第3回 サイエンスダイアログ
1月24日(金)、京都大学化学研究所で日本学術振興会(JSPS)の博士研究員として働いているウェン・ディンチェン(Dr. Wen Dingchen)さんをお招きして、高校生の希望者を対象にサイエンスダイアログを実施しました。まず初めに、先生の経歴を話してくださいました。中国で生まれた先生は、一人っ子政策の影響により兄弟がおらず、17歳からはオーストラリアのメルボルンで博士までの学業を修め、29歳から日本に住んでいらっしゃいます。小さい頃から化学の本を沢山読み、化学の成績が一番良く、化学実験等で自分の手を動かすのが好きだったそうで、そういった体験のおかげで先生は研究者という道を歩んでいるとお話しされました。そして、ご経歴を話してくださった後、ナノサイズの世界について講義をしてくださいました。ナノとはどのような単位なのか、また、ナノサイズの粒子が持つ特性の違いや、どのようなものに使われているのか、ナノ粒子の作り方や観察の方法、またその形や結晶構造についてを教えてくださいました。最後に先生は「自分の好きなことをやりなさい」「もし科学者になりたいなら、常に好奇心を持って質問をし、失敗を恐れず、主体性を持ちなさい」と仰っていました。先生の話を聴き、生徒たちは将来なにをしたいかを考え、また、こんな道もあるということを知る機会になったと思います。ウェン・ディンチェンさん、この度は本当にありがとうございました!
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