私たち茶道部は、6月11日(日)に大和高田市さざんかホールで開催された南部ブロックの「学生合同研修会」に参加しました。この研修会は、中学校や高校で茶道部の講師として指導してくださっている、裏千家師範の先生方が企画してくださった研修会です。この3年間、新型コロナ感染症の影響で、本格的なお茶席を経験することができていませんでした。しかし、今年度はこの研修会で、亭主として「茶箱 和敬点前」で、他校の茶道部の方をもてなしました。和敬点てが誕生したのは、兵士たちが戦場で一服の茶を楽しめるようにと、薬師寺の橋本凝胤管主が考案した携帯式茶道具「陣中茶箱」がきっかけです。この茶箱の作法は、戦後に互いを敬う茶道の心を表す「和敬点て」と名を変えましたが、戦いの合間に一服点てている姿や一服飲んで出陣した方などを想像すると、普段の平和なお稽古の時間が、かけがえのない貴重な時間だと思えました。亭主としてのもてなしが終わった後、厚紙やボール紙を使った手作りの茶箱や立礼棚などについて説明していただきました。私たちにとって茶道具は高価なものなので、部費で買えるものは限られていると思っていましたが、立派な道具を購入しなくても、自分たちで作ることができるのだと分かりました。最後に本席でもてなしを受ける側になりましたが、お道具やお床のしつらえを拝見することも始めてで、一つ一つが大変勉強になりました。今回学んだことをみんなで共有し合い、今後の活動につなげていきたいです。