ごあいさつ                             

令和6年

奈良県立五條高等学校

第26代校長 稲葉 功

 

 

 

 

 

 

本校のホームページを御覧いただき、ありがとうございます。
本校は、明治29年に奈良県立尋常中学校五條分校として誕生し、昭和23年に男女共学の五條高等学校となりました。その2年後に、夜間定時制課程と賀名生(あのう)分校が併設され、それぞれが独自の教育活動を長きにわたって続けてきましたが、現在は賀名生分校が五條市立西吉野農業高等学校として生まれ変わり、夜間定時制課程が閉課程となり、全日制課程で、普通科、商業科を設置する学校となりました。輝かしい歴史と伝統のある高等学校であり、これまでの先輩の方々は、「質実・剛健・礼節」を校訓として受け継ぎながら、高い志をもって勉学に励むとともに、文化、スポーツ活動の両面で活躍され、県南部教育の拠点として、五條高等学校の名声を高めてこられました。先輩方が築いてこられた確かな伝統を継承し、更なる飛躍を目指してまいりたいと考えています。
本校は、「行きたい」「行かせたい」「来てよかった」と思える魅力と活力ある学校づくりを目指し、校訓である「質実・剛健・礼節」を身に付けた、地域・社会に貢献する自立した人材の育成を使命として教職員一同取り組んでいますが、大きな変革の年を迎えています。
平成19年度にスタートした「まなびの森コース」が募集停止となり、県教育委員会による県立高等学校の教育等の魅力化・特色化の推進の一つとして、「進学教育推進校」及び「スポーツ・文化活動推進校」の指定を受け、五條市、五條市教育委員会、奈良県教育委員会、本校の連携協定を締結しました。
既に本校は平成28年度に県内の県立高校では初めてのコミュニティ・スクールの指定を受け、五條市や五條市内の幼・小・中学校等と連携し、学習・文化・スポーツ・ボランティア活動など、多岐にわたる活動を推進してきました。今後も市立学校園との生徒間の交流を中心とした連携はもちろん、教員交流も含めた教科等の学習に関しても連携し、生徒の進路希望を実現するための進学指導の内容及び方法の工夫改善に取り組んでいきます。また、スポーツ・文化活動については、今回指定を受けたサッカー・弁論だけでなく、全ての部活動等において指導の在り方を計画的・効果的に工夫改善し、競技力や表現力等を向上させ、進路希望にも活用可能な実績や資質・能力を高めてもらいたいです。
生徒のみなさんが様々な場面で活躍し互いに学び合い切磋琢磨して成長できるよう、生徒、教職員が共に力を合わせて、今後さらに地域と連携を強化し、県南部地域の拠点として存在感のある魅力と活力ある学校にしていきたいと考えています
子どもたちが「行きたい学校」に、保護者の方々が「行かせたい学校」に、そして、在校生や卒業生が「来て良かったと思える学校」になるよう引き続き努力を重ねてまいります。どうぞ本校の教育方針を御理解いただき、今後とも保護者や金陽会(同窓会)、そして地域の皆様方の特段の御協力と御支援を賜りますようお願い申し上げます。