奈良高校は 創立100年の節目を迎えました

 奈良高校は11月1日が創立記念日で、創立100年の節目を迎えました

 本校は、大正13年4月、県都奈良市における初めての県立中学校「奈良県立奈良中学校」として開校され、その後幾多の変遷を経て、「奈良県立奈良高等学校」として今日に至り、めでたく創立100周年を迎えています。第1回入学式は奈良県公会堂において挙行され、校章「宝相華」が制定されました。開校当時はまだ校舎もなく、奈良県立図書館において授業を開始、大正13年5月6日に奈良市法蓮町757番地(現在ホテルリガーレ春日野)に本館1棟が落成し、移転しました。昭和3年11月1日に本校落成式を挙行し、この日を学校創立記念日とされました。

 今日まで、巣立った卒業生は3万9千名を超え、各界・各方面に多くの優秀な人材を輩出しており、日本全国はもとより海外においても活躍しておられることは、誠に喜ばしいことです。

 

創立100周年記念講演会を開催しました [令和5年11月2日(木)]

 本校では、昭和47年から本校同窓会である「宝相華会」主催で、学校創立記念講演会を開催してきました。この講演会は、奈良高校を卒業し、実社会で活躍されている本校の卒業生の方に講師をお願いしており、先輩から後輩を励ますためにお話をしていただいています。

 令和5年11月2日(木)に、本校体育館において「創立100周年記念講演会」を開催しました。今年は、創立100周年を記念して、育友会主催の「進路講演会」を兼ねており、生徒は体育館で、280名の保護者の方には別室からオンラインで講演をお聴きいただきました。

 講師として、昭和58年に卒業された加藤雅也さんをお迎えしました。加藤雅也さんは、国内外で俳優・写真家として活動されるとともに、地元奈良県で奈良市観光特別大使、天理市の教育政策特別顧問としても、グローカルにご活躍されておられます。「時代をサバイバルする」をテーマにご講演いただきました。

  

  

  

  

加藤さんから後輩である在校生に対して、様々な応援メッセージをいただきました。

 ○予測して対策を立てる、何をするか選択したら、集中してやる。

 ○進化は変化すること。環境や状況に応じて、必要に応じて目標を変えるなど臨機応変に対応すること。

 ○知識があるだけでは宝の持ち腐れ。知識を知恵に変える。それを自分の職業に落とし込む。

 ○正しい努力は報われる。

 ○自分の人生を決めることがサバイバルすること。

 生徒からは、「陸上をやって、仕事に役立ったことはありますか?」「教員を目指して大学進学したのに、俳優になるのは怖くなかったですか?」「将来、様々な仕事がなくなる可能性がある。芸能界に行きたい若者へのメッセージを。」などと、質問があり、加藤さんは丁寧に答えてくださいました。

 育友会本部役員松本様からの御礼の言葉の後、総務委員長の伊佐地さんが、「『予測と対策、選択と集中』が印象に残った。どんな未来が待っているかわからないが、いい未来になるようになるよう頑張りたい。」と御礼の言葉が述べ、総務副委員長の宮城さんから感謝の気持ちを込めて花束を贈呈しました。

 講演終了後も、校長室前に多くの生徒が集まり、加藤さんは快くサインに応じてくださり、生徒一人一人に励ましの言葉をかけてくださいました。

 加藤様、母校の生徒のために、ご講演をいただきありがとうございました。今後のますますのご活躍を後祈念申し上げます。

 

加藤雅也さん プロフィール

 1963年生まれ。奈良県奈良市出身。俳優、モデル。横浜国立大学教育学部卒業(保健体育専攻)。

 創刊当初の「メンズノンノ」やパリコレクションのランウェイなどでモデルとして活躍後、88年の映画『マリリンに逢いたい』(すずきしゅんいち監督)で俳優デビュー。95年からは活動拠点をロサンゼルスに移し、海外作品に多数出演。現在は日本を拠点に俳優、モデル、ラジオDJ、写真家として多方面で活躍。2023年は金田一京助を演じた『カムイのうた』(菅原浩志監督)の公開も控えている。