閉校のご挨拶

 

 本校は、大正12年4月に前身である県立吉野高等女学校が桜ヶ丘に開校され、以来99年間この地で社会に貢献する自立した人材の育成に取り組んでまいりました。昭和23年には県立大淀高校と名称を変更するとともに男女共学となり、現在に至ります。そのような伝統ある大淀高校も、少子高齢化やグローバル化の加速などの時代の要請に応えるため、平成30年に始まった高等学校適正化実施計画に基づき、県立吉野高校と再編され奈良南高校が開校し、大淀高校はその歴史を閉じることとなりました。これまでの歴史の重さや、県内外で活躍される17,000名を超える同窓生の皆様の母校に対する心情を思うとき、大淀高校の歴史が途切れることは大変残念でなりません。

 先日の大淀高校最後の同窓会入会式後には、校旗の引き継ぎ式を実施し、大淀高校の校旗が奈良南高校に引き継がれ、後輩の皆さんもその意味を心に刻んだところです。

  大淀高校の歴史は閉じられますが、大淀高校の建学の精神や地域との絆は奈良南高校に引き継がれます

 最後になりますが、今日まで本校発展のためにご尽力いただきました同窓生の皆様、地域の皆様、御指導いただきました歴代校長を始め旧職員の皆様に敬意と感謝の意を表しますと共に関係者の皆様方の今後のご多幸をお祈りし、ご挨拶とさせていただきます。

 

                                                                                                                                                  第25代校長 本影 隆志