演劇部
3年間の歩み
3年生の卒業式も近づいてきました。
現3年生は、入学時から、まさしくコロナ禍に翻弄された高校生活でした。
演劇部員も、例外ではありません。特に、演劇の活動は、観客と舞台とが一体となって作り上げていくものであるだけに、
観客への感染対策を最優先すれば、当然のように「無観客」や「入場制限」の波をまともにかぶることとなり、なかなか
満足できる表現活動ができないまま、部活動を模索してきました。
それでも、けっして手をこまぬいていたわけではありません。コロナ禍の中でも、私たち橿高演劇部は、自分たちの出来る
範囲で精一杯の表現活動をしてきました。
今回、3年生の卒業にあたり、現3年生の在学したここ3年間の演劇部の歩みを振り返ってみたいと思います。
【2020年度】
第45回奈良県高等学校演劇発表会D地区大会に出場。
会場:三宅町文化ホール
上演作品名:お父さんの48日 (作:すぎのき☆かふん)
- コロナ対策のルールにより、無観客(観客は審査員2名のみ)。
- 役者相互の接触・物の受け渡し禁止。飛沫の飛ぶ距離での演者はマスク必須。という条件を逆手にとって、
- 舞台中央にビニールハウスを建て、役者のアクティングエリアを3分割することにより、パーティション化。
- 農場経営者でコロナにより急逝した父(幽霊)とその子どもたちの呻吟する姿と親子愛を描く。
奈良県高等学校演劇春季研修大会に出場。〔優秀賞受賞〕
会場:川西文化会館コスモスホール
上演作品名:兄ちゃんのお通夜 (作:すぎのき☆かふん)
- 他校の他日の上演校生徒・顧問のみ半日観劇可。マスク必須。
- 前作の続編っぽいシリアスそうな題名ではあるが、実はドタバタコメディー。
- コロナ禍でもようやくお客さんの前で上演できるということで、
- コロナを笑い飛ばしてしまおうという趣旨の作品。
【2021年度】
第46回奈良県高等学校演劇発表会県大会に出場。
会場:川西文化会館コスモスホール
上演作品名:#(ハッシュタグ)筒 (作:まっちゃ&すぎのき☆かふん)
- 上演生徒・顧問のみ観劇可。マスク必須。
- 伊勢物語の「筒井筒」、能の「井筒」をベースにした現代劇。
- 天理市の在原神社(在原寺)に現地研修を行うなどして書き上げた生徒顧問共同創作作品。
- 榛生昇陽高校演劇部からキャスト2名協力いただいた合同上演作品。
- 位置情報確認アプリに依存してしまう現代人の問題を描く。
この大会において、本校演劇部員が県の生徒実行委員長を務めた。
この大会において、上演劇を担当した本校演劇部員が、近畿高演協に推薦決定。
第41回近畿高等学校総合文化祭演劇部門・第56回近畿高等学校演劇研究大会
会場:びわこホール(滋賀県)
この大会において、上記の本校演劇部員が翌年度の全国大会生徒講評委員に推薦された。
【2022年度】
奈良県高等学校演劇夏季研修大会に出場 〔優秀賞受賞〕
会場:川西文化会館コスモスホール
上演作品名:回る病院 (作:ベル)、節ちゃん (作:中野守)
- この大会より、保護者も観劇可となる。マスクは必須。
- 本校演劇部OBの創作脚本と京都の劇団「中野劇団」の中野守さんの脚本による既成短編の2本立て上演。
- いずれもナンセンスコメディー。
第46 回全国高等学校総合文化祭(2022 とうきょう総文)演劇部門・第68 回全国高等学校演劇大会
会場:なかのZERO(東京都)
本校演劇部員が、近畿ブロック推薦の生徒講評委員として出場。
その本校演劇部員の生徒講評委員としての活動が、
NHK Eテレの「青春舞台 2022」で放送されました。