ごあいさつ                             

令和5年

奈良県立五條高等学校

第26代校長 稲葉 功

 

 

 

 

 

 

本校のホームページを御覧いただき、ありがとうございます。令和5年4月1日付けで着任いたしました校長の稲葉功(いなばいさお)でございます。どうぞよろしくお願い致します。

本校は、明治29年に奈良県立尋常中学校五條分校として誕生し、昭和23年に男女共学の五條高等学校となりました。その2年後に、夜間定時制課程と賀名生(あのう)分校が併設され、それぞれが独自の教育活動を長きにわたって続けてきましたが、現在は賀名生分校が五條市立西吉野農業高等学校として生まれ変わり、夜間定時制課程が閉課程となり、全日制課程で、普通科、商業科を設置する学校となりました。輝かしい歴史と伝統のある高等学校であり、これまでの先輩の方々は、「質実・剛健・礼節」を校訓として受け継ぎながら、高い志をもって勉学に励むとともに、文化、スポーツ活動の両面で活躍され、県南部教育の拠点として、五條高等学校の名声を高めてこられました。先輩方が築いてこられた確かな伝統を継承し、更なる飛躍を目指してまいりたいと考えています。
さて、4月11日の入学式で新入生を迎え、令和5年度がスタートしました。コロナ禍が明けつつあるこれからの五條高校での生活は、ウイルスに翻弄された3年間の経験を踏まえ、マイナスをプラスに変えていく前向きな姿勢や積極的な考え方を実践する生活を送り、夢と希望の実現に向け、若さ溢れるエネルギーを遺憾なく発揮してくれることを期待しています。
本校は、「行きたい」「行かせたい」「来てよかった」と思える魅力と活力ある学校づくりを目指し、校訓である「質実・剛健・礼節」を身に付けた、地域・社会に貢献する自立した人材の育成を使命として教職員一同取り組んでいます。
「質実」とは真面目で飾り気がない様子、「剛健」とは心身ともに強くたくましいこと、「礼節」とは相手を尊敬し、自分自身を謙虚に顧(かえり)みて、時と場合に応じたわきまえた行動ができるということを示しています。この校訓は、時代を超えて今もなお脈々と受け継がれ、本校卒業生の心の糧となっているもので、在校生の皆さんも、日々自らを振り返る際の拠(よ)り所として、心の豊かさと生き抜く力をしっかりと磨いて、地域・社会に貢献する自立した人材へと育つよう教育活動を推進していく所存です。
子どもたちが「行きたい学校」に、保護者の方々が「行かせたい学校」に、そして、在校生や卒業生が「来て良かったと思える学校」になるよう努力を重ねてまいります。どうぞ本校の教育方針を御理解いただき、今後とも保護者や金陽会(同窓会)、そして地域の皆様方の特段の御協力と御支援を賜りますようお願い申し上げます。