学校長の挨拶
ごあいさつ
令和7年 奈良県立五條高等学校 第26代校長 稲葉 功 |
本校のホームページを御覧いただき、ありがとうございます。
本校は、明治29年に奈良県立尋常中学校五條分校として誕生し、昭和23年に男女共学の五條高等学校となりました。その2年後に、夜間定時制課程と分校が併設され、それぞれが独自の教育活動を長きにわたって続けてきましたが、現在は賀名生分校が五條市立西吉野農業高等学校として生まれ変わり、夜間定時制課程が閉課程となり、全日制課程で、普通科、商業科を設置する学校となりました。そして今年度、高等学校第80回目の入学生を迎え、来年度には、創立130周年を迎えることとなります。輝かしい歴史と伝統のある高等学校であり、これまでの先輩の方々は、「質実・剛健・礼節」を校訓として受け継ぎながら、高い志をもって勉学に励むとともに、文化、スポーツ活動の両面で活躍され、県南部教育の拠点として、五條高等学校の名声を高めてこられました。先輩方が築いてこられた確かな伝統を継承し、更なる飛躍を目指してまいりたいと考えています。
本校は、「行きたい」「行かせたい」「来てよかった」と思える魅力と活力ある学校づくりを目指し、校訓である「質実・剛健・礼節」を身に付けた、地域・社会に貢献する自立した人材の育成を使命として教職員一同新たな取り組みにチャレンジしています。
教育委員会による県立高等学校の教育等の魅力化・特色化の推進の一つとして、「進学教育推進校」及び「スポーツ・文化活動推進校」の指定を受け、五條市、五條市教育委員会、奈良県教育委員会、本校の連携協定を締結しました。五條市や五條市内の幼・小・中学校等と連携し、学習・文化・スポーツ・ボランティア活動など、多岐にわたる活動をさらに推進していきます。「進学教育推進校」に関わっては、金陽会(同窓会)からご支援を受け、昨年度1年生希望者を対象に外部講師を活用した英語講座を開設しました。今年度は1・2年生に拡大し、開設します。また、弁論活動での「スポーツ・文化活動推進校」に関しては、学校全体での弁論活動にも取り組み、奈良県高校生議会への参加や奈良県高等学校文化連盟弁論部門へも出場を果たしました。
平成5年にオーストラリアの姉妹校であるガートン・グラマー・スクールとの交流がスタートして30周年を迎えました。新型コロナウィルス感染症の流行以来、オンラインでの交流が続いてましたが、対面での交流を再開し、9月には16人のガートン生が本校を訪問し、3月には13人の本校生がガートン校を訪問しました。約2週間という短い期間ではありますが、コミュニケーションをとる難しさ以上に楽しさを大いに感じることができる貴重な機会となっています。
これまで「質実」「剛健」「礼節」の校訓のもと培ってきた伝統を継承しつつ、不易の部分を大切にし、時代に合った流行を取り入れ、生徒のみなさんが様々な場面で活躍し互いに学び合い切磋琢磨して成長できるよう、生徒、教職員が共に力を合わせて、魅力と活力ある新たな学校づくりに邁進していきたいと思います。
子どもたちが「行きたい学校」に、保護者の方々が「行かせたい学校」に、そして、在校生や卒業生が「来て良かったと思える学校」になるよう引き続き努力を重ねてまいります。どうぞ本校の教育方針を御理解いただき、今後とも保護者や金陽会、そして地域の皆様方の特段の御協力と御支援を賜りますようお願い申し上げます。