PTA事業所見学

10月31日にPTA事業所見学を実施しました。今年は青葉仁会コースと天理・郡山コースはバスをチャーターし、新大宮コースは徒歩にて各事業所を回りました。どの事業所もとても丁寧に説明をしてくださり、事業所の理念や雰囲気がよくわかり、参加者からは今後の進路を考える上で参考になったという感想をたくさんいただきました。以下に各コースの見学の様子を紹介させていただきます。

<青葉仁会コース>

最初のオリエンテーションでは、社会福祉法人青葉仁会事業全体のコンセプトなどのお話を伺いました。その後、「日笠ワークス」の紙すき作業場、「水間ワークス」のレストラン〝ハーブクラブ〟、「RIKUGOの森」でのカレーの食品加工場、「満天ひろば」での物品販売と石鹸加工場をめぐりました。日笠ワークスの紙すきの原料のひとつには地元で間伐された桧や若竹を使用されており、地域とのつながりを大切にされています。自然に囲まれたログハウスのおしゃれなハーブクラブではランチもいただきました。RIKUGOの森は奈良市旧六郷(りくごう)小学校の校舎を活用した、令和5年3月にオープンした新しい事業所です。現在は就労移行支援、就労継続支援B型の福祉サービスを提供されていますが、来年度には生活介護、自立訓練も始められるそうです。自然豊かで暖かいスタッフさんとの生活、恵まれた設備を見学することができました。障がい者個人の適性に応じた作業やサービスを提供されていて、生涯にわたっての支援事業の運営が将来の進路の参考になりました。

     

<天理・郡山コース>

社会福祉法人だるま会「それいゆ」「ビバ!だるま」、社会福祉法人萌「Bon café」を見学しました。それいゆは生活介護事業所で、委託業務を中心にタオルやプラスチック用品の作業をされていて、利用者の方全員が「楽しく仕事をすることや日常の何気ない会話や笑いがあるような過ごしやすい環境」を大切にされている印象でした。ビバ!だるまは就労移行支援・就労継続支援B型の多機能型事業所で、天然酵母と国産小麦にこだわったパンを作っておられ、〝だるまのぱん屋さん〟で販売されています。その他、グループホームやヘルパーステーションなどの事業の説明をしていただき、それぞれの施設の見学をさせていただきました。

ランチをいただいたBon caféは郡山庁舎にあるレストランで、精神・知的障がい者の方が調理補助をされています。学びの場として自立を促し、ステップアップを目指すことを大切にされています。

両法人ともに、参加者に丁寧に説明をしてくださいました。

     

<新大宮コース>

「ワンダーフレンズ」「MYP食品」「セルポート」を見学しました。ワンダーフレンズは主に大阪で事業所を広く展開されている事業所さんで、昨年、新大宮でも開所されました。利用者の方のやる気につながるよう、工賃を高く設定されています。シール貼りや封筒作りなどの軽作業をメインでされていますが、来所困難の利用者の方のために、在宅作業も可能とされています。ランチをいただいたMYP食品は、主に餃子の製造・販売をされています。餃子自販機展開・農場での農作業(地産地消)も力をいれているそうです。利用者の方が説明を行うなど見学会を取り仕切ってくださり、とてもアットホームでした。最後に伺ったセルポートさんは作業所というより、オフィスのような清涼感ある感じでした。軽作業・PC訓練など就労移行に力を入れておられる事業所でした。

どの事業所も就労継続支援B型事業所で送迎はされておられないですが、様々な試行錯誤をしながら利用者の方をサポートしておられる印象でした。