在校生の声・卒業生の声
在校生の声(専攻科理療科)
卒業生の声(専攻科理療科)
・私が、長年勤めていた会社を辞めたのは、61歳の時でした。それは、36歳の時でした。それは36歳の時に発症した正常眼圧緑内障によって、視野の欠損が徐々に進行し、これまでと同じように仕事を続けることができないと判断したからです。
退職後数か月してから、何か人の役に立つことがしたい、自分にできる仕事はないかと思い、就職活動を開始しました。ハローワークや障害者のための就職セミナーなどに参加しました。しかし、視覚障害者にできる仕事は少なく、仕事を見つけることはできませんでした。
そのような時、以前に鍼灸師の先生に聞いた、盲学校のことを思い出しました。そして、盲学校に電話をしたところ、丁寧に説明して下さいました。
鍼治療に興味を持っていましたが、62歳の私に入学できるだろうか、入学できても勉強についていけるのだろうかと、不安や心配がありました。いろいろ思い悩み、家族とも相談して、将来理療の道へ進もうと考え、盲学校で学ぶことを決心しました。
入学すると、私たち新入生を、教職員の方々や生徒の皆さんが、温かく迎えて下さり、先生方の丁寧な指導により、学校生活はスムーズにスタートしました。また、学校は、視覚障害についての指導や支援が整っており、目のことについて相談しやすい環境であり、気持ちが楽になりました。
座学では、解剖学や生理学、東洋医学など、興味深い内容を丁寧に教えて頂き、授業は楽しいものでした。また、あんまや鍼の実技の授業は、細やかに、時に厳しく指導して頂き、臨床実習は貴重な学びと体験の場でした。
また、文化祭や体育祭、クラブ活動などに、楽しく参加することができ、学校生活は充実したものになりました。
国家試験に向けての勉強は、覚えることが多く、苦労しました。しかし、先生方の指導と、仲間の支えに助けられ、最後まで粘り強くやり抜くことができました。
3年間、懇切丁寧に指導して下さった先生方に、心から感謝しています。また、共に学び支えてくれた仲間に感謝しています。
そして、3年間、私を温かく育ててくれた、盲学校に感謝しています。
(60代 男性)
・私が盲学校に入学したのは40歳を過ぎてからでしたが、根気強く丁寧なご指導を頂き無事にあん摩・はり・きゅうの国家試験に合格することができました。
卒業後2年間は訪問マッサージの会社で勤務しました。高齢や障がいのために通院が困難な患者様のもとに往診し、マッサージを行う仕事です。学校の臨床で出会った患者様方よりもはるかにご高齢であったり、お身体の状態も拘縮や麻痺が強い方が多く、はじめは私に患者様の治療ができるのか不安だらけでした。
しかし盲学校で学んだベースに加え、経験の多い先輩方からのアドバイスや自己学習で得た知識や技術を施術で活用し、だんだんと患者様から頼りにされるようになりました。喜んでいただきとてもやりがいのある仕事でした。
その後はさらに治療家としての幅を広げたく、ヘルスキーパー(企業内理療師)の仕事に転職しました。
未経験ではありましたが、社内マッサージルームの立ち上げを任せていただきました。
会社は当初はあん摩のみでの運用を想定していたようですが、交渉して鍼灸治療やオイルマッサージも施術メニューに加えさせていただきました。社員の皆様の中にはコリや痛みだけでなく、女性特有の不調や自律神経の不調に悩む方がたくさんおられます。
メニューをフル活用することにより様々な症状に対応できるようになり、喜んでいただいています。
まだ卒業から3年目ですが、あん摩などの手技療法や・鍼灸治療の可能性を大いに感じています。
これからも感謝の気持ちとともに研鑽を重ねて治療家として成長していきたいと思います。
(40代 女性)