国際高校では、地球規模の課題について3年間を通して探究活動を行う「グローバル探究」を学校の教育活動の中心に位置づけています。
「グローバル探究」では、各教科や教科外の教育活動とも連携しながら、「真の国際人」に必要な資質・能力を育成します。

○ グローバル探究Ⅰ(1年次3単位)
  フィールドワークを通して地域の問題に目を向けます。
  身近なところにある問題を解決するために自分たちにできることは何かを考え、実際に行動に移すことに挑戦します。

○ グローバル探究Ⅱ(2年次3単位)
  自分たちが気になる持続可能性を阻害する問題を解決するために何ができるか、地域や世界とどうつながるかなどを、ESDの基本的な考え方に基づいた大テーマごとに3つのゼミにわかれ、さらに小さなグループで探究活動をおこないます。ゼミ活動では、地域の行政や企業、NPO法人等、さまざまな立場の人々と協働しながら、地域の課題に取り組んでいます。地域での問題に向き合う大人たちの姿勢を学びながら、共に活動させていただくことで自分たちにできることに気づき、取り組んでいます。

○ グローバル探究Ⅲ(3年次3単位)
  研究成果を和文・英文で論文として発表します。

 

「グローバル探究」では、次のような取組も行っています。

・データサイエンスの学習
 探究の課程で必要となるデータサイエンスを学びます。

・探究の力を測る
 学校法人河合塾のアセスメントテスト「学びみらいPASS」を活用し、探究活動に必要なリテラシーやコンピテンシーの伸びを、生徒自身が客観的に把握できる機会とします。

・スタディツアー
 2年次11月頃に学年全員がアジアで課題研究を行います。(費用は15万円程度)
 令和6年度は10月末に韓国を訪れ、姉妹校であるセジョン国際高校の生徒と、探究活動の意見交換を行いました。

・高校生国際会議
 令和4年、令和5年と本校主催で高校生国際会議を開催しました。
 令和6年は、12月24日から26日までの3日間、「最古の国際都市奈良から織りなす持続可能な未来」をテーマに高校生国際会議を実施しました。国内外8つの学校から高校生が集い、「環境」「社会」「経済・産業」の3つの分野に分かれ、奈良で本気で問題を解決しようとしている大人に出会い、議論を重ね、自分たちがどう生きるかを考え、約束しあう3日間を過ごしました。

・たてにつながる探究交流会
「たてにつながる探究交流会」を定期的に実施し、先輩の活動を後輩が聞いたり、後輩が先輩に相談したりする機会となります。交流会や発表会は保護者や地域住民、探究に関わっていただく人々に公開しており、多くの人々が来校します。

・大阪公立大学訪問
連携校である大学を訪問し、大学生に探究活動を発表したり、意見交換をしたりする場を持つことができています。

・6つの力を身につける
本校では、探究力、創造力、協働力、寛容さ、挑戦力、キャリアデザイン力の6つの力を身につけることを教育目標としています。これら6つの力を身に付けるために「グローバル探究」を教育課程の中心に据え、学校全体で取り組みを進めています。「グローバル探究」では、毎授業ごとと年に3回のセルフチェックシートで生徒が自らを振り返り、教員もそれに対してフィードバックを行なっています。