特色のある学習
○ 国際バカロレアプログラム
本校(奈良県立国際中学校)は、2022年度の開校以来、「ミライを創るのはわたしたち ~For a better and more peaceful world~」をモットーとして、IBのMYP関心校、候補校として取り組んできました。2024年12月に、国際バカロレア機構(本部:スイス・ジュネーブ)より、国際バカロレア(IB)中等教育プログラム(MYP)の認定を受け、奈良県内公立校で初のIBワールドスクールとなりました。MYPは11歳から16歳の生徒を対象にした世界共通の中等教育プログラムであり、本校では、中学1年生から高校1年生までのすべての生徒が4年間実施します。また、本校は、高校2・3年生において、国際的な大学進学資格が取得できるIBのディプロマ・プログラム(DP)の候補校(※)となっており、現在、DP認定に向けて準備を進めています。
(※)IBの「初等教育プログラム」(PYP)、「中等教育プログラム」(MYP)、「ディプロマ・プログラム」(DP)の3つのプログラム(および「IBキャリア関連サーティフィケイト」)を実施することができるのは、国際バカロレア機構に認定された学校のみです。候補校であることは、IBワールドスクールとして認定されることを保証するものではありません。 国際バカロレア機構およびIBのプログラムの詳細については、ウェブサイト(http://www.ibo.org)をご覧ください。国際中学校・高等学校では学校のミッション実現のために以下のような学びを取り入れています。
○ グローバル探究基礎、グローバル探究
「グロ探」は本校の教育の中心となる科目です。中学校1年生から高校3年生まで各学年2~3時間で学んでいます。
中学校1年生は、ボルネオ島の環境問題などから、世界の問題は実は自分の身の回りのこととつながっていることに気づきます。
中学校2年生は、ファミリーに分かれて、身近な問題を探究します。
高校1年生はフィールドワークを通して地域の問題に目を向けます。身近なところにある問題を解決するために自分たちにできることは何かを考え、実際に行動に移すことに挑戦します。
高校2年生以降は、自分たちが気になる持続可能性を阻害する問題を解決するために何ができるか、地域や世界とどうつながるかなどを、ESDの基本的な考え方に基づいた大テーマごとに3つのゼミにわかれ、さらに小さなグループで探究活動をおこないます。社会とつながり、さまざまな人に出会い、持続可能な社会の構築に貢献できる活動を実践します。
高校3年生ではグループでの取り組みを考察し、論文を作成します。
○ 世界の言語
本校では、多様な文化との出会いを学校全体で大切にしています。学校設定科目「世界の言語」では、1年生全員が5ヶ国語(中国語、韓国語、フランス語、ドイツ語、スペイン語)の挨拶や文化、手話について学びます。これは、日本で唯一、本校のみの取り組みです。2年生からは1つの言語を選択し、学びを進める中で、各言語圏の学校とのオンライン交流を実施しています。
○ 英語
少人数・習熟度別で授業を行います。校内に、ALTの先生とは別に、教員免許を有するネイティブの先生が5名おられ、「使える英語」が身につきます。
高校卒業時でCEFRB1(英検準1級)レベルの力を付けることを目指します。