になって話を聞いており、最後に「もし糞虫がいなくなったらどうなるか」という発問に対して、各々の考えを披露してくれていました。

最後の質疑応答でも積極的に発言しており、生徒たちにとって非常に実りのある体験ができたと思います。

 

一日講師をしていただいた中村圭一さん、有り難うございました。