令和4年4月23日(土)、本校にて令和3年度「課題研究α」選択者及び3年生有志による課題研究発表会を行いました。当日は22名の代表者がポスター発表を行い、聴衆として今年度課題研究を行う第2学年の生徒が参加しました。12分という限られた時間の中で、代表者は研究動機やデータ分析から独自の考察、展望等を語りました。少し緊張しながらも、自分の研究について生き生きと語り、聴衆との質疑応答を楽しむ姿が印象的でした。

 また聴衆として参加した2年生も、「よい聞き手」として真剣に発表を聞き、活発に質疑応答をしていました。2年生の感想では、「課題研究のテーマは必ずしも社会貢献するものという認識から始めるのではなく、まずは自分の好きなこと、好きなもので1年間研究に飽きないものを考えてから、それがどのように社会貢献に役立つかを考えてみるのもいいなと思いました。」や「課題研究に少し堅いイメージがあったが、好きなことを題材にすることで研究も楽しくでき、題材探しに難しく考え過ぎないでいいのだととても参考になった。」など自分自身の課題研究につなげる前向きな感想がいくつもみられました。「日常の当たり前を疑う気持ち」を大事にし、テーマ設定をして欲しいと思います。

 最後には、指導助言者としてお招きした、関西学院大学元学長井上様に全体を総括したご助言をいただき、生徒たちは真剣に耳を傾けていました。

 本校では生徒たち自身の「主体的な研究課題の設定を課題研究の1つの目標とし、たとえそのことに時間がかかったとしても、生徒たちが自分や仲間との対話、また教員との対話を通じて、自分が「なぜそれをしたいのか」を考えた上で、言語化させる過程を大切にしています。その過程の1つに、「課題研究発表会」が加わったことで、発表生徒たちだけでなく、聞き手の生徒たちにとってもこれから課題研究を進めていく上で「気づき」や「学び」に多い1日になりました。

 本研究会発表会開催にあたり、ご協力くださった皆さま方に感謝申し上げます。ありがとうございました。