【Q1】児童等が行動面や学習面で困っていることを早期に発見したり、その背景を正しく理解するために必要なことは何ですか。

 発達障害をはじめとする見えにくい障害については、児童等が示す様々なサインに気付くことや、そのサインを見逃さないことが大切です。

 例えば、「文字をよく書き間違える」、「特定の事柄に注意が向き、私語が多くなったり気が散ったりしてしまう」、「机や鞄の中が整理できない」、「複数のことを同時にできない」、「友達とのコミュニケーションが上手くいかない(一方的な話し方をする)」等、行動面で気付きやすいものから、「おとなしく座っているが教科書が同じページのまま動かない」、「特定の領域のテストで点数が取れない」など、学習面で気付きにくいものがあります。

 さらに、他の児童等に比べて「頻度が多い、程度が重い、継続性がある」と感じた場合は、行動の記録を蓄積することが、背景を探る手がかりとなります。

 行動の記録は、「いつ」「どこで」「どのような時」「どんな問題が起こるか」、あるいは「上手くいっているときはどんな時か」を観察することから始まります。

(特別支援教育推進室)