【Q1】平成22年5月に発出された学習評価及び指導要録の通知とは?

文部科学省は、平成22年5月11日に指導要録を含め、新学習指導要領の下における学習評価について改善の方向性を示しました。その基本的な考え方は以下の3点です。

(1)きめ細かい学習指導の充実や児童生徒一人一人の学習内容の確実な定着を図ることのできる、目標に準拠した評価による観点別学習状況の評価や評定を着実に実施すること
(2)学習評価においても、学力の重要な要素を示した新しい学習指導要領等の趣旨を反映すること
(3)学校や設置者の創意工夫を生かす現場主義を重視した学習評価の推進を図ること
 

(学ぶ力はぐくみ課 高校の特色づくり推進課)

【Q2】「簡素」で「効率的」な学習評価とは?

平成20年1月の中央教育審議会答申では、学習評価の意義を踏まえつつ、教師の負担感の軽減や学習評価の妥当性・信頼性の向上を図った「効果的・効率的な」学習評価を推進することの重要性が提言され、文部科学省は、具体的に以下の3点を示しています。

(1)学校や設置者においては,国が示す評価に関する資料等を参考にしつつ,評価規準や評価方法の一層の共有や教師の力量の向上等を図り,組織的に学習評価に取り組むこと
(2)その際,学習評価に関する情報の適切な管理を図りつつ,情報通信技術の活用により指導要録等に係る事務の改善を検討すること
(3)都道府県等においても,学習評価に関する研究を進め,学習評価に関する参考となる資料を示すとともに,具体的な事例の収集・提示を行うこと
 

(学ぶ力はぐくみ課 高校の特色づくり推進課)

【Q3】各教科における学習評価の注意点は?

文部科学省が、学習評価に関するQ&Aを作成しています。

(学ぶ力はぐくみ課 高校の特色づくり推進課)

【Q4】観点別学習状況の評価の基本的考え方は?

観点別学習状況の評価は、指導要録に記録するためだけでなく、きめの細かい学習指導と児童生徒一人一人の学習内容の確実な定着を図るために、日常の授業においても適切に実施されるべきものです。児童生徒の学習評価の在り方に関するワーキンググループが詳しい考察を行っています。

(学ぶ力はぐくみ課 高校の特色づくり推進課)

【Q5】評価規準を作成するための参考資料はありませんか

国立教育政策研究所が、各学校において、評価規準を設定する際に盛り込むべき事項及び評価規準の設定例や、評価規準の設定を含めた指導と評価の計画、具体的な評価方法、評価対象とした具体的な児童生徒の学習状況について示した参考資料を作成しています。

(学ぶ力はぐくみ課 高校の特色づくり推進課)


【Q6】中学校の保健体育における評価規準の作成、評価方法等の工夫改善について参考資料はありませんか?

平成24年度からの新学習指導要領完全実施に伴い、まず3年間を見通した年間指導計画を作成します。次に単元計画を作成した上で、評価規準を作成します。そして、新学習指導要領のねらいを実現するために、適切な評価を実施し、その後の学習指導の改善に生かしていくことが重要となります。
国立教育政策研究所で評価規準の作成のための参考資料、評価方法等の工夫改善のための参考資料を紹介しています。

(健康・安全教育課)