奈良県立奈良西養護学校 校長 辻  誠

 

本校は、奈良帝塚山の閑静な住宅地に、旧富雄高校の跡地を利用して平成20年4月1日に開校しました。開校当初より、児童生徒、保護者、教職員そして地域の方々など、すべての人々が、「ここにあってよかった奈良西養護学校」と言えるような学校づくりに取り組んできました。

これまで取り組んできた、地元地域にある富雄第三小中学校や児童生徒の居住地の学校との交流、藍咲学園や介護施設等との交流は、この3年間は直接的な交流ではなくリモート形式で続けてきました。コロナ禍もようやく収束し、5月には5類相当に引き下げられ、これまであった様々な制限が取り払われていくことが予想されます。本校の学校行事もコロナ禍前に戻すのではなく、この3年間で積み上げてきた効率的で、児童生徒が負担なく参加できるより効果的な実施方法を探りながら、さまざまな機会を通して、児童生徒および教職員・保護者と地域の方々とのつながりを深めることによって、この地域における共生社会の実現を目指したいと考えております。

これからの時代は予測ができないほど加速度的に社会が変化していくと言われています。そういった変化を柔軟に受け入れながらも、くじけずに自分のペースで少しずつでも前に進んでいける児童生徒を育てたいと考えています。このことから、めざす児童生徒像を『仲間と 元気に 自分らしく あゆむ』としています。児童生徒がたくさんの方々と関わらせていただき、仲間と共にそれぞれの個性を輝かせながら大きく成長できるように教職員一同、日々の教育活動に尽力してまいりたいと思います。