4月30日(水)、高校1年生を対象に、株式会社 井上天極堂様から川上さんをお招きして、『白いダイヤモンド』吉野本葛についての統合科学の授業を実施しました。まず、生徒たちは机の上に準備されていたふたつのトロッとしたものを食べ比べました。あまり美味しくはないですよと川上さんがおっしゃった通り、生徒たちの口には合わなかったようです。それらは吉野本葛と片栗粉を加工したものでした。正しく調理し、あたたかいうちにできるだけ早く食べることで美味しくいただけるのが吉野本葛ですので、時間の経ってしまったものは風味がかなり落ちるみたいです。秋の七草にも数えられる葛は、江戸時代には奈良が名産地でした。葛は、花や根が効能を持ち、特に葛根湯は風邪に効くとよく知られています。昔から病気になってしまったときに食べると良い物として葛は重宝されていたそうです。ただ、山に生える天然の葛を掘り起こすのは非常に困難ですので、最近は栽培の研究をしておられるそうです。今回の授業で、生徒たちが少しでも吉野本葛に興味を持ってくれていると嬉しいですね。川上さん、この度は本当にありがとうございました。