御所実業高等学校 第12回 入学式

4月9日(火) 御所実業高等学校 第12回入学式が行われました。
今年も222人の新入生を迎えることが出来ました。新しい制服を身につけた新入生は緊張しながらも担任からの呼名に応え、校長から入学許可を受けていました。
以下に学校長からの式辞を紹介します。

式 辞

 金剛・葛城の山々に見守られ、悠久の歴史を刻むここ御所の地に、今年も心地よい春が訪れ、校内のそこ ここに、新たな生命の息吹が感じられる季節を迎えました。 そして、私たちの御所実業高校にも、新たな風を吹き込んでくれる新入生を迎える日がやってきました。

 本日、多数のご来賓の方々のご臨席を賜り、平成三十一年度奈良県立御所実業高等学校入学式を挙行する運びとなりました。
お忙しい中を、ご出席いただきましたご来賓の方々には、高壇からではございますが、厚く御礼申し上げます。
 ありがとうございました。

 また、本日、入学式にご列席いただきました多くの保護者の皆様方にお礼申し上げますとともに、お子様方の本校へのご入学を心からお祝い申し上げます。
 おめでとうございます。

 さて、ただ今、本校への入学を許可し、御所実業高校生となったばかりの222名の皆さん、入学おめでとう。皆さんの本校への入学を心から歓迎します。
本日より、皆さんは御所実業高等学校の生徒となりました。これから三年間、御所実業高校の生徒として、自覚と誇りを持って高校生活を歩んでほしいと思います。
 本校は、今年度 創立百120年目を迎える、県内の高校の中でも屈指の歴史と伝統を誇る高等学校です。今、入学を許可された新入生の皆さんは、今も脈々と受け継がれている歴史と伝統のある学校で学ぶという自覚と誇りをまず持っていただきたいと思います。さらに、どうか皆さんもこの御所実業の歴史に新たなページを作り上げてほしいと思います。

 さて、本校、御所実業高校における教育の基本テーマは、
「ものづくりは人づくり夢づくり」
です。「ものづくり」を通じて、人格の形成をめざし、将来の夢である「希望する進路実現を図る」というものです。新入生の皆さんは、本校のこのテーマのもとに、これからの三年間、勉学に部活動に取り組むことになります。

 「ものづくり」とは、実習で何かものをつくる、実験を行う、部活動で体を動かすなど、広く体験活動を重視した教育を行うと捉えてください。体を動かし、額に汗し、自分の人格と夢と人生の基礎づくりに取り組んでいきます。「ものづくり」を通して、この変化の激しい社会を生き抜いていく力である「生きる力」を培っていただきたいと思います。

 各科でのものづくりには長い時間のかかる継続した技術の習得や修練が必要です。しかし、この継続こそがもたらしてくれる「ものづくり」の喜びは、かけがえのないものとして皆さんの心に根付いていきます。本校に入学した以上、自分のやりたいことを見つけ、そしてものづくりの楽しさを習得して本校を卒業し、立派な社会の一員となっていただきたいと思います。

本校の校訓は
「至誠 堅忍 創造」
です。 至誠とはまごころをつくすという意味です。 堅忍とは何事にも我慢強く、 創造とはものづくりに励むという意味があります。
 この校訓の意味を心に刻んで、根気強く勉学に、部活動に取り組んでほしいと思います。

 今春卒業した生徒会長が、卒業式の答辞で後輩達に、このように語りかけてくれました。 「今まで御所実業高校で過ごした中で培ってきた経験があれば、きっと御所実業高校の伝統を閉ざすことなく、この先、新たに入学してくることになる後輩たちへバトンをつないでいけるはずです。
私たち以上に、みなさんが御所実業高校で活躍し、御所実業高校をより発展させていかれることを卒業生として期待しています。頑張ってください」と。

 新入生諸君も、この先輩の言葉を忘れず、そして御所実業に入って良かった、御所実業高校を卒業して良かったと思える三年間にしてください。 さらには、多くの人との出会いを大切にし、自らの生き方をしっかりと考えていただきたいと思います。
 さあ、それでは御所 玉手の地で御所実業高校での高校生活がスタートします。自らの目標を設定し、目標の達成に向けてチャレンジしてください。青春のエネルギーを燃やし続けてください。うまくいくことばかりではありません。悔し涙を流すこともあるでしょう。でも、さらに挑戦を続け、努力し、うれし涙に変えてください。
 御所実業校生としてスタートを切る皆さんに大きな期待をよせています。

 保護者の皆様にお願いします。これまで申し上げましたように、私たちは、お子様たちにとって大切な三年間をお預かりすることになります。まだ幼さが残り、頼りなげに見える新入生諸君を、三年後に自立した一人の社会人として、たくましく成長させることが私たちの役割だと考えております。その過程では、苦しいことや辛い時もあるかもしれません。 そうした時に、ご家庭でも、子どもたちの学校生活や将来について話し合う機会をもちながら、厳しく、かつ温かく見守っていただきたいと思います。
 生徒、教職員、保護者が一体となって、初めて本校の教育活動の成果が上がるものと考えております。皆様のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

 それでは、新入生の皆さんにとって、この御所実業高等学校で過ごす年月が、これからの長い人生の中で、光り輝くことを祈念し、式辞といたします。