2022年1月24日(月)、ESS部がオンライン海外旅行を実施しました。コロナ禍での海外との新たな関わり方を模索する中で、今回リモートで訪問したのは、東アフリカの国・ウガンダです。ESS部生徒11名、ALT2名、顧問らが参加し、Zoomを通して、ウガンダの暮らしぶりを見学しました。現地に暮らすウガンダ人のクリスさん(日本の大学で4年間学習された経歴の持ち主)が、英語・日本語を交えながら現地市場や家庭を紹介してくれ、市場で買った食材を使って、料理を見せてくれました。
 生徒たちからは、「今は何時頃ですか」「今どんな季節ですか」「ウガンダ料理で好きな食べ物は何ですか」「どうやって調理するんですか」「売られている服はいくらぐらいですか」「市場からおうちまでどれくらい離れていますか」「ウガンダではどんなものを輸入していますか」「コロナウィルスの状況はどうですか」など次々に質問が飛び交いました。

オンライン海外旅行で学べたこと・感じたこと等(クリスさんとの会話や動画の紹介も含む)
・ウガンダの市場は、道路脇の路上に広がっていることが多い。市場では、色とりどりの野菜や果物、湖で採れた魚、肉の塊、衣料品、日用品が路上で売られている。周りの喧噪や土埃までリアルに感じ取られ、まるで市場を散策しているような気分になった。
・ウガンダには56の部族が暮らしており、クリスさんの場合は、主食は緑色のバナナ。バナナの実を葉っぱで包み、茹でたり蒸したりした料理「マトケ」を食べている。葉っぱと一緒に調理すると、バナナの香りが増し、より美味しくなる。バナナの葉は、料理に使う他、牛の餌にするなど、有効利用されている。日本でよく食べられている黄色いバナナとは品種が異なり、生徒たちには新鮮な文化であったようだ。
・市場で今日のお料理に使う食材を買う。今日の料理は、『魚のスープとマトケ』。市場で、「どれがいいかな~」と魚を探している。魚は日保ちするように、収穫後、真っ黒になるまで焼いてあるそうだ。
・市場の後は、クリスさんがバイクタクシーに乗って、自宅に帰る。自宅ではクリスさんの妻と息子が待っていてくれ、料理をしてくれていた。
・ガスコンロを使ったり、豆など長時間煮込むものには練炭を使ったりしている。練炭に使う火種は、ご近所さんにもらいに行くようである。
・魚をほぐし、タマネギ、ピーマン、にんじん、トマトを切って、一緒に煮込む。野菜と煮ることで、魚の風味に深みが出るようである。野菜を切るときに、まな板を使っていないことに驚いた。見事な包丁さばきで、野菜を細かく切っており、その腕前に感嘆の声が上がった。ウガンダではこうした包丁の使い方が一般的のようである。
・ウガンダも新型コロナウィルスのパンデミックにより、大きな影響があったが、今は比較的状況が落ち着いてきていて、ちょうどこの日から、バスなどの定員制限が緩和されたり、バーなどの飲食店も営業再開されたりしたそうだ。

 市場散策やお料理見学の間、ウガンダの文化・習慣やウガンダの魅力について、たくさん語ってくれたクリスさん。生徒たちの興味もどんどん高まっていき、最後には「もっと知りたい」「いつか行ってみたい」という声が上がり、活き活きした表情で見入っていました。「ウガンダという国は、ほとんど知らなかったけれど、今回の旅行で日常生活を見られたことで、新しい文化・新しい世界を知れた」「もっと様々な国にオンライン海外旅行してみたい」と語っていました。

クリスさん、本当にありがとうございました。

ウガンダ・クリスさんとのオンライン海外旅行の様子