3月1日、青翔高校第19回卒業証書授与式を実施しました。厳しい寒さが続いた2月が終わり、この日の気温は20度まで上がりました。恵まれた日に卒業を迎える青翔生たちはとても緊張した面持ちで入場し、その様子を保護者の方々があたたかいまなざしで見つめていました。全員が席に着き、国歌・校歌に続き、卒業証書授与では、生徒が順番に立ち上がり、卒業証書を受け取りに歩くその姿から、清々しさや、その瞬間を大切にしようという気持ちが溢れていました。名前を呼ばれ「はい」と返事をする声からは、ひとり、ひとりの青翔に向ける思いがにじみ、感謝の念や感動の気持ちが目に見えるようでした。校長先生の式辞では、一日に一度、たとえ1分でもいいから立ち止まって感動するものを探してほしいということ、感情を相手に伝える勇気を持って外せるタイミングでマスクを外してみようということ、また、青翔での探究活動の中で身につけた総合的判断力とコミュニケーション能力は、これからどのような道に進んでも力になってくれるものであることを伝えてくださいました。育友会の会長様からは、卒業してからもまだまだ続く人生の中で、沢山の挫折を経験するであろうこと、生きるためになにかを諦めなくてはならなくなるかもしれないことを教えてくださり、そんな中でも夢だけはずっと持っていてほしいと話されました。在校生代表の送辞は、先輩方が学校行事や学業に真剣に取り組む姿は、常に刺激をくれて、士気を高めてくれるものだった。また、「元気があればなんでもできる」の言葉通り、互いに鼓舞し、支え合う姿勢に「元気」をもらえたと綴られていました。卒業生代表の答辞では、中学1年生3学期末から蔓延した新型コロナウイルス感染症により、学校に通うことすら困難になってしまい、入学当初に思い描いていた日常とは違う毎日が続き、当たりまえの日々の有り難みを痛感した。中学3年生から徐々に規制は緩和されていき、学校での日常が戻ってきて、高校1年生になるとコロナ禍も明け、体育大会や文化祭が戻ってきて胸が高鳴った。高校2年生からは後輩を引っ張る立場になり、3年生になると全ての行事に「最後」の2文字がつくようになった。今の世界、社会は、何が起きてもおかしくない情勢が続いているが、6年間で様々な経験をし、数多くの困難にも打ち勝ってきた私たちなら生き抜き、夢に向かって挑戦を諦めずにいられる、と語ってくれました。最後に、卒業生の方が弾くピアノ伴奏に合わせて、全員で『YELL』を合唱しました。声部ごとに分かれてハモりながらの式歌は今年が初めてでしたが、短い期間ながらも練習にしっかりと取り組んでくれたおかげで、心温まる素晴らしい演奏になりました。式の全てが終わり、退場する卒業生には、涙が浮かんでいる生徒もいれば、とても晴れやかな、満足げな生徒もいました。きっとこの青翔で過ごした日々を、生涯忘れることはないでしょう。卒業生の皆さん、今まで本当にありがとう。卒業、おめでとう!

看板と祝電

 

卒業証書授与

 

送辞と答辞

 

式歌合唱とピアノ伴奏

 

卒業生退場