在校生の声(専攻科理療科)
・40歳を過ぎてゼロから勉強をスタートする事に不安がありましたが、先生方が手厚くサポートして下さり安心しました。生徒の皆さんも幅広い年齢の方がおられ、親切に色々教えてくれます。授業にクラブ活動にと忙しいですが、毎日楽しく通学しています。進行性の目の病気で、将来が心配でしたが、同じように視覚障害を持つ先生方や生徒さんの姿に勇気を貰い、将来への明確な目標も持つことができ、入学を決断して良かったと思います。
(40代女性)
・私が20歳代で盲学校に入学したのは、社会人を経験してからでした。
今まで学んだことのないマッサージや鍼灸の勉強をするのは不安がありましたが、先生方のサポートがとても手厚く、今では国家試験合格に向けて先生と一丸となって頑張っています。また、勉強に対する不安が解消されたのは仲間の存在が大きかったです。同級生や生徒の皆さんも幅広い年齢の方がおられ、親切に色々なことを教えて頂けるので、疑問や不安を相談することができます。
 日々の授業は初めて学ぶことばかりなので勉強に追いつくのは大変ですが、興味深い分野が多いので楽しく学んでいます。
視覚障害は個人によって障害の感じ方が違いますが、生徒ひとりひとりに合わせた対応をしてくださるので、教室の照明や窓からの日光など、気軽に相談し、即座に対応して頂けます。
 今では入学した時の不安も無くなり、将来の夢に向かって頑張っています。
(20代女性)
 
卒業生の声(専攻科理療科)
・私が、長年勤めていた会社を辞めたのは、61歳の時でした。それは、36歳の時でした。それは36歳の時に発症した正常眼圧緑内障によって、視野の欠損が徐々に進行し、これまでと同じように仕事を続けることができないと判断したからです。
退職後数か月してから、何か人の役に立つことがしたい、自分にできる仕事はないかと思い、就職活動を開始しました。ハローワークや障害者のための就職セミナーなどに参加しました。しかし、視覚障害者にできる仕事は少なく、仕事を見つけることはできませんでした。
 そのような時、以前に鍼灸師の先生に聞いた、盲学校のことを思い出しました。そして、盲学校に電話をしたところ、丁寧に説明して下さいました。
 鍼治療に興味を持っていましたが、62歳の私に入学できるだろうか、入学できても勉強についていけるのだろうかと、不安や心配がありました。いろいろ思い悩み、家族とも相談して、将来理療の道へ進もうと考え、盲学校で学ぶことを決心しました。
 入学すると、私たち新入生を、教職員の方々や生徒の皆さんが、温かく迎えて下さり、先生方の丁寧な指導により、学校生活はスムーズにスタートしました。また、学校は、視覚障害についての指導や支援が整っており、目のことについて相談しやすい環境であり、気持ちが楽になりました。
 座学では、解剖学や生理学、東洋医学など、興味深い内容を丁寧に教えて頂き、授業は楽しいものでした。また、あんまや鍼の実技の授業は、細やかに、時に厳しく指導して頂き、臨床実習は貴重な学びと体験の場でした。
 また、文化祭や体育祭、クラブ活動などに、楽しく参加することができ、学校生活は充実したものになりました。
 国家試験に向けての勉強は、覚えることが多く、苦労しました。しかし、先生方の指導と、仲間の支えに助けられ、最後まで粘り強くやり抜くことができました。
 3年間、懇切丁寧に指導して下さった先生方に、心から感謝しています。また、共に学び支えてくれた仲間に感謝しています。
 そして、3年間、私を温かく育ててくれた、盲学校に感謝しています。

(60代 男性)