奈良県立磯城野(しきの)高等学校のホームページをご覧いただきありがとうございます。

 令和6年4月1日に校長に赴任いたしました市原定典です。どうぞよろしくお願いいたします。

 本校は、平成17年に県立田原本農業高校と県立北和女子高校が統合し、現在の磯城野高校として誕生しました。今年で20年目を迎えます。

 本校は農業系の4学科(平成27年度より3学科から改編)と家庭系の3学科から成り、広大な敷地内の充実した施設群において少人数指導による高度な専門教育を展開しています。それぞれの分野のスペシャリスト育成を目指し、教職員が創意工夫をこらして、授業や実習を行っており、人と自然を環境の視点から学び、科学技術の進展や産業社会の発展に寄与できる学校であることを目指しています。

 本年度の入学式の式辞でも述べたのですが、本校で学校生活を送る上で大切にしてほしいと生徒に示していることが三つあります。

 一つ目は、出会いを大切にしてほしいということです。

人間は新たな人と出会い、様々な物の考え方を知ることによって、一人一人、人間としての幅が広がり、成長につながると思います。だから出会いを大切にしてください。

 二つ目は、磯城野高校には、「磯城野A、B、C」という合い言葉があり、それを実践してほしいということです。「磯城野A、B、C」とは、

A、あたりまえのことを、B,ぶれずに、C,ちゃんとする、ということです。

「あたりまえのことが、あたりまえにできること」、簡単なようで難しいことです。しかしこれを実践できるようになることこそが、周囲から信頼され、人間的に成長し、自立していくための原点です。

 三つ目は、磯城野高校の校訓である、「和顔(わげん)」、「堅忍」、「創造」という理念です。

和顔・・・常に微笑みをたたえ穏やかな顔が、人に喜びを与えお互いの人間関係を良い方向に導くこと。学校生活を明るく、楽しく送り、社会の有為な人材として巣立っていくことを期す。

堅忍・・・我慢強くこらえること。実習には精神的持久力、身体的持久力が求められる。我慢強く最後までやり遂げる「堅忍力」を身に付けた生徒を育成し、人として立派に成長していくことを期す。

創造・・・新しいものをはじめて創り出すこと。ものづくりを通して、こころづくり、人づくりをめざしたい。併せて、ものづくりの意義、楽しさを体感できる日々の学習づくりを期す。

この三つの理念を胸に刻み三年間の高校生活を送ってほしいと思っています。

これら三つのことを、生徒のみならず教職員一同も大切にし、磯城野ファミリー一丸となってこれからも努力してまいります。今後とも温かいご支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 なお、毎週火曜日には、校内の直売所「しきの彩(いろどり)」で、生徒が育てたり、作ったりした野菜・草花・卵・イチゴジャム・チーズケーキなどを販売しています。是非、生徒が生き生きと活動する様子をご覧いただきたいと思います。多くの皆さまのお越しをお待ちしています。

                                     磯城野高等学校

                                     校長 市原定典