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 本校の歴史は大正10年に開校された奈良県立商業学校から始まりました。その後、時代の要請に応えるべく、幾多の変遷を経て平成19年には奈良県立奈良商業高等学校と奈良県立奈良工業高等学校が統合され、商業科と工業科を有する奈良県立奈良朱雀高等学校となりました。そして令和3年度の入学生から奈良県立奈良商工高等学校として新たにスタートし、本年度で創立104年になる歴史と伝統のある学校であります。

 本校は全日制課程と定時制課程が併設されており、全日制課程は工業科3学科(機械工学科、情報工学科、建築工学科)と商業科3学科(総合ビジネス科、情報ビジネス科、観光科)が、定時制課程には工業科と商業科が設置されている県内有数の専門高校です。『地域社会に貢献できるものづくりとビジネスのスペシャリストの養成』をスクールミッションとし、それぞれの職業で必要とされる知識や技術を学ぶと共に次世代の産業社会を支える人材の育成を目指しています。

 工業科と商業科を有する本校はその利点を生かし、お互いの学科の内容を学習できる科目があるなど、ものづくりとビジネスを共に学べる学校としての取組を進め、様々な視点で物事をとらえ、課題解決を目指す態度や資質を養成したいと考えています。また、最新の実習設備を備え、それぞれの分野での基礎から実践的な知識・技術を身につけられる教育環境となっています。

 奈良商工高等学校では、学業だけでなく、部活動や地域学校協働活動にも力を入れています。部活動においては運動部、文化部共に全国大会に出場する部もあり、日々熱心に活動しています。地域学校協働活動においては地域のイベント等に生徒が参加し、イベントを盛り上げると共に地域の方々との交流を深めています。このような多様な経験を積むことで、社会で必要なコミュニケーション力や協調性、リーダーシップを身につけます。今後もこれらの活動に積極的に取り組み、県内企業との連携によるインターンシップ等をさらに充実させることで、地域と共にある魅力ある学校づくりを目指していきます。

 生徒たちが安心して学び、成長することができるのは本校に関わるすべての方々のご協力があってのことであると感謝しております。本校は今まで培われた歴史と伝統を基に、急激な社会の変化に自ら対応し、豊かな未来の創造に向けて社会を牽引する生徒の育成を目指して、教職員一同、取り組んでまいる所存でございます。今後とも、関係の皆様の本校教育活動へのご理解と温かいご支援、協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

 

 奈良県立奈良商工高等学校 校長 松本 浩幸