本校は、2005年4月、斑鳩高等学校(1978年開校)と片桐高等学校(1983年開校)を統合し、法隆寺国際高等学校として新たに歩み始めました。両校の特色ある教育内容を継承し、歴史文化科、総合英語科、普通科の3学科を設置しています。わが国の歴史を深く理解し伝統文化を受け継ぎつつ、国際社会で活躍できる資質と能力を身に付けた人材の育成を目指しています。

 2010年には県立高等学校では唯一となるユネスコスクールの承認を受け、国際理解教育、ESD(持続可能な開発のための教育)の推進校として、様々な取組や学校行事を展開してきました。また、留学生の受入れや派遣といった国際交流も活発に行い、国際高校として着実に歩み続け、本年(2024年)度は創立20周年の節目を迎えます。

 2019年度末から世界的に拡大した新型コロナウイルス感染症の影響を受け、教育活動は大きな制限が加わる状況が続きました。しかし昨年(2023年)5月、感染法上の位置づけが第5類に変わったことを受け、コロナ禍以前の活動に復するだけでなく、新しい生活様式のもと工夫を重ねながら学校の活性化に取り組んでまいりました。

 2024年度からは、すべての学年で新学習指導要領による学習が始まります。観点別にきめ細やかな評価を行い学力の全体的な底上げをはかります。そのうえで一人一人の生徒が積極的に楽しく学べる学び舎とするため、「チーム法国」として生徒・教員が一丸となって教育活動に取り組む所存です。

 今後とも温かくお見守りいただき、ご理解・ご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

2024年4月8日

奈良県立法隆寺国際高等学校

校 長    小 橋  康 之