県立奈良高校では、様々な国の学生とともに研修することで、英語の運用能力を磨き、自国や他国の文化についての深い知識や理解を持つとともに、国際時事への知的好奇心を高め、グローバル社会に貢献できる人材を育成することを目指して、7月30日から8月7日まで、イギリスにおいて海外短期語学研修を実施しました。研修についての報告会を、10月4日(木)に開催しました。
 1年生16名、2年生4名、合計20名の生徒が、ロンドン大学ロイヤルホローウェイキャンパス内の寮に滞在し、大学構内で行われる英語研修や課外活動(スポーツ、芸術活動等)に参加しました。このプログラムには、世界各国(イタリア、スペイン、イスラエル、中国、ウクライナ、韓国、フランス、ドイツ、セルビア、ギリシャ、トルコ、ロシア等)から600人程の学生が参加しており、全ての参加者がクラス分けテストを受けた後、レベル毎に分かれて授業を受けます。1クラスの人数は15人程度で、本校の生徒達は各国の生徒に混じってスピーキング中心の活動を行いました。初めは、自分の英語が通じず、早く日本に帰りたいと思ったが、積極的に外国の友達に話しかけるよう努力し、研修最終日には日本に帰りたくないと思うようになった、と感想を述べていた生徒が多数見られました。
 また、研修の一環として、オックスフォード研修、ロンドン市内研修を行いました。オックスフォードでは、クライストチャーチカレッジを見学、ロンドン市内研修では、テムズ川クルーズの後、班毎に行き先を決め、地下鉄やバスに乗ってロンドン市内を自主研修しました。9日間という短い期間でしたが、生徒達は有意義な時間を満喫したようです。
 帰国後、電車内で困っている中国人観光客を見かけ、何か役に立ちたいと思い自分から英語で話しかけ道案内ができた時、この研修は自分にとって本当に役に立ったのだと実感したと感想を述べた生徒もおりました。