奈良県立十津川高等学校ホームページをご覧いただき、誠にありがとうございます。

本校は、1864年元治(げんじ)元年、孝明天皇の勅命を受け、儒官、中沼了三先生により設立された「文武館」を前身とし、戦後の学制改革によって、昭和23年に奈良県立十津川高等学校と改称し、現在に至っております。学校創設以来、長きに渡る時をつなぎ、本年、奈良県立十津川高等学校・文武館創立159周年を迎えました。

本校の校訓は「自由進取を旨とし、気迫と情熱に燃えよ。理想高く、一意専心学道に精励(せいれい)せよ。友情かたく、品位ある学徒たれ。」です。気迫と情熱をもち、みずから進んで物事に取り組むこと。他のことに心を動かされず、ひたすら学びの道に邁進すること。友との絆を固め、学生としての品格を保つことを意味しています。また、学校の目標として、「やればできるを学べる学校(ところ)」のキャッチフレーズを掲げ、生徒と教職員が一体となって学校を盛り上げています。

現在、2・3学年は各2クラスの普通科「木工芸・美術コース」(定員30名)「ふるさと共生コース」(40名)と本年度入学生より総合学科1クラス(定員40名)を設け、生徒一人ひとりが自らの進路を実現できる教育活動を推進しています。
木工芸・美術コースでは、紀伊山地の霊場に囲まれた静かな環境の中で、木工芸や美術の創造的な諸活動を通して、感性と美意識を磨き、個性豊かな能力をもった人材育成に、また、ふるさと共生コースでは、国立大学をはじめとした4年制大学等への進学希望者に向けた習熟度別の授業を実施するとともに、十津川地域に特化した学習内容を取り入れ、ボランティア(観光、福祉、高齢者、被災地等)や防災活動の実践的な活動を通して、将来の吉野熊野地域および各地域の活性化に貢献できる人材育成に取り組んでいます。
総合学科では、2年次より系列ごとの特色ある授業を中心に学びます。「文理総合」系列では、大学進学や公務員就職など進路実現に向けて、ひとりひとりに合った学習を選択でき、きめ細やかな学習指導を行います。「木工芸」系列では、十津川の木材を使った「ものづくり」を通じて、木工芸の専門的な技術や伝統的な文化について学びます。「美術」系列では、自然に恵まれた環境の中で、美術的な表現・技法を学び、創造的な制作活動を通じて豊かな感性を育てます。「地域探求」系列では地域産業・商業・防災など、地域の課題解決に関わる多彩な学びを通じて問題解決力を育てます。
また、本校は、本県唯一のボート部で活動を希望する生徒及び十津川村に移住して学習を希望する生徒を全国募集をしています。本校に興味関心をもっていただいた皆様には是非、生徒の生き生きと活動している様子を御覧いただきたくお越しをお待ちしています。

ホームページにあります、オリジナルパノラマツアーで校舎内外を御覧いただき、本校の雰囲気を感じ取っていただければ幸いです。

社会で通用する人材の育成を重点目標に教職員が一丸となって取り組んでまいります。今後とも本校教育の発展に御支援と御協力を賜りますようよろしくお願いいたします。

奈良県立十津川高等学校校長 高木伴浩