【集団編成について】
〇クラス編成
・小学部の基礎集団は、学年(年齢)で分けたクラス集団で編成する。
・クラス集団を中心として、時間割の大半を占める「あさのじかん」「きゅうしょく」「ひるやすみ」「かえりのじかん」および「学級活動」の指導をおこなっている。
・小学部のクラス集団は、学校生活のあらゆる活動の土台となり、様々な活動や学習活動に立ち向かうための基盤を培う場である。また、家庭との連絡の窓口として、保護者と連携しながら児童の指導について共通認識を図る場としての役割もある。
○学習グループ編成
低学年…1年生~3年生  
・「グループ学習」…新版K式発達検査の結果や行動観察から得られた資料をもとに、発達課題別学習グループ編成の全校基準に基づいて編成する。
・「たいいく」…低学年全体で授業を実施する。
・「おんがく」「からだ・リズム」…クラス単位で縦割りにして、等質な二つの集団で編成する。集団の人数をおさえ、個々の活動量を確保している。
高学年…4年生~6年生
・「グループ学習」…新版K式発達検査の結果や行動観察から得られた資料をもとに、発達課題別学習グループ編成の全校基準に基づいて編成する。
・「たいいく」…高学年全体で授業を実施する。
・「おんがく」…発達課題別にほしグループ、つきグループに編成する。編成の際には、障害特性や学習課題などの要因から、変則的な編成をおこなうこともある。集団規模が大きい場合、それぞれのグループをさらに二つに分けて編成することもある。
・「からだ・リズム」…課題別にさくらグループ、ひまわりグループ、こすもすグループに分けて編成する。
さくらグループは、音楽に合わせて動いたりリズムを感じて動くグループ、ひまわりグループは、様々な器具を使って体を動かすグループ、こすもすグループは、教師と一緒にゆっくり体を伸ばしたり、じっくり動きに取り組むグループである。
・「はばたきタイム」…自立活動のねらいに基づいて毎年度高学年の児童を小グループに分けて集団を編成する。
【教科の指導及び教科等を合わせた指導について】
○時間割について
・ゆとりのある帯状の時間割で一週間を編成している。一日の見通しの積み重ねが一週間の見通しにつながるようにしている。
・小学部の授業(学級活動、グループ学習、たいいく、からだ・リズム、おんがく、はばたきタイム(高学年))では、一単位時間の授業
 時間を今年度より40分で試行する。
授業で取り組む内容を厳選し、40分の授業時間の中でより集中して取り組めるようにする。授業に向かう移動・準備の時間と授業後の片付けの時間を確保している。 
○「あさのじかん」
・「あさのかい」を含む朝の活動の時間は、毎日9:00~10:40とゆとりを持たせて設定し、たっぷりと、ゆとりをもって運営している。
・衣服の着脱指導や排泄指導等(基本的生活習慣)を個々の課題に合わせて丁寧に取り組んでいる。
・児童の心と身体を目覚めさせて学習に向かう構えをつくったり、児童と教師の共感関係を育んだり、児童同士の関わりを深めて集団づくりをしたりするねらいのもと、運動場や中庭、教室・廊下等でのあそび活動を行っている。
・個々の児童が自立活動のねらいを達成するために必要な取り組みを個々に合わせて指導している。
・クラスで取り組む朝の会では、その日の活動を確認し、児童が見通しをもって自分から取り組めるようにしている。
○「きゅうしょく」
・給食の時間は、配膳などの準備や食事時間にゆとりを持たせて、毎日11:40~12:40で運営している。
・個々の給食のねらいに沿った取り組みを個々の実態に合わせて丁寧に指導している。
・1、2年生は、それぞれの給食が配膳された環境で食事に気持ちを向けながらランチルームで給食を食べている。
 3、4年生は、教師と一緒に個々の実態に合わせて配膳や片付けに取り組みながら教室で給食を食べている。
 5、6年生は、自分の係活動に責任を持ったり、他者と協力し合ったりする経験として、自分たちで配膳準備をして教室で給食を食べている。
○「かえりのじかん」
・「かえりのかい」を含む帰りの活動の時間は、毎日ゆとりを持たせて設定している。
・衣服の着脱指導や排泄指導等(基本的生活習慣)を個々の課題に合わせて丁寧に取り組んでいる。
・帰りの会までの時間には、個々に合わせて運動場や中庭、教室・廊下等でのあそび活動を行ったり、個々の実態に合わせた係活動に取り組んだりしている。
・クラスで取り組む帰りの会では、その日の活動をふりかえり、児童が次の日の活動に見通しをもって取り組めるようにしている。
【特別活動等について】
・いろいろな学習集団のなかで様々な活動に教師や友達と共に取り組むことを通して他者との関りを深めコミュニケーションの力をはぐくんでいくことを目指す。
・児童の道徳的心情を育てるために、みんなとあそび、学習するなかで助け合いながら仲良くしていこうとする態度を育て、友達と共に過ごす喜びを養っていく。
・様々な学部行事での活発な集団活動を通して、児童の主体的な活動を促し、そのなかから自主性、協調性、社会性を養い、豊かな人間性を育み、調和のとれた人格の形成を目指す。