ごあいさつ
奈良県立ろう学校 校長 出口千惠美
今年の桜は例年よりずいぶん早く花を咲かせました。
「声がひびき 手話がはずむ ろう学校」を標語としている本校は、18名の新入生を迎えました。幼稚部18名、小学部30名、中学部21名、高等部19名が在籍しています。
今年は本校が主管校となり、10月19日(木)、20日(金)に、第57回全日本聾教育研究大会(奈良大会)を開催します。県内に一校しかない聴覚支援の学校が主管校となるのは初めてのことで、身の引き締まる思いです。子どもたちの知識を「ゆたかな知恵」に変え、これからの時代を生き抜く子どもたちを育てるろう教育の在り方を追求したいという思いと、我々教員がろう教育を継承・発展させていく知恵を、参加者の皆様の知識と経験から学び合っていこうという思いを込め、大会主題を「ゆたかな知恵を育むろう教育」としました。
経験を積み重ねた教員が退職等で不在となり、専門性の継承が課題となっている本校の教育力を、この大会をよい機会として数年前から研究を重ねています。
また、子どもたちは生き生きと主体的に活動し、仲間と協働する経験を積み重ねる中で、他人を尊重する心や思いやり、コミュニケーション能力、豊かな人間性を育めるよう取り組んで参ります。
どうぞ、ご支援いただきますようお願いいたします。
令和5年 4月
校長 出口千惠美
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