PTA活動報告

 

令和6年度 入学式 4月9日に挙行

式辞

 春の風に桜の花も舞い、恵みの雨に緑の木々にも新芽の息吹が感じられる今日の良き日、ご来賓の皆様のご臨席を賜り、第48回入学式を挙行できますこと、本当にうれしく思います。高い席からではございますが、心より厚く御礼申し上げます。
 新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。教職員、在校生一同、皆さんを心から大歓迎いたします。また、保護者の皆様、本日は、まことにおめでとうございます。本校は昭和52年に開校し、今年で四十八年目を迎えます。平成27年度に普通科から総合学科・キャリアデザイン科へ改編し、力強い歩みを続けて参りました。「英知・誠実・剛健」の校訓と「磨き合い共に輝け二階堂」のスローガンの下、「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」「チームで働く力(チームワーク)」の三つの力を「社会人基礎力」と捉え、それらを磨くことによって、生徒一人ひとりが進路実現と自己実現を果たし、地域社会や国際社会に貢献できる人材となって羽ばたくことを教育目標として、日々取り組んでおります。
 また、本校は橿原美容専門学校とのダブルスクール制度や県立高等養護学校分教室との交流など先進的な取組を行い、奈良県内におけるキャリア教育、ならびにインクルーシブ教育の中核を為す学校としても注目を集めております。
 さて、新入生の皆さんは「守・破・離」という言葉を聞いたことがありますか。これは、武道や茶道などの世界で、修業における段階を示した言葉だと言われています。最初の【守】は、師匠についてその流派の教えや技を習い、その教えを忠実に守りながら修行し、しっかりと身につけること。二番目の【破】は、師匠に教えられたことを身につけた後、一歩進めて、自分の特性に合うように鍛錬し、他の流派の教えについても研究し、その良い点も取り入れて心技を発展させる段階。そして最後の【離】は、一つの流派から離れ、独自の新しいものを生み出し、新境地を拓いて一流を編み出すこととされています。
 私たちの人生に置き換えると、この守・破・離の段階を何十年もかけて越えながら、最高の自己実現を目指し、満足できる生き方・在り方を編み出していくことによって、自分らしく輝く人生を築いていくことではないかと思います。そう考えると、いま皆さんはまさに「守」の真っ只中で、人生の基盤となる基礎を学んでいるのです。「守」をしっかり築かないままでは、いつまで経っても「破」や「離」には進めません。
 今日から高校生活が始まりますが、まずは一番の基本となること、「毎日学校へ登校する」ことから始めてください。今日、皆さんはスタートラインに立つことができました。ここからは全力疾走する人、景色を楽しみながらジョギングする人、ゆっくりと確実に歩みを進める人、それぞれの進み方で構わないですが、とにかく毎日学校に来て、あなた自身の歩みを前に進めていってください。
 次に、自分の世界をより豊かに広げるための基本となること、時間を守る・ルールやマナーを守る・そして自分を守るためにも周りの人に対する思いやりをもって接してほしいと思います。鏡に映る自分に笑顔を向けると、鏡の中の自分も笑顔を返してくれます。人間関係もそれと同じように、皆さんが周りの人に思いやりをもって優しく接すると、相手からも優しさが返ってくるはずです。
 そして、高校生活をより楽しく過ごすために、出会いを大切にしてください。新しいクラスメイトとの出会い、2・3年生の先輩との出会いや高等養護学校分教室の生徒との出会い、担任・副担任や教科担当の先生方との出会い、また地域の方々との出会いなど、たくさんの人との出会いを大切にしてください。
 人は同じものを見たり聞いたりしても、感じ方、捉え方は様々です。時には、自分とは違いすぎて理解に苦しむこともあるかもしれませんが、ゆっくりとでいいですから受け入れてあげてください。そういう違った価値観や人間性に出会うことによって、自分だけの限られた価値観が刺激を受け、自分の世界が広がり、人としての幅や深みが備わってくるのです。また、授業や検定試験などを通して新しい学びにも出会ってください。気持ちを新たに頑張れば苦手だったことができるようになるなど、自分でも知らなかった新しい自分にも出会うことができます。他にも、部活動や生徒会活動、学校行事での新しい体験にも出会い、思う存分、青春を楽しんでください。
 皆さんには、これまでの学校生活での、いい思い出もあれば、苦い経験もあったかもしれません。それらはすべて過去のものです。今日からはここに集った139名の仲間とともに、二階堂高校での三年間がスタートします。いまはまだ不安な気持ちもあるかもしれませんが、皆さんは決して独りぼっちではありません。助けてくれる仲間や先生方が周りにこれだけいることを忘れないでください。今日からは、大きな声で二階堂の校歌を歌い、誇りをもって二階堂の制服を着こなし、そして、二階堂高校と二階堂高校生である自分を好きになってほしいと願っています。皆さんが3年生になるときに本校は創立50周年を迎えます。次の50年への扉を開く主体者として、力を合わせて新たな歴史を刻んでいきましょう。
 最後に、保護者の皆様にお願いがあります。私ども教職員一同は、皆様のご期待にお応えすべく、誠心誠意、日々の教育活動に力を尽くす所存でございます。お子様に対して毅然とした温もりのある指導や支援を心掛けますので、保護者の皆様には、何卒、本校の教育方針にご理解を賜り、お子様の「成長」を共に考え、支えるという視点でご協力をよろしくお願い致します。
 結びに、139名の新入生とそのご家族のご健勝、二階堂高校の益々の発展を祈念して、式辞と致します。

 

                                                               令和6年4月9日

                                                                           奈良県立二階堂高等学校長  辻 誠

祝 辞

新入生の皆さん

二階堂高校へのご入学おめでとうございます。

合わせて保護者の皆様にも心よりお祝い申し上げます。

 皆さんは、今どのような高校生活を思い描いてるでしょうか?もう既に明確な目標を持たれている人、これから目標を見つける人、様々だと思います。勉強も、もちろん全力で取り組んで頂きたいと思いますが、部活動や、学校での普段の生活にこそ友を作る機会や生涯の宝になる経験があると思います。色々な事に興味を持って、経験を深め沢山の人と話をして、生きる力を培って下さい。時には、うまくいかない事や、思うようにいかない事、また つらい経験をする事もあるかもしれません。そんな時こそ、成長するチャンスだと思って下さい。壁が高ければ高いほど、それを乗り越える為に、一生懸命に悩み、考え、行動します。こうして、人は成長していくのだと思います。

 皆さんには、失敗を恐れずに、どんどんチャレンジしてほしいと思います。これからの時代、柔軟な思考力、行動力、バランス感覚を身につけ、自分で自分の未来を切り開いていく力を持つ事が大切です。その為に、過去に執着せず、未来を恐れず、今を一生懸命に生きてほしいと思います。どんどんチャレンジして下さい。

 そして、なんとしても、3年間、この二階堂高校で頑張ると強く思い、頑張ってほしい!!そして、3年後の卒業式の日には、ここにいる全員で、卒業を笑顔で迎えてほしいと思います。二階堂高校の先生方は、皆さんの事を一生懸命に考え、支え、励まし、応援して下さいます。苦しい時、くじけそうな時、困った時には、声を上げ、先生方に相談し、頼ってほしいです。必ず力になってくださいます。そして、保護者の皆さまも、ご安心下さい。

 私の長女が現在こちらの学校に通っておりますが、入学当初は、とても不安な気持ちと、勉強、部活動の両立が出来るのか、心配をしておりましたが、しかし、担任の先生をはじめ、学年主任、部活動の顧問、本当に学校全体で見守り、支えて頂いております。そんな長女は、二階堂高校のキャリアデザインと言う、この学校にしかない特色を活かして、現在 橿原美容専門学校とのダブルスクールで頑張っています。なによりも、毎日を楽しんで笑顔で学校に通ってくれています。高校3年間はあっという間です。PTAの私たちは、皆様の高校生活が充実したものとなるように、全力でサポートさせて頂きます。

 最後になりましたが、保護者の皆さま本日は、おめでとうございます。保護者の皆さまにとっても、PTAを通して、子どもたちとかかわる事が出来る最後の機会です。子どもたちと、共に楽しみ、共に成長出来るPTA活動をめざし、保護者の皆さまのご理解、ご協力、ご参加をお願い申し上げます。

 新入生の皆様のご健勝と、高校生活が実りあるものになりますよう、今後のご活躍を心から願い、わたくしからの祝辞とさせていただきます。

 本日は、誠におめでとうございます。

                                                                                                            令和6年4月9日

                                                                                奈良県立二階堂高等学校 PTA会長 平谷 真歩

 

            

 

第45回 卒業式  3月1日に挙行

『ご縁に感謝』

 保護者の皆様、お子様のご卒業、まことにおめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。また三年間に亘り、本校の教育活動に格別のご理解とご支援を賜りましたこと、厚く御礼申し上げます。  私事で恐縮ですが、私もこの三月で役職定年を迎え、「青」学年とともに二階堂を卒業させていただきます。有難い「ご縁」をいただき、二年間勤めさせていただきました。保護者の皆様には大変お世話になり、支えていただいたと感謝しております。

 さて、以前に何かの新聞のコラムで『ア行(母音)のチカラ』という話を読んだことがあります。以下はその内容です。おもしろい発想だなぁと思うので、ぜひ皆様にもシェアさせていただきたいと思います。

 『縁《の》下の力持ち』という慣用句がありますが、私は『縁《は》下の力持ち』というのが正しいのではないかと思っています。何の下なのかと言えば『運』の下です。『縁』という力持ちが、自分の上に乗っかっている『運』を下から支えて頑張ってくれているのです。 『運』のいい人、『運』に恵まれる人とは、それを下から支えてくれている『縁』を大切にしている人なのではないでしょうか。

  さらに言えば、『縁』の始まりは人や物、事柄に対する『愛』から生まれ、最後は『恩』に姿を変えて周囲の人々に返って行きます。そうやって人の世は、丸く丸く回っているのです。

 [アイ・ウ()・エ()・オ()=愛・運・縁・恩]のア行(母音)を大切にしている人には、幸せの方から近寄って来てくれるのです。

 いかがでしょうか。私は国語科の教員なので特にそう思うのですが、日本語は本当に味わい深い言語だと感じています。今後もいただいた「縁」を大切にして「愛」と「運」に恵まれ、周囲に「恩」を送れる人生を送ることができればと思っています。

 最後になりましたが、生徒諸君のご卒業を心から慶び、保護者の皆様には心からのお疲れ様をお伝えして、拙文の結びとさせていただきます。ご卒業おめでとうございます。そしてお疲れ様でした。

                                            校 長  香美 秀一              

 

祝 辞

卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。また、保護者の皆様、お子様が立派に成長し、高校卒業という門出を迎えられた事、共に喜び、心よりお祝い申し上げます。並びに、校長先生をはじめ、諸先生方におかれましては、生徒たちに対し沢山の愛情と、時には厳しく、細やかなご指導をいただいた賜物と心よりお礼申し上げます。 

 さて、皆さん、二階堂高校に希望を持って入学し、この三年間は、いかがでしたか。同じ志を持った素晴らしい仲間と、切磋琢磨し勉強や学校行事、部活動を通して達成感や挫折感をあじわいながらも、仲間と励ましあい、一生懸命に学んできた日々は、皆さんを大きく成長させてくれました。私達、保護者も、皆さんの成長を見守りながら、同じように成長させてもらったように感じています。また、皆さんから、沢山の喜びや笑顔を頂きました。ありがとうございました。そして皆さんは、今まで支えてくれた、家族、先生方、友達の存在のありがたさに気が付かれていることと思います。人は一人では生きていけません。必ず、誰かに支えられています。皆さんは、そんな「当たり前」に感謝ができる素晴らしい人に成長されました。

 この二階堂高校に入学された時はまだ、コロナ禍で様々な行事が制限され、縮小や中止を余儀なくされました。残念で悔しい思いや成果を得ることができなかったり、目標を見失っていた時もあったかもしれません。それでも、何かを成し遂げようと目標を掲げ、前向きに取り組み、努力を惜しまなかったことで多くの気づきがあったのではないでしょうか。昨年の体育大会では、元気な声がグラウンドいっぱいに響き渡りました。この日、皆さんと過ごした時間は、かけがえのないものであり、皆さんの笑顔で、私達、PTAも自然と笑顔になり、暖かな気持ちになりました。

 二階堂高校での学びは、皆さんにとって多くの挑戦と発見の場でした。その努力は決して無駄になりません。これからも、自分らしくベストを尽くしていれば、必ず新しい道が開けます。どんな結果だったとしても、自分なりに一生懸命に頑張れば、次のチャンスが必ずやってきます。皆さんには無限の可能性が秘められています。失敗を恐れず、輝かしい未来へ、羽ばたいてください。どんなに才能がある人も、努力家でも強い人でも、周りの支えや協力が必要です。誰もが、自分一人の力では、何かを達成することはできません。皆さんも、家族や先生、友達に支えられていることを忘れないで下さい。そして「ありがとう」と素直に感謝出来る人に、また周りを支えてあげられる人でいて下さい。

 明日から、それぞれの道に進む皆さんは、どの道を選ぶにしても、大人になる第一歩を踏み出すのです。これから、沢山の出会いや体験をする中で、嬉しく感じることがある一方で、辛く感じることもあるでしょう。そして時には、自分には超えることのできない壁が立ちはだかり、途方にくれることもあるかもしれません。置かれた状況の中で、今、何が出来るかを、自ら考え行動をしていってほしいと思います。たとえ、その決断が間違っていても 自分で考えた事は、必ず次に繋がる経験になります。しかし、誰かに決めてもらったことや、考えずに決めてしまったことは、誰かのせいに出来る自分への言い訳になってしまいます。皆さんの人生は、皆さんだけしか知りえないのです。自分で考え、決める それでも、困った時は、一人で考え込まずに、友達、家族や先生方、身近な大人に相談してください。また、皆さんには、必要な時に「助けて」と言える大人になってほしいと思います。強くならなくても、自分の心の声を聞き、自分の人生を生きてください。進学、就職、それぞれの道を歩む中で小さな失敗を沢山してください。失敗は必ず皆さんを成長させてくれます。失敗を恐れず、今を精一杯生きて、後悔のない人生を送ってほしいと願っています。

 これまでの、努力と成果を胸に新しい人生の門出に立たれる皆さんに、心からの祝福と、皆さんの未来が輝かしいものになる事をお祈りしています。

本当に、ご卒業おめでとうございます。卒業生の皆さんに、心から祝福を贈り、私からの挨拶とさせて頂きます。

令和六年 三月一日

                       奈良県立二階堂高等学校 PTA会長 平谷 真歩

 

                 

全国高等学校PTA連合会大会宮城大会に参加して                        

 8月24日、25日に宮城県仙台市にて開催された全国PTA大会に参加させていただきました。初日の24日は、奈良県高等学校PTAの役員の皆様56名と懇談会があり、いろいろ意見交換や各学校一番のアピール発表などをしました。二階堂高校のアピールはPTA役員・OBが、体育大会でソーラン節の演舞を披露することです。そして役員の親を代表して、「いつかみんなが親になる時、思い出してくれるように、また親はどんなにしんどくても子どものためなら何でもできる・踊れる姿を見てほしくて、この活動をしている」ことを伝えました。懇談会に参加された奈良県のPTA役員の方に「二階堂すごい!」と褒めていただき、「自分たちもしたい」と声がでました。2日目は、「カメイアリーナ仙台」にて表彰式から始まり、次にメインの仙台育英高校野球部監督 須江監督より講演がありました。内容は、「『地域の皆様に応援され愛される事』、そのために部員全員で『ごみ拾い』『雪かき』を駅から学校までの道のりを必ずしている。『学びとは、目の前のことを一生懸命する事』、大切なのは『テーマを持つこと』、そのテーマをやると決めたラインまでしっかりやる。『人生は敗者復活戦 勝つ喜びと負ける悔しさ負けた時に人間の価値がでる。負けても潔い敗者であれ‼』負けた時に全力で相手に拍手を送れる人になってほしい。」でした。とても心に響く言葉を聞かせていただけたことは、この2日間を通して、親として、PTA役員として、学校と協力しながら、子どもたち一人一人が成長できるようにと学びました。このような素晴らしい機会を与えていただき、ありがとうございました。

文化体育後援会副会長   新子 まどか

       

書道部にインタビュー

PTA広報部では、今年度の活動やトッピクスなどをホームページに掲載することに決定しましたので、お知らせします。

 

今回は数々の賞を授与された書道部にスポットを当て、3年3組の西浦 美空さんにインタビューをしました。

   ◎書道部に入部されたきっかけは何ですか。

         小学校の書写の授業で、二階堂高校の書道の先生が出前授業として来られました。

         その時に見た先生の字に惹かれ、自分もこんな字を書けるようになりたいと思ったことがきっかけです。

◎活動日と活動内容

    月曜日~金曜日  放課後2時間

    土曜日      3時間

    内容は展覧会に出品し、受賞することを目標とした作品制作

 ◎今年出品した大会名と結果

    第28回全日本高校・大学生書道展           大賞

    第37回奈良県高等学校総合文化祭書道部門       優秀賞

    第47回全国高等学校総合文化祭鹿児島大会書道部門   特別賞

    令和5年度全国高等学校総合文化祭優秀作品展示     出展 

 ◎今後の目標

     高校卒業後も筆を持ち、書道を続けていきたいと思います。

 ◎全国総合文化祭に出場して感じたことは何ですか。

    他府県の迫力のある作品や難しそうな作品を見て、自分は絶対に書けないと思った作品がたくさんありました。作品の説明を見ると、それぞれの想

 いや工夫されたところが書いてあり、作品を見ても、それらのことが感じ取れるものがありました。自分も作品を人に見てもらって、素敵だなと感じ

 てもらえるように、自分なりに工夫しながら作品づくりをしていきたいと思いました。

    ◎顧問の森田先生から一言お願いします。

    3年間、自分なりの努力を積み重ねてきました。この経験は、これからの人生で必ず、生きることと思います。

    卒業後も、書の道を歩み続けてください。

 

 インタビューを終えて、私たち広報部員が感じたことは、『謙虚』、『忍耐』、『継続』です。とにかく、コツコツと毎日練習に励まれた結果ではないでしょうか。ちなみに彼女の功績は12月22日付の奈良新聞 10面に掲載されましたので、紹介しておきます。