教育アンビシャスコースの2年生は、6月23日(金)5・6限目の学校設定科目「教育探究Ⅰ」の授業において、奈良教育大学教育学部 教授 中山留美子先生から「児童心理学(子どものこころ)」について、ご講義を受けました。生徒たちは、2学期に実施する小学校体験実習に向けて、児童のものの見方や考え方について深く考える機会となりました。生徒たちは「子どもたちが落ち着いて授業が受けられないのはなぜか。」や「なぜ友達とケンカしてしまうのか。」ということについて、まず各自でその理由を考え、その後グループに分かれて積極的に互いの意見を出し合い、話し合いました。中山先生からは、子どもは一度注意を向けたものや自分の視点にとらわれやすく、複数の視点を同時にもつことが難しいため、切り替えが必要な時にうまく自分自身をコントロールできないのだという、子どもの思考・行動の特徴についてお話いただきました。また、子どもの問題行動に対して、叱るという行為は、原因と結果の関係を理解させることで「学習」を生じさせる意味があるが、子どもが自分の感情にとらわれているときに、因果関係を理解させることは難しく、落ち着いてから自分自身を振り返らせ、今後どうするかを考えさせることが大切であると伺い、生徒たちも自身の経験を振り返り、よく理解できていました。今回のご講義を受講して学んだことは、小学校体験実習での児童との接し方に活かせるだけでなく、将来につなげていくことができる大きな学びとなりました。