日々の活動トピックス
2024.11.21~22 シンガポール交流校カソリック・ジュニア・カレッジ (CJC) 来校プロジェクト!!
■2024.9.10 CJCとの共同リサーチプロジェクト 第1回オンラインセッション開催
来る11/21(木)、22(金)にシンガポール交流校カソリック・ジュニア・カレッジ(CJC)訪問団が本校へ来られます。その来校プログラムの一つである共同リサーチプロジェクトの準備として、第1回オンラインセッションを行いました。シンガポール海外研修参加生徒を中心とした本校生徒30名とCJC生徒20名が参加し、リサーチプロジェクトの目的等の全体説明の後、SDGSについて10テーマのグループに分かれ、自己紹介や連絡先交換等を行いました。今後はそれぞれのグループで協力して内容を深めていきます。次回セッションは10/22(火)の予定です。
2024.10.7 車椅子班が「第5回創生アイデアコンテスト」で優秀賞受賞!!
ふくしま医療機器開発支援センター主催の「第5回創生アイデアコンテスト」で、車椅子班の「ホール素子を用いた介助式車椅子の自動ブレーキ」が、優秀賞を受賞しました!
全国から117件のアイデアシートの応募があり、一次審査を通過したアイデアの最終審査で、「【B部門】大切な人の命・くらしを守るための医療福祉製品アイデア」で、4校の優秀賞の一つに選ばれました。
2024.10.4 車椅子班が「第38回リハ工学カンファレンスin東海・福祉機器コンテスト」表彰式に出席しました!!
10月4日(金)に一般社団法人日本リハビリテーション工学協会主催の「第38回リハ工学カンファレンスin東海・福祉機器コンテスト」の表彰式が東京ビッグサイトで行われ、学生部門で最優秀賞を受賞した車椅子班が出席しました。表彰状が授与され、生徒が受賞者挨拶を行いました。
2024.9.14 ジャコウアゲハ班が「日本動物学会2024」でポスター発表を行いました!!
9月14日(土)に「日本動物学会2024」が長崎大学で開催され、高校生ポスター発表に3年ジャコウアゲハ班が参加しました。ジャコウアゲハは大型で黒い翅が美しく、ほかのアゲハチョウに比べてゆっくりと優雅に飛翔し、毒が含まれるウマノスズクサを食草とするチョウです。このチョウに興味をもち、飼育下においてその特徴的な行動や生育のようすを観察し、人工飼料を用いての飼育を試みました。動物を研究しておられる大学の先生方や大学生、他校の高校生のみなさんに熱心に話を聞いていただきとても充実した学会でした。
2024.8.28 糞虫班が三宅亮教授(京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻)へ報告に行きました!!
糞虫班の研究「奈良のオオセンチコガネがルリ色に輝く理由」は京都大学理学研究科・理学部の女子高生向け理学探究活動推進事業cocous-r2023と連携して行ってきました。今年の春に事業を修了していましたが、その後も特別に継続して森本克己さん(京都大学大学院理学研究科物理学宇宙物理学専攻博士課程2年)と三宅亮教授(京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻鉱物学講座)に指導、助言をいただいていました。鉱物学講座を訪問し、「第1回アジア土壌動物学会」での口頭発表、「第27回国際昆虫学会議」でのポスター発表について報告をしました。
2024.8.28 糞虫班が「第27回国際昆虫学会議」でポスター発表を行いました!!
第27回国際昆虫学会議(XXVII International Congress of Entomology)にて小中高生を対象としたポスター発表が開催され、第3学年SSHコースの松山蓮奈さんと福島澪月さんが「オオセンチコガネ前翅の構造と地域的な色の差違」について英語で発表を行いました。
ポスター前には国内外の昆虫学者(虫少年や研究者)が絶え間なく訪れ、「他地域どうしの個体をかけあわせたらどうなりますか?」「共生細菌が変態に関わることがわかっていますが、共生細菌との関連について調べられたことはありますか?」「TEM-EDS(元素分析電子顕微鏡)の原理を教えてください」等数多くの質問やアドバイスをいただきました。
また、多くの研究者が糞虫標本を大変興味深く観察したり、写真を撮ったりしていました。「台湾の糞虫はすべて黒色です」「韓国の糞虫は主に赤色です。他の色もみることができますが、日本ほど地域的な違いはありません」等、自国の糞虫について教えてくださった研究者や会場付近で採集した赤緑の糞虫遺骸をプレゼントしてくださった研究者がいました。日本の糞虫のおもしろさを世界へ発信するとともに、グローバルな糞虫の生態も知ることができました。
国際学会に参加して研究者のパッションを肌で感じることができ、大変刺激的で貴重な体験をすることができました。サイコーの夏を過ごすことができました!!!
※第27回国際昆虫学会議(XXVII International Congress of Entomology)
国際昆虫学会議(International Congress of Entomology)は1910年からほぼ4年ごとに開催されてきた世界各国の昆虫学者が集まる最大規模の会議です。世界77カ国・地域から約3,700名の研究者等が参加し、8月25日から30日まで京都国際会館で開催されています。
2024.8.23~25 車椅子班が第38回リハ工学カンファレンスin東海・福祉機器コンテストに参加!!
日本福祉大学東海キャンパスにて行われた第38回リハ工学カンファレンスin東海・福祉機器コンテストに車椅子班が参加しました。車椅子班はホール素子を用いたブレーキシステムの研究から「坂上とまる麻呂」を開発しました。会場では福祉機器の展示が行われ、生徒が来場者に研究内容の説明をしました。
審査の結果、一般社団法人日本リハビリテーション工学協会から学生部門の最優秀賞をいただきました!!
協会のホームページでも紹介されてます。見てね!
2024.8.22 糞虫班が「第1回アジア土壌動物学会(1st Asian Colloquium of Soil Zoology)」で口頭発表を行いました!!
第3学年SSHコースの松山蓮奈さんと福島澪月さんが第1回アジア土壌動物学会(1st Asian Colloquium of Soil Zoology, ACSZ2024)にて「オオセンチコガネ前翅外表皮の微細構造と構成元素」についての口頭発表を英語で行いました。練習を頑張ったかいあって、堂々と発表することができました!!発表終了後、研究者から「研究のきっかけを教えてください」「捕食者が異なることが色の違いでは?」「生息地の高度が変わると色も変わりますか?」」等英語で多くの質問をいただきました。課題研究をとおして論理的な考え方を学んだり、プレゼンテーションの難しさを知ったり、とても貴重な体験をすることができました。
「奈良のオオセンチコガネがルリ色に輝く理由」
第2学年SSHコースのときから奈良公園に生息するオオセンチコガネがルリ色に輝く理由を科学的に解析してきました。オオセンチコガネは地域によって色が異なり、奈良では青、三重では緑、京都では赤みの緑、滋賀や岐阜、全国では赤がみられます。このオオセンチコガネの色は構造色を示し、前翅の外表皮が多層構造を形成することで輝いてみえることがわかっていました(Akamine, et al., 2011)。そこで、外表皮の多層構造に着目し、森本克己さん(京都大学大学院理学研究科物理学宇宙物理学専攻博士課程2年)と三宅亮教授(京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻)とともに、元素分析透過型電子顕微鏡(TEM-EDS)を用いて観察を行いました。その結果、多層構造特異的に5つの元素の分布を明らかにしました。この5つの元素が多層構造の形成に関わっていることが示唆されました。今後これらの元素を定量的に解析するとともに、生息地の環境や捕食者との関係について調べて行く予定です。
※本研究は京都大学理学研究科・理学部の女子高生向け理学探究活動推進事業cocous-r2023と連携して行ってきました。
※第1回アジア土壌動物学会(1st Asian Colloquium of Soil Zoology)
土壌動物(ダニやミミズ、トビムシ、ムカデ等)についての国際学会で、8月22日~24日になら100年会館で開催されました。アジアなどの国・地域(ドイツ、ロシア、中国、ベトナム、タイ、台湾、日本)から約40名の研究者が参加しました。
2024.8.21 糞虫班、学会前の最終練習を行いました!!!
第1回アジア土壌動物学会の口頭発表にむけて、ALTのアダム先生をはじめ多くの先生方(英語、理科、数学、社会)の前で発表を行い、たくさんの質問と助言をいただきました。まだまだ不安はつきませんが、発表では全力を尽くそうと思います。
2024.8.7 糞虫班、共同研究者と学会前の打ち合わせを行いました!!!
アジア土壌動物学会(ACSZ2024)と国際昆虫学会(ICE2024)の発表にむけて、共同研究者である森本克己さん(京都大学大学院理学研究科博士課程2年)とスライドの構成や考察について打ち合わせを行いました。糞虫研究についてより深みが増し、とても有意義な時間となりました。森本さんは京都大学理学部の高大連携事業であるcocous-r2023のときからご指導いただいています。
2024.8.7 SSH生徒研究発表会で発表しました
SSH指定校と過去の指定校、合計231校が出展して開催された令和6年度SSH生徒研究発表会(会場:神戸国際展示場/主催:文部科学省・国立研究開発法人科学技術振興機構)において、本校の生徒たちが「人工飼料を用いたジャコウアゲハの飼育」のテーマで、発表を行いました。残念ながら入賞には届きませんでしたが、他校の生徒、先生方と交流を持つことができ、さらに学びを深めることができました。
2024.8.6 糞虫班、学会の発表にむけて英語力を鍛えています!!!
アジア土壌動物学会(ACSZ2024)と国際昆虫学会(ICE2024)の発表にむけて、本校英語教諭と新着任ALTのアダム先生にご指導いただいています。日々鍛錬しています。
2024.8.3 Meet the Kyodai chemistry2024に参加!
8月3日(土)13:00~Meet the Kyodai chemistry2024にSSHポリ乳酸班3名が参加しました。京都大学桂キャンパス理工化学科で京大の先生方や近畿の高等学校の生徒とポスター発表を行いました。京都府嵯峨野高校、大阪府天王寺高校、高槻高校、四條畷高校と研究内容について交流しました。このあと理工化学科の施設見学もしました。億単位の研究設備がたくさんありました。
2024.7.25 奈良県立図書情報館に所蔵されている図鑑をもとに同定を試みました!!!
ダニ班は自宅水槽で採取したダニの顕微鏡写真を持参し、奈良県立図書情報館所蔵の「日本産土壌動物 第二版:分類のための図解検索(青木淳一著・編集)東海大学出版部」を参考に、ダニの同定を試みました。胸穴や胸板、爪の形等に着目し、ササラダニ類のモンツキダニ、コナダニモドキ、キョジンダニまでしぼることができました。
図鑑を複写し(複写申請済み)、学校でさらに詳細を解析する予定です。
※生物学の階級はリンネ階層式分類において界・門・綱・目・科・属・種の7つがあります。ダニは動物界節足動物門鋏角亜門クモガタ綱ダニ目に分類されます。
2024.7.23 朱雀小学校にて理科教室を行いました!
朱雀小学校にて小学3・4年生を対象に、本校化学部2年生4名が理科教室を行いました。大奮闘しみごとに小学生たちの心をつかみました。みんな大変満足し楽しんでくれました。
2024.7.19 J9メンバーがダニの同定を試みています!!!
J9生物選択者の自宅水槽にダニが多数生息していることを発見!採集し、法政大学自然科学センター・国際文化学部島野智之教授のご指導のもと(オンライン)、爪の数や形、胴感毛に着目した形態学的な同定を試みています。
※ダニの多くは人に無害です。人畜に寄生したり、農作物に被害を与えたりするものは全体の10%にも満たないといわれています。生態系では分解者として頑張っています。
2024.6.28 「化学」~有機化学実験~
3年生の化学の授業で、「1-フェニルアゾ-2ナフトール(オレンジオイル)を合成し、ガーゼを染色する」ことを目的とした有機化学実験を行いました。
アニリンに塩酸と亜硝酸ナトリウムを反応させ、塩化ベンゼンジアゾニウムを生成させます。しかし、アニリンの温度が5℃以下でないと着色(橙紅色)して失敗・・・そのような経験も踏まえながら、再度、氷水で冷やしたアニリンを用いて実験再開です。・・・①
一方、ナフトールを水酸化ナトリウム水溶液で溶かした中にガーゼを浸しておいて、そのガーゼを①に浸すと、ガーゼは一気に鮮やかな赤色に発色し、生徒からは驚きの歓声が上がっていました。
2024.6.24 SSP理数B生物班、学会等の発表にむけて活動しています!!!
SSP理数B生物班各チームは今年の夏に開催される学会等の発表にむけて第2学年SSP理数Aでの探究活動をブラッシュアップすべく、活動しています。
・サイエンス・ギャラリー(7月27日大阪)
・日経STEAM2024シンポジウム(7月30日大阪
・SSH生徒研究発表会(8月7-8日神戸)
・アジア土壌動物学会(8月22-24日奈良)
・国際昆虫学会(8月28日京都)
・日本動物学会(9月13-14日長崎)
2024.6.5~6.12 ES科学「化学分野」(6月)
べにいもやウメノキゴケを使ったpH指示薬で色の変化を調べました。クジャク石から還元して銅をつくり、青銅鏡をつくって鏡面みがきや銅にマスキングしてエッチングをしました。
2024.4.17~5.17 ES科学「化学分野」(4月・5月)
ES科学「化学分野」の4月授業では、レモンからクエン酸を抽出したり、鶏レバーからプルシアンブルーを合成したりしました。5月授業では、コンブからヨウ素を抽出したり、食用油からセッケンを合成したりしました。
2024.3.26/4.28 大阪大学基礎工学部を訪問しました!
SSP理数Bのポリ乳酸班3名が3月26日(火)、4月28日(日)両日に大阪大学豊中キャンパスにある基礎工学部を訪れ、実験で合成したポリ乳酸の蛍光分析をしました。その後、いつもお世話になっている岩井教授から指導助言を受けました。
2024.3.16 京都大学理学部 COCOUS-R2023での最終発表を行いました!
京都大学理学部COCOUS-R最終発表会がオンラインで開催され、21校の高校が参加しました。本校SSHコース2年生2名が「オオセンチコガネにおける翅の構造と地域的な色の違いの理由」についての発表を行いました。この研究は約1年間京都大学理学部と連携して行ったものです。発表会終了後、京都大学理学部COCOUS-R2023の修了証をいただきました。
2023.11.21 近畿・北陸圏の先進SSH指定校との連携(滋賀県立膳所高等学校にて)
本校は、約10年前より、近畿・北陸圏の先進SSH指定校(滋賀県立膳所高等学校・京都市立堀川高等学校・大阪府立天王寺高等学校・兵庫県立神戸高等学校・三重県立津高等学校・石川県立金沢泉丘高等学校・福井県立藤島高等学校)との間で「8校連絡会」を形成し、連携関係を有しています。今年度は、滋賀県立膳所高等学校を会場にして、各校の実状等について情報交換すると共に、連携の在り方について議論を深めました。今後、課題研究における生徒交流に着手していくなど、より強い連携関係を構築していく予定です。
2023.10.28 社会と連携した本校SSH事業・課題研究について紹介されます
雑誌『理科の教育(編集:日本理科教育学会)』11月号に、「課題研究の着実な推進と内容の洗練に向けて(著:仲野純章・松浦哲郎・米田敬司)」と題した、社会と連携した本校SSH事業・課題研究の紹介が掲載されます。これは、当該号「【特集】子どもたちの自由研究をどう支援するか」に向けての原稿依頼をお受けしたものです。
2023.10.27 独自のブラウン運動追跡プログラムについて学会発表予定
ブラウン運動は、微小粒子が周囲の分子から衝突されて引き起こされる不規則な運動で、原子・分子の実在性に触れることのできる身近な実験として、現代の理科教育現場でも導入されています。今年度、本校物理部を中心とするメンバー(女子3名・男子2名)は、青山学院大学とも連携しながらこうしたブラウン運動を題材とする研究に取り組んできました。この度、12月に開催される学術会議(日本理科教育学会)にて、初期成果の一つとして独自構築したブラウン運動追跡プログラムを生徒自ら発表することとなりました。
2023.10.26 SPring-8において30keVレベルの放射光を利用した実験を実施
昨年度「地域と生活の科学」の授業の中で特別編成され、大和郡山の浦上キリシタン史に関わる研究を進めてきたチーム(構成員:本校生徒有志・教員/奈良文化財研究所研究員/大学教員ほか)は、SPring-8(ビームライン:BL20XU)が誇る世界最高性能の放射光を活用し、文化財的価値が期待される石材の科学分析を実施しました。今回得られたデータは、後日詳細に解析すると共に、今後のさらなる活動に繋げていく予定です。
2023.10.22 大阪市立科学館「サイエンスキッズ広場」に本校生徒が出展
大阪市立科学館で科学イベント「学びあうサイエンスキッズ広場」が開催され、本校からは、女子生徒グループが「紙コップで自分の声を変えて遊んでみよう!」と題したブースを出展しました。これは、紙コップとアルミ箔を用いて作った「変声機」を通して声を発すると、アルミ箔の振動が影響することで普段の声とは異なった声を聞くことができる簡易的な実験で、小学生児童を中心とする多くの方に「音と振動」に関する科学に触れていただきました。イベント後は、出展者同士や現役研究者との交流の機会も持ちました。
2023.10.3 シンガポール研修報告会を開催しました!
本年度シンガポール研修に参加した2名の生徒により、旅程や実際に体験した感想についてプレゼンテーション発表を行いました。来年度SSHコースや語学研修を検討している1年生が集まり、とても熱心に報告を聞きました。
2023.9.30 京都大学理学部にて、電子顕微鏡を用いた元素分析を行いました!
京都大学理学部COCOUS-Rの一環で、京都大学大学院理学研究科地球惑星科学専攻地球物質科学講座三宅亮准教授のレクチャーのもと、電子顕微鏡を用いてオオセンチコガネの翅を構成する元素について分析を行いました(研究チーム本校2年生SSHコース2名と京都大学理学研究科博士課程1年1名で構成)。今後の課題研究の発展が期待されます。
2023.8.8-9 京都大学理学部 COCOUS-R 中間発表会に参加しました!
京都大学理学部が主催するCOCOUS-R (ここあすあーる) に参加し、「オオセンチコガネの前翅における構造色の仕組み」というタイトルで口頭発表とポスター発表を行いました。
また、 他校と交流したり、理学研究科が実施する化学実験に参加させていただくなど、学びを深めることができました。
2023.8.8 SSH生徒研究発表会
SSH指定校と過去の指定校、合計221校が出展して開催された令和5年度SSH生徒研究発表会(会場: 神戸国際展示場/主催: 文部科学省・国立研究開発法人科学技術振興機構)において、本校生徒グループが発表を行いました。
残念ながら入賞には届きませんでしたが、他校の生徒や先生方とのやりとりの中で学びを深めることができました。
2023.8.3 世界最高性能の放射光を利用した大型実験施設「SPring-8」の研究課題採択
昨年度「地域と生活の科学」の授業の中で特別編成され、大和郡山の浦上キリシタン史に関わる研究を進めてきたチーム(構成員:本校生徒有志・教員/奈良文化財研究所研究員/大学教員ほか)は、今年度も研究を継続しています。この度、当チームの研究課題が、大型実験施設「SPring-8」の利用研究課題審査委員会による審査の結果、無事採択されました。10月~12月頃、世界最高性能の高輝度放射光を用いた科学分析実験に入ります。本チームは、「大和郡山のキリシタン史」について、歴史的な観点だけでなく、科学的な観点からも新事実に迫って参ります。
SPring-8の施設外観と実験ハッチ内部(画像提供:理化学研究所)
※放射光とは(SPring-8):http://www.spring8.or.jp/ja/about_us/whats_sp8/whats_sr/generation_sr/
2023.8.1 現地渡航型のシンガポール研修を実施
国際的な科学的教養と異文化理解の能力を高め、グローバル社会に貢献できる素養を養うことを狙った「シンガポール研修」を7月24日~7月31日の間実施しました。研修では、現地提携校Catholic Junior Collegeでの交流を始め、南洋理工大学やシンガポール国立大学といったアジア最先端の大学、シンガポール国立博物館などの科学・文化施設を訪れ、様々な取組を展開しました。
2023.7.21 シンガポール研修に向けて第3回オンライン研修が実施されました!
シンガポール研修に向けて、交流校Catholic Junior College(CJC)の生徒との第3回オンライン研修が開催されました。準備も最終段階となり、これが最後の打ち合わせです。部活動や期末考査等で忙しい中、生徒達はお互いに協力し、プレゼンテーションのスライドや発表原稿を作り上げてきました。次週7月24日(月)にシンガポールへ向けて出発し、いよいよ26日(水)に奈良高校とCJCメンバーでプレゼンテーション本番に臨みます!
2023.7.13 科学英語講座「即興型英語ディベート体験」開催
SSHコース3年生全員、及びシンガポール研修へ参加予定のSSHコース2年生を対象に、本校行事「科学英語講座」として、一般社団法人パーラメンタリーディベート人財育成協会(PDA)の協力の下、「即興型英語ディベート体験」を行いました。シンガポールでの研究発表に向けて共同研究を行う中、英語でのやり取りは必須であり、即興で考えを英語で伝える力をつけるため実施いたしました。初めは英語で話すことに苦手意識があり不安に感じていた生徒も中にはいましたが、2回のディベート対決を通して、少し英語で話すことに躊躇しなくなった様子が見受けられました。以下は参加生徒の感想です。
・拙い英語でもコミュニケーションを取れた実感があった。
・初めてディベートを体験できて、とても楽しかったです。
・日本語で組み立てた論理を自分の知っている英語に直すことは難しかったですが、1 回目より 2 回目の方が話せて達成感があった。
2023.7.12 シンガポール研修に向けて第2回オンライン研修が実施されました!
7月24(月)~31(月)シンガポール研修に向けて、交流校Catholic Junior College(CJC)の生徒との第2回オンライン研修が開催されました。前回の研修以降、各グループがそれぞれにCJCメンバーと連絡を取り合い、各テーマ・トピックスについて意見を出し合い、スライドを作成し、内容を深めてきました。プレゼンテーション本番まで残り2週間ほど、どのグループも全力で頑張っています! 次回7月21日(金)に出発前最後の全体オンライン研修を行います。
2023.6.24 大学と連携したデータ・サイエンス入門講座(理系女子育成プログラムの一環)
科学技術振興機構「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」採択機関である四天王寺大学が主催する「スマート・サイエンス・セミナー」事業の一環で、同学でデータ・サイエンス入門講座が開催されました。参加生徒は、身のまわりの様々なデータに改めて意識を向けながら、データの捉え方や加工の仕方などについて学んでいました。
2023.6.23 武田科学振興財団の研究助成をお受けします
これまで、空間中を伝播する音について本校物理部生徒も研究に携わってきましたが、この度、その関連研究が武田科学振興財団の研究助成対象として採択されました。今後、開発までを見据えた基礎研究を進めるにあたり、関東地方の精密機器メーカーとも連携した取組を推進していきます。
音の伝播挙動の可視化例(仲野純章・山脇寿:人間生活文化研究(2023)より転載)
※武田科学振興財団:https://www.takeda-sci.or.jp/
2023.6.20 探究物理の授業で識者を交えた「放射線・平和教育」を実施
放射線関係の基礎知識を学んだ生徒(3年文系生徒)を対象に、原爆被害を中心とした「放射線の社会的課題」について考える放射線・平和教育を実施しました。授業では、長崎や滋賀とオンラインで繋ぎ、被爆者団体「長崎県被爆者手帳友の会 」会長で、長崎大学医学部名誉教授・日赤長崎原爆病院名誉院長でもあられる朝長万左男先生、同会林田愼一郎事務局長、龍谷大学松浦哲郎先生に参加頂き、朝長万左男先生から詳細かつ広範な内容のご講義を頂きました。識者の方々からのご教授や質疑応答を含む45分間の授業ではありましたが、放射線や放射能について、物理学的な観点だけでなく、より幅広い観点から捉え、未来社会について考える貴重な機会となりました。なお、この授業の様子は、2023年6月28日の読売新聞(長崎県内版)紙面に掲載されました。
※読売新聞(紙面):2023年6月28日朝刊 長崎県内版21面
※読売新聞(オンライン):https://www.yomiuri.co.jp/local/nagasaki/news/20230627-OYTNT50145/
2023.5.24 シンガポール研修に向けてオンライン研修が実施されました!
7月24(月)~31(月)シンガポール研修に向けて、交流校Catholic Junior College(CJC)の生徒とのオンライン研修が開催されました。SSHコース8グループ・グローバルコース10グループに分かれて、CJCメンバーと自己紹介やゲーム等を通して親睦を深めました。今後グループ内で連絡を取り合い、SDGsに沿った各グループのテーマ・トピックスを展開し、シンガポールでの最終プレゼンテーションの準備を進めます。次回の全体オンライン研修は7月12日(水)です。
2023.5.19 本校理科教室について紹介されます
雑誌『理科の教育(編集:日本理科教育学会)』6月号に、「自校の特徴を意識して多面的な役割・機能を付与した理科実験室(著:仲野純章・米田敬司・石橋涼)」と題した本校理科教室についての紹介が掲載されます。これは、当該号「【特集】見せてください! あなたの学校の理科室・理科準備室」に向けての原稿依頼をお受けしたものです。
2023.3.23 「地域と生活の科学」での取組成果を長崎で発表
「地域と生活の科学」の授業の中で特別編成された「石碑チーム」は、授業としての取組を終えるにあたり、調査内容とゆかりのある長崎・浦上の地で取組成果を発表しました。生徒が作成したポスターが現地資料館(浦上キリシタン資料館/長崎市平和町)に当面の間展示されることとなり、初日となる3月23日は、報道陣や来館者を前に生徒自ら解説しました。なお、長崎に出向くにあたっては、本校育友会から多大なるご支援を頂きました。
※資料館での展示・解説に関する新聞報道
1) 2023年4月2日 読売新聞 朝刊 第20855号 23面(長崎)
2) 2023年4月7日 長崎新聞 朝刊 第27324号 10面
2023.3.18 大学と連携した化学・物理・生物ワークショップ(理系女子育成プログラムの一環)
科学技術振興機構「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」採択機関である四天王寺大学が主催する「スマート・サイエンス・セミナー」事業の一環で、同学で化学・物理・生物ワークショップが開催され、参加生徒にとって、幅広い科学に触れる良い機会となりました。なお、理系女子育成を重点課題の一つとする本校は、年度当初から「スマート・サイエンス・セミナー」事業に連携・参画しており、次年度も連携関係を継続していく予定です。
2023.3.15 スーパーサイエンスハイスクール基礎枠(認定枠)指定内定
この度、文部科学省が実施している「スーパーサイエンスハイスクール(SSH)」事業の令和5年度採択審査が行われ、本校の基礎枠(認定枠)指定が内定しました。
※認定枠:科学技術人材育成の全国的なモデルとしてこれまでの研究開発の成果を基にした多様な実践活動を展開・普及するもの(指定期間5年)
文部科学省:https://www.mext.go.jp/content/20230309-mxt_kyoiku01-000028086_1.pdf
2023.2.12 「グローバル探究プログラム2022」DAY7を開催しました!
2月12日(日)、ついに最終回を迎えたグローバル探究プログラム2022。これまで作り上げたビジネスプランを、英語で楽天USAへ発表する、というオンラインセッションでした。
前回、日本語でビジネスプランを発表した際には、「そのサービスは既にある」や、「運用資金はどうするのか」など、厳しいコメントをいただきました。その後約3週間で、参加生徒たちはプランを改善、もしくは一から考え直し、発表内容、プレゼンテーションスライドを全て英語に変換して練習を重ね、発表しました。最終回のこの日には、2名の楽天USAの方々からコメントをいただきましたが、良かった点に関する内容がほとんどで、「よくここまでやり遂げた」と言っていただきました。6グループ中2つのグループを優秀賞・ユニーク賞に選んでいただき、受賞したグループにおいては、「現実に起こる社会問題に注目した鋭い視点から生まれたアイデアで素晴らしかった」とのメッセージと共に、賞状が贈られました。
参加生徒はそれぞれ達成感に満ちた表情で、将来、起業に関わらなくとも必ず活きる起業家精神に関わるスキルを身につけることができた、7ヶ月に渡るプログラムとなりました。
2023.2.4 大学と連携した生物ワークショップ(理系女子育成プログラムの一環)
「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」の一環として、大学の理科室で生物ワークショップが開催され、参加生徒にとっては、身近にいる多様な生物について改めて思考・理解する良い機会となりました。
2023.1.23 「石碑チーム」の取組がNHKの小特集として報道
「地域と生活の科学」の授業の中で特別編成された「石碑チーム」は、昨年9月の着手時点から今月まで、その取組をNHKに密着取材して頂き、この度報道されました。参加生徒は、県を超え(奈良・滋賀・東京・長崎)多くの人と協力・連携しながら調査研究を進める中で、随分と成長したはずです。
今年度末をもって、授業としての取組は一旦終了しますが、次年度も、奈良文化財研究所などと連携して継続予定です(生徒は有志)。なお、本取組については、調査内容とゆかりのある長崎でも着目され、後日、読売新聞(西部本社)九州紙面に掲載される予定です。
NHKプラス:https://plus.nhk.jp/
(2023.01.23放送「マリア観音の謎を追う」)
2023.1.22 「グローバル探究プログラム2022」DAY6を開催しました!
グローバル探究プログラム第6日目が開催されました。生徒は、このプログラムを通して独自のビジネスプランを考えています。今回はアメリカにあるRakuten USA,Inc.で働く方にオンラインでプランを発表し、ご意見をいただきました。実際にビジネスとして成り立たせるために必要な視点や、足りていないところをご教授いただく中で、自分達のプランに自信を持ち、思索のヒントを積極的に聞き取ろうとする姿勢が見られました。
また、Rakuten USA という世界のビジネスの最先端で働く方の経歴を聞いたり、その社内を見せていただきました。生徒達は、自分と同じように日本で生まれた方が海外で働くことになった経緯や、社内のオープンな雰囲気などに驚いたり、興味深く感じたようでした。
最終回の英語での発表に向け、ビジネスプランやプレゼンの仕方に磨きがかかることを期待しています。
2023.1.11 「石碑チーム」の中間発表会を開催
「地域と生活の科学」の授業の中で特別編成された「石碑チーム」は、この日、中間発表会を迎えました。残り時間は多くはありませんが、焦点を絞り、最後まで調査研究を推進します。
なお、本年3月頃、浦上キリシタン資料館(長崎県長崎市平和町)において、今回の調査研究の内容が特別展示される予定です。また、調査研究成果の一部は、次年度の「大和郡山市文化財調査年報」にも掲載されます。
2022.12.24 大阪市立科学館「サイエンスキッズ広場」出展当日
大阪市立科学館で開催される科学イベント「学びあうサイエンスキッズ広場」に本校女子生徒のグループが出展しました。当日は、小学生児童を中心とする約100名の方が本校ブースで小型ステンドグラスの作成に取り組んでくださいました。本校生徒は、「いかに分かりやすく説明するか」ということの難しさに直面しながらも、一生懸命頑張っていました。
2022.12.22 大阪市立科学館「サイエンスキッズ広場」出展の準備に励んでいます
あさって12月24日(土)、大阪市立科学館で開催される科学イベント「学びあうサイエンスキッズ広場」に本校女子生徒のグループが出展します。今日は、朝から総出で準備作業に勤しんでいます。なお、このイベントは、科学技術振興機構「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」採択機関である四天王寺大学が主催する「スマート・サイエンス・セミナー」事業の一環で、本校は、年度当初から一連の事業に参画しています。
2022.11.30 本校紀要「奈良高等学校実践論集」創刊へ
開校100周年を間近に控えた令和4年度を機に、本校教員による教育実践をまとめた紀要「奈良高等学校実践論集」をISSN付与された逐次刊行物として創刊します。これにより、SSH事業を始めとする各種教育実践に関する「校内での共有・継承」と「外部への広報・普及」を強化して参ります。
■雑誌名称:「奈良高等学校実践論集」
■ISSN:2758-5050 ※正式登録予定
■刊行時期:毎年3月(逐次刊行物) ※第1号は2023年3月 刊行
■雑誌形態:オンライン
2022.11.26 「グローバル探究プログラム2022」DAY5を開催しました!
奈良高校発グローバル探究プログラム2022第5回目が開催されました。DAY2の講師William先生と海外留学生のグループリーダー達に参加いただき、2回目の英語のセッションを行いました。午前中はビジネスアイデアの背景にあるミッションやモットーをプレゼンテーションに反映させる「Storytelling」の手法を学びました。具体例を参考に「WHY/HOW/WHAT」を含むストーリーの組み立てをグループごとにディスカッションし、理解を深めました。午後は各グループのビジネスアイデアを英語で簡単に発表した後、グループリーダーのアドバイスを受けながらStorytellingを用いてプレゼンテーションを発展させ発表しました。英語セッション終了後、グループ間でお互いのビジネスアイデアについてクリティカルシンキングを行い、これまでのセッションの内容について振り返りを行いました。各グループが全員で協力し、次回Rakuten USAとのオンラインセッションでの発表に向けて最善を尽くします!
2022.11.17 ならまちにある徳融寺に出向き、同寺の伝承話をお聞きしました
「地域と生活の科学」の授業の中で特別編成された「石碑チーム」は、現在、浦上流配者に関わる調査研究に取り組んでいます。今回、奈良市中心部・ならまち地域に所在する古刹「徳融寺(奈良県指定有形文化財・奈良市指定文化財)」に出向き、同寺に伝承されている浦上流配者にまつわる逸話をお聞きしました。なお、同寺は、奈良時代の右大臣・藤原豊成の邸宅跡に位置します。前身は世界遺産・元興寺の子院の1つで、室町時代に元興寺が土一揆で罹災したため本尊を現在地に移し、天正18年(1590年)、現在の形態になったとされます。
2022.11.5 「グローバル探究プログラム2022」DAY4を開催しました!
奈良高校発グローバル探究プログラム2022第4回目が開催されました。前回に引き続き木本健太郎氏にご指導いただき、事前に考えたビジネスモデルのラフ案を基にして、中間発表に取り組みました。まず、whyを大切にするゴールデンサークルの考え方からグループごとにビジネス理念(経営理念)を考えました。続いてビジネスモデルの図解を学び、スピード重視・伝わる図を念頭に自分たちのビジネスモデルの図解を作成し発表しました。午後はプレゼンテーション資料を修正し、各グループが発表を行いました。木本先生、ISA中谷さん、昨年度のプログラム参加生徒より、プレゼンテーションを発展させるための着眼点やアイデア等の意見をいただき、最終プレゼンテーションに向けてとても有意義な1日となりました。
2022.11.4 日本学生科学賞 表彰式にて各種賞を授与頂きました
第66回日本学生科学賞(奈良県審査)の表彰式が行われ、本校SSHコースに所属する生徒の研究グループに「最優秀賞・知事賞」「優秀賞」「佳作(2件)」、本校に「学校賞」が授与されました。「最優秀賞・知事賞」を受賞したグループには、研究概要について講演する時間も頂きました。
2022.11.4 「創薬研究とAI(人工知能)」に関する講演会を開催
近畿大学薬学部学部長の仲西功先生をお招きして、「創薬研究とAI(人工知能)~AIでお薬を創ることはできるか?~」というテーマで講演をして頂きました(参加者:第1学年生徒40人)。
2022.10.31 「石碑チーム」にて、石碑のメディア性調査に向けた検討会実施
次月から着手予定の「石碑のメディア性調査」に向けて、龍谷大学社会学部の松浦先生(ご専門:地域メディア、コミュニティメディア等)を交え、車座形式での検討会を実施しました。コミュニケーションとメディアの違いは何かなど、メディア学の基本を意識しながら真剣な議論がなされました。
2022.10.28 火山に関する講演会を開催
奈良教育大学教授の和田先生をお招きして、「日本の火山、紀伊半島の昔の火山」というテーマで講演をして頂きました(参加者:第1学年生徒40人)。
2022.10.28 Natureの取材をお受けします
SSHコースの第3学年生徒2名と、彼らの課題研究指導にあたった本校教員の仲野純章が、Natureの取材をお受けします。取材内容は、同社の日本語月刊誌「Natureダイジェスト1月号」の「Japanese Author」セクションに掲載される予定です。
※「Natureダイジェスト」は、科学を取り巻く世界のさまざまな情報を、Nature 独自の切り口で、深くそして広く取り上げる2004年創刊の月刊科学誌(web版および冊子版)。
Natureダイジェスト:https://www.natureasia.com/ja-jp/ndigest/
2022.10.13 「石碑チーム」に対するミニレッスン(PDPC)
プロジェクトの着実な推進には先読み(計画性)が重要であることから、企業でも運用される一種の品質管理手法、過程決定計画図(PDPC:Process Decision Program Chart)の概念を石碑チームに導入しました。導入前に比べると、圧倒的に見通しが良くなりました。全てのプロジェクトが完了したあかつきには、色々な経験を積んだという充実感と共に、「計画性を持って進めることの重要性」を感じてもらえることを願っています。
2022.10.12 「石碑チーム」の活動がテレビと新聞に取材されました
「地域と生活の科学」の授業の中で特別編成された「石碑チーム」は、この日、調査対象である「浦上四番崩れ流配者記念碑」のデジタル拓本作業を実施・完了しました。作業現場には、NHKや朝日新聞社が取材に来られ、生徒の皆さんはインタビューにもしっかりと対応してくれました。今後、周辺事実調査やメディア性調査などに力点を置いて、活動を本格展開していく予定です。
2022.10.11 SSHコース3年生の授業(SSP理数B)での様子
本日も、一生懸命に科学の本質に向き合う学習を進めています。
2022.10.7 オンラインメディア向け連載記事の取材をお受けしました
オンラインメディア「ミライノマナビ」の記事向けに、STEAM教育実践に関する取材(第2学年の授業視察取材、および教員インタビュー取材(仲野純章・米田敬司)等)をお受けしました。本校STEAM教育が広く理解される一つの機会になればと願っています。
ミライノマナビ:https://mirainomanabi.up-edu.com/
2022.10.5 宇宙に関する講演会を開催
京都情報大学院大学准教授(兼京都大学理学部附属天文台天文普及プロジェクト室長)の青木先生をお招きして、宇宙の広さや複雑さを実感させられる大変興味深い講演をして頂きました(参加者:第1学年生徒40人)。
2022.10.1 大学と連携した理系女子育成プログラムにおいてデータサイエンスを体験
「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」令和4年度採択機関の一つ四天王寺大学において、データサイエンスの一端を体験しました。体験を通じて、データから見えてくる「可能性の広がり」を実感したり、「そもそもデータサイエンスとは何か」といったデータサイエンスを根本的に考える機会となりました。
2022.10.1 「グローバル探究プログラム2022」DAY3を開催しました!
10月1日(土)に奈良高校発グローバル探究プログラム2022の第3回目となる研修が開催されました。今回は講師の木本健太郎先生にご指導いただき、ビジネスアイデア作りの思考法について学びました。新しいビジネスを始めるにあたり、アイデアの考え方を3つの思考(アート思考、デザイン思考、ロジカル思考)段階に分け、身近な例を挙げながら説明いただきました。前回の「アート思考」に関する活動に続いて、今回は「デザイン思考」について詳しく学びました。中でも、「インサイト」(問題点の本当の意味)を、条件(誰が・どこで・いつ、どのように)を設定して具体的に考える活動を行いました。生徒の中には、「自分が家や学校で勉強している時に、シャーペンの芯が一本だけ取り出したいのに何本も出てしまって困っている」と考え、「一本ずつシャーペンの芯が取り出せる替芯のケース」というアイデアを思いついた者もいました。また、「アイデアソン(アイデア+マラソン)」というアイデアを出し合う方法を学び、グループごとに、奈良県に新しくお店をオープンする設定でアイデアを出し合い、お店の名前・コンセプト・内容を考えました。そして、そのアイデアを模造紙にまとめ、プレゼンテーションを行い、それぞれのグループが木本先生よりアドバイスをいただきました。「固定概念を捨てて考える」ことを1日意識してアイデアを出し合い、ビジネスにとって自由な発想を持つことの大切さを実感しました。これまでに学んだことを踏まえ、最終回の開発商品のプレゼンテーションに向けて、グループごとにアイデアを出し合いビジネスアイデアの方向性を考えるという、最初の段階へ踏み出す1日となりました。
2022.9.28 「石碑チーム」体制強化し、推進中
「地域と生活の科学」の授業の中で特別編成された「石碑チーム」では、参画生徒数が増え(第1学年女子2名, 男子2名)、体制強化されました。人数が増えることで、多様な活動を効果的・効率的に進めていけるものと期待しています。明日、調査対象となる時代・地域の貴重資料の一部を複写請求にかけ、入手でき次第、そちらの分析・評価にも取りかかります。
2022.9.26 物理部「文系チーム」がビジネスプランニングに着手
物理部に所属する文系生徒チームが、文理融合的なテーマに関するビジネスプランニングに着手しました。次年度のコンテストを目指して、長期的に取り組んでいきます。
2022.9.24 「グローバル探究プログラム2022」DAY2を開催しました!
9月24日(土)に奈良高校発グローバル探究プログラム2022の第二回目となる研修が開催されました。今回は、ビジネスモデルを考えていく上で欠かせない新たな視点の持ち方や思考法を講師William先生にオールイングリッシュでご指導いただきました。また、多国籍な海外留学生(日本の大学に在籍中の大学生/院生)が1グループに1人、グループリーダーとして参加し、セッションを行いました。最初は緊張していた参加者30名でしたが、次第にチームのために と、積極的になっていく様子が見られました。各自が課題として撮ってきた写真に写っている問題点をとりあげ、人によって考えが違うことや効果的なコミュニケーションの方法、解決の糸口を生徒同士で学び合っていました。最後に英語で発表し、お互いの考えを聞く中で、相手の立場に立つなど日常の過ごし方にもプラスになるような有意義な時間となりました。最初は外国の方とコミュニケーションを取ることに苦戦をしていたましたが、「意外と完璧な文法でなくとも伝わった!」「伝えようとする意識が大切!」などと言う生徒も多くおり、濃い1日となりました。
2022.9.14 地域や大学・研究所と連携した「石碑」関連の学際的調査が始動
第1学年生徒3名(女子2名・男子1名)からなる特別チームが編成され、自治体や奈良文化財研究所などと協力した調査活動が始動しました。大学図書館などで調査対象となる時代・地域の貴重資料の手配を進めるなど、既に実質的な活動段階に入っています。容易ではない調査活動が予想されますが、様々な切り口からの学術成果を果敢に追求していきます。
2022.8.23 【全国の先生方へ】「教員研究会」へのご参画をお待ちしています!
先日、一部学校様にはご案内させて頂きましたが、本校を事務局として、教員研究会を立ち上げることとなりました。
当研究会では、生徒の「科学的能力」「企画提案力」「マネジメント力」育成について、情報共有しながら、何かしらの成果物(評価基準など)を一緒に構築していくことを目指したいと考えています。
可能な範囲でのご参加で結構ですので、是非とも幅広い地域・教科の先生方にご参画頂きたいと思っております。
各校の先生方の実践や考え方を皆で共有し、よりよい教育活動につなげていければ幸いです。
なお、オンラインでの実施が中心となりますが、年に1度は対面でお会いする機会も設けて集まることできればと考えています。
さしあたって、第1回のキックオフ会合(オンライン)は9月16日(金)を予定しております。
随時の参画も受け付けておりますので、以下①~④をご記載の上、下記アドレスへメールでご連絡・お問い合わせください。
①お名前(ふりがな)
②ご所属・役職
③担当教科科目(または専門分野)
④メールアドレス
【窓口】奈良高等学校 SSH事業推進係:narassh●yahoo.co.jp(●は@に変えてください)
2022.8.8 シンガポールとのオンライン型協働活動「最終発表会」を実施
6月から、シンガポールのジュニアカレッジとの間でオンライン型SDGs関連企画提案ミニプロジェクトを進めてきましたが、この度、最終発表会を実施しました。
2022.8.5 「グローバル探究プログラム2022」を開催しました!
8月5日(金)にVUCA時代の中でたくましく生きる力をつけるべく、奈良高校発グローバル探究プログラム2022がキックオフされました。講師である探究プロデューサー木本健太郎氏の指導の下、30名の参加者(1年生28名、2年生2名)は、Society 5.0に生きるために必要なマインドセットを学び、その後の探究活動に積極的に取り組みました。まず、「やりたいこと方程式」で自己紹介した後、「自分の意見方程式」を用いて、論理的で効果的な意見の伝え方を学びました。それを活かし、奈良を活性化させるにはどうすればいいのかを話し合い、発表。さらに起業家精神(アントレプレナーシップ)についても学び、「誰かのニーズに応えられるコーヒー屋さん」というテーマで、いかに利益を生みながら独自の付加価値をつけ、社会に貢献できるかをポスター発表しました。「楽しかった」「面白かった」「1日あっという間だった」という声が聞かれ、いろんなユニークなアイディアを木本先生にも褒めていただき、大変有意義な1日となりました。
2022.8.4 令和4年度SSH生徒研究発表会にて「生徒投票賞」受賞
SSH指定校と過去の指定校、合計220校が出展して開催された令和4年度SSH生徒研究発表会(会場: 神戸国際展示場/主催: 文部科学省・国立研究開発法人科学技術振興機構)において、本校生徒グループが、素晴らしい発表を行い、生徒投票賞を受賞しました。
2022.8.2 本校生徒の研究活動とその成果が読売新聞に掲載
「煤(すす)」の形成プロセス追究に挑んできた本校生徒の研究活動の概要とその成果が読売新聞(紙面、及びオンライン)に掲載されました。
2022.7.29 本校生徒の研究活動に関する「取材記事」と「解説記事」が技術専門誌に掲載
本校生徒の研究活動が日本粉体工業技術協会の取材を受け、当協会により発行される月刊誌「粉体技術」に取材記事として掲載されました。また、本研究活動の技術的な詳細を解説する「解説記事」も提供し、合わせて掲載頂きました。
https://www.fujisan.co.jp/product/1281691463/b/list/
2022.7.29 地域や大学・研究所と連携した「石碑」関連の学際的調査に向けて準備中
本校では、「地域と生活の科学」の授業の中で、「石碑チーム」を特別に1チーム(第1学年生徒3名程度)編成し、9月以降、自治体や奈良文化財研究所などと協力した調査を進めていく予定です。調査対象は「浦上四番崩れ流配者記念碑(所在地:大和郡山市)」とし、石碑のデジタル拓本・アーカイブ化の他、そのメディア性調査などに取り組んでいきます。
2022.7.28 本校生徒グループがSDGs関連シンポジウムで発表
日経STEAM2022シンポジウムにおいて、本校生徒2グループが、学生サミット・未来の地球会議とポスターセッションに参加し、多くの聴衆に対して独自の取り組みを発表しました。
2022.7.26 大学と連携した理系女子育成プログラムにおいて企業の理系女子社員と交流
大阪「あべのハルカス」23階において、日立造船、南海電気鉄道、大林組などといった各種業種の理系女性社員から各企業や職務について教えて頂いた後、交流の時間を持ちました。
2022.7.12 科学英語講座「英語ディベート講座」開催
本年度もSSHの生徒を対象とした科学英語講座として、「英語ディベート講座」を行いました。SSHの生徒14名、ESS部員4名、計18名が参加、一般社団法人 パーラメンタリーディベート人財育成協会の方々にご協力いただき、オンラインでの実施となりました。ルール確認後はグループに分かれて実際にディベートを行い、事務局の方々にジャッジ・コメントをいただきました。
2022.7.5 本校生徒執筆の英語論文が海外有力ジャーナルに掲載
本校では、SSH活動の一環として、地元の伝統的工芸品「奈良墨」を製造する上で欠かせない「煤(すす)」の形成プロセス追究に挑んできました。この度、その研究成果の一部をまとめた英語論文(1st, 2nd Author:本校3年生)が、海外学術出版大手「Springer Nature」社の査読付きジャーナル「Analytical Sciences」に掲載されました(下記オンライン版で先行掲載の後、追って冊子掲載)。
https://link.springer.com/article/10.1007/s44211-022-00151-1
2022.7.4 対称2音源周辺に形成される音場の可視化を実施
音叉(おんさ)は、理科学習の中で頻繁に登場する対称2音源ですが、その周辺でどのような音場が形成されるか、これまで十分に理解されてきませんでした。今回、本校教員と物質・材料研究機構名誉研究員との間で計算機シミュレーション法を用いた音場可視化を試み、対称2音源周辺の音場の特徴に迫りました。結果については、日本理科教育学会第72回全国大会(2022年9月開催)で報告されると共に、後日、論文でも詳細報告予定です。
2022.6.20 第3回SSH研究講座「ハマグリ解剖編」
第3回SSH研究講座「ハマグリ解剖編」を開催しました。解剖は、日本生物学オリンピックの過去の試験の問題です。参加生徒32名が、二枚貝の解剖・観察をしました。
2022.6.18 大学と連携した理系女子育成プログラムを開始
本校では、今後、「理系女子育成」をさらに強化していく予定です。そのアプローチの一つとして、今年度、科学技術振興機構「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」採択機関の一つ四天王寺大学と連携し、様々な講義・体験・交流などからなる「スマート・サイエンス・セミナー」に年間を通じて参加していきます。今回、その第1回目を大阪「あべのハルカス」25階で開催し、女性ICT 関連企業経営者や女子大学生・大学院生からお話を頂いたり、交流したりする場に本校女子生徒6名が参加しました。
2022.6.16 兵庫県内の公立学校から教員訪問団ご来校
兵庫県内の公立学校から教員訪問団が来校され、SSH事業を始めとする両校の教育活動について幅広く情報交換をさせて頂きました。また、それに先立ち、教科横断的で探究的要素をも含むよう意識した授業を見学して頂きました(授業者:仲野純章/科目:物理)。
2022.6.3 シンガポールとのオンライン型協働活動開始
シンガポールのジュニアカレッジとの間でオンライン型SDGs関連企画提案ミニプロジェクトを開始しました。8月までの間、本校3年生徒は、Catholic Junior College生徒と共に、国際的な共通目標であるSDGsに関連した具体的テーマの検討・設定からその解決策の企画提案までの取組みを展開します。
2022.5.30 第2回SSH研究講座「ビスマス結晶編」
第2回SSH研究講座「ビスマス結晶編」を開催しました。化学部が研究テーマにしているビスマスの結晶づくりを紹介し、参加生徒10名が結晶づくりを体験しました。
2022.3.19 電気学会「U-21学生研究発表会」にて「優秀賞」受賞
電気分野を始め、IoTやSDGsなど、幅広い科学技術分野に関する日頃の研究成果を競う「電気学会『U-21学生研究発表会』」が3月19日にオンライン形式で開催されました。本研究発表会に出場した本校生徒と京都大学理学部の学生で構成された「高校生-大学生混成研究チーム」は、優秀賞を受賞しました。
2022.3.3 生徒研究発表会(全国大会)にて炎色反応に関する研究を発表
本校におけるSSH関連科目や科学系クラブにおける探究活動の成果をポスターや口頭形式で発表する「令和3年度 奈良県立奈良高等学校SSH生徒研究発表会」をオンライン形式で開催しました。
<発表題目一覧>
■第2学年 SSHコース(6件/口頭発表)
・粒子によるクラドニ図形の違い
・菜種油を用いた拡散炎における煤形成の分析
・オーロラ再現装置の研究
・空気アルミニウム電池の「高電圧化」と「長寿命化」
・ツヅミモ staurastrum の食品利用に向けた培養
・シカの音に対する反応
■科学系クラブ(2件/口頭発表)
・文化祭パンフレットのiOSアプリ制作
・ビスマスの酸化皮膜による色の調整について
■第2学年 ES科目(3件/ポスター発表)
・iPhoneを活用して微生物とともに得た感動
・空気抵抗と投影面積の関係性
・ESE
■第1学年 奈良タイム(28件/ポスター発表)
・奈良の食育
・奈良時代の身分別の食事とその栄養の調査
・佐保川の水質
・吉野桜の衰退原因とは?
・鬼の姿はどのように変わっていったのか? 他
口頭発表グループに対しては、教員や外部識者によるルーブリック評価がなされ、これを基に、次年度夏に実施される「SSH生徒研究発表会(全国大会)」への出場グループが選出されます。
2022.2.24 電気学会「U-21学生研究発表会」に臨む本校研究グループが新聞に掲載
3月19日に開催される「電気学会『U-21学生研究発表会』」に出場する本校生徒と京都大学理学部の学生で構成された「高校生-大学生混成研究チーム」が、新聞に掲載されました。高等学校と大学がチームを組むという珍しい形態の研究グループとして上位入賞を目指します。
https://www.kknews.co.jp/news/20220224yt03
2022.2.1 「WWLコンソーシアム構築支援事業」課題研究発表会にて英語による発表実施
今年度初めて実施された奈良県内の令和3年度「WWLコンソーシアム構築支援事業」課題研究発表会において、「煤形成メカニズムの追究」に取り組む本校研究グループが英語で発表しました(オンライン形式)。当研究グループは、既に査読付英文誌への投稿もしており、今後、さらに研究を重ね、外部発表も積極化していく予定です。
発表ポスター
2021.12.28 京都大学との高大接続事業の成果発表会
本校、及び本校連携校の奈良女子大学附属中等教育学校が京都大学理学部との間で実施している高大接続事業「高校生と大学生による課題研究の協働推進」の成果発表会を実施しました(オンライン開催)。
本校生徒と京都大学理学部生で構成された研究チームは、「煤の生成プロセスの解明」という材料工学関係の取組成果を報告しました。これまでの取組を通じ、従来の煤形成モデル(例えば、Xi, J., Yang, G., Cai, J., & Gu, Z. 2021. Frontiers in Mate-rials. 8, 1-6.)では明らかとされていなかったことが把握されるなど、重要な学術的知見を得つつあります(今年度中に、査読付き欧文誌へ投稿予定)。
一方、奈良女子大学附属中等教育学校生徒と京都大学理学部生で構成された研究チームは「マンボウ粘液の抗菌作用」という生命科学関係の取組成果について報告しました。当グループは、本年11月には、日本動物学会(近畿支部高校生オンライン研究発表会)で成果発表をし、「優秀賞」を受賞するなど、対外的にも注目される研究成果を挙げてきました。
両研究チームは、今年度末まで、研究と成果発表に励む予定です。
(参加:両校生徒・京大学部生・京大博士課程学生・本校教員・京大教員)
オンライン上で開催された成果発表会 年末の京都大学界隈(京都市左京区)
2021.12.18 第4回グローバル探究プログラム開催
12月18日(土)に第4回グローバル探究プログラムを開催しました。講師であるGPI US Senior Program Coordinator Samuel Yee氏の進行の下、アメリカの大学生(UCLA、UCバークレー、ブリティッシュコロンビア大学、MIT、ワシントン大学)とのオンラインセッションが行われました。研修内容は以下の通りです。
1時間目
・アメリカ大学生とのオンラインセッション①
1グループに一人ずつ配置されたアメリカの大学生がファシリテーターとなり、自己紹介をし、探究テーマのアウトラインを共有する。
2時間目
・Story Tellingの3つのポイント(WHY、HOW、WHAT)について学んだ後、各チームでビジネスアイディアのStoryをアメリカの大学生と共に考え、まとめる。
3時間目
・アメリカの大学生と共にまとめたビジネスアイディアを、全体に発表する。
・グループ発表後に講師やアメリカの大学生から与えられたコメントを基に、ビジネスモデルを練り直すよう指示される。
第4回では、各グループに分かれて、アメリカの大学生に自分たちのビジネスモデルを発表しました。ディスカッションを通してアメリカの大学生から具体的で有効なアドバイスを受け、モデルの精度を高めることができました。参加者達は、ジェスチャーを交えながら懸命に英語でコミュニケーションを取ろうとしていました。このプログラムでは、アメリカの大学生とのセッションは今回のみですが、参加者達にとって大変有意義な機会となったようです。
2021.12 台湾の高校とクリスマスカードを交換しました!!
7月から8月末にかけてWeb上で文化交流をした台北市立内湖高級中学の生徒の皆さんとクリスマスカード及びクリスマスギフトを交換しました。
本校ESSの生徒達は、折り紙を使ってオリジナルのカードを作成。奈良県の銘菓であるかき餅と共に郵送しました。内湖高級中学からは、クリスマスカードと共に、台湾でよく食べられているスナック菓子が段ボール一杯に詰められて送られてきました。一人一人が心を込めて作成してくれたクリスマスカードや珍しいスナック菓子に、本校生徒達は感嘆の声を上げ喜びを表していました。
その後、双方の生徒達は御礼として小包の開封動画を作成し、Google Classroomで共有しました。今後もこのような関係が続くことを願います。
台北市立内湖高級中学の生徒の皆さん 本校ESS部 台湾からのプレゼント
2021.11.27 化学グランプリの結果
化学グランプリにおいて,本校生徒2名が一次選考を通過し,二次選考に進んだ結果,金賞と銅賞を受賞しました。また,その2名を含む4名が支部長賞を受賞しました。
2021.11.21 SSH重点枠「WRO向けハードウェア講習会」開催
WRO(World Robot Olympiad)へ挑戦することを視野に入れたハードウェア講習会をオンラインで実施しました。SSH連携校も含め、32名の生徒が参加しました。
奈良高等学校のロボット研究会OBが、2018年度WRO世界大会に出場した際の機体の設計図を使用し、実際にコンテスト用のロボットを組み立て、駆動輪の位置による回転半径、センサーの取り付け位置や機体の形状等、作成上の注意点や工夫についての講義を実施した。また、連携校生徒の交流を図るとともに、各校でのロボット作成時の一助となるように課題を研究する。
昨年度の講習会でロボットの作り方のノウハウを知りたいという意見が多数あったため、過去のWROで世界大会に出場した本校卒業生の機体を用いたハードウェアの講習会をオンラインで実施した。オンライン上での開催であり、生徒間の交流時間も短かったが、事前に課題が共有されていたこともあり、各校でロボット製作のアイデアが積極的になされていた。世界大会に出場した機体には様々な工夫が見られ、参考になったという意見が多かった。また、「去年度も参加したが、忘れているところが多くあったので復習ができて良かった」という声もあった。
後半にオンライン上でチャットに質問を投げかけてもらい講師の先生が答えるということをしたが、答える側の目の前に機体がないことで、アドバイスが難しそうであった。今後もオンラインでの開催になる場合は機体の写真を事前に送ってもらうなどを行って、こちら側も機体の状態を確認した上で質問に答えていただくことも検討したい。
2021.11.14 数学オリンピック講習会開催
JMO( Japan Mathematical Olympiad )へ挑戦することを視野に入れた数学オリンピック講習会をオンラインで実施しました。SSH連携校も含め、15名(2名がオンライオン)の生徒が参加しました。
大阪市立大学 数学研究所 山本 貴大 特別研究員を講師にお招きして3時間講義を行っていただきました。
まずはJMOにどのような問題が出るのかという話から、特によく出る整数についての講義を1時間していただきました。その中で特に大切である「moduro 演算」と「フェルマーの小定理」の解説、使い方、そしてその証明をお話しいただきました。大学で習うような数学の講義に、全員が興味津々で聞いていました。
その後、数学オリンピックの過去問から整数の分野の問題を2問自分たちで解きました。初めて習った定理や解き方を使うので、最初は使い方が分からなく、全くペンが進まない状況でしたが、山本先生がところどころヒントを出しながら徐々に進んでいきました。
20分の休憩を挟んだ後、その2題の解説をしていただきました。
定理の使い方が分かったところで、最後は生徒を4班に分けて班ごとに数学オリンピックの過去問から1題ずつ選び相談しながら解いて、できたところまでの解説を発表し、山本先生に好評をしていただきました。レベルとしては中~上級の問題でした。使うべき定理は分かっているのになかなか答えまではたどり着かず、「難しいー」という声が教室から度々聞こえてきました。それでもなんとかポイントとなるところや考え方までは全ての班がたどり着きました。残念ながら正解した班はありませんでしたが、どうすればよかったのかという山本先生の講評をしっかりと聞いていました。
2021.11.11 「教室換気の最適条件」に関する研究が日本学生科学賞奈良県審査「優秀賞」受賞
コロナ禍を受け、本校でも、感染対策のため、教室換気を常時するなどの対策を続けています。このような中、本校独自の探究科目「SSP理数」の授業において「教室換気の最適条件」を追究したグループが、「日本学生科学賞奈良県審査『優秀賞』」を受賞しました。これは、日常使用している教室において、いかに効率よく、かつ室温変化を抑えた換気ができるか、その最適条件を追究しようとしたものです。研究推進にあたっては、実際の教室を忠実に再現した小型模型を用いて、窓やドアの開閉条件による換気効率の変化を追跡するなど、非常に緻密な作業が重ねられ、また、実際の教室で室温変化の体感を調査するなど、モデル実験に留まらない実検証も添えられるなど、多面的に研究が進められました。
2021.11.7 第3回グローバル探究プログラム開催
11月7日(日)に第3回グローバル探究プログラムを開催しました。29名の参加者(1年生19名、2年生10名)が、講師であるGPI US Senior Program Coordinator Samuel Yee氏の指導の下、英語で開催されました。研修内容は以下の通りです。
1時間目
・「課題の定義、課題への共感方法」及び「デザインシンキングの手法とその具体例」についての講義を聴く。
2時間目
・各チームに出されていた事前課題であるビジネスアイディアを、デザインシンキングの観点から、グループ内で再度考え直す。
3時間目
・グループ内で議論した後、他のグループにインタビューし、自分たちのビジネスアイディアが本当に課題を解決しうるか、人々のニーズに合っているかを再 検証する。
4時間目
・前時のインタビューで収集した結果や情報を基に再度グループ内で話し合い、実現性のあるビジネスモデルに絞る。
・ビジネスアイディアをポスターに落とし込み、全体に発表。
第3回は、英語でのセッションでしたので、最初は参加者達も戸惑っていましたが、活動が進むにつれて、講師であるSamさんに質問しアドバイスを得るなど、積極的に取り組み、自分たちのビジネスモデルを深く考え直すことができました。
2021.10.22 第2回グローバル探究プログラム開催
10月22日(土)に第2回グローバル探究プログラムを開催しました。29名の参加者(1年生19名、2年生10名)が、講師であるサムライ探究プロディーサー木本健太郎氏の指導の下、開催されました。研修内容は以下の通りです。
1・2時間目
・条件を設定し、具体的な場面をイメージする中で見えてくる課題やニーズをグループ内で議論し、全体に発表する。
3時間目
・「SDGsと社会の関係」についての講義を聴き、時代と共に変容していく社会で課題を解決し、社会に貢献する意義を考える。
4時間目
・「仕事とお金について」の講義を聴き、社会に貢献しつつ、「価値(利益)」を生み出すことの重要性について知る。
・「誰かのニーズに応えられるコーヒー屋さんを考えよう」というテーマについてグループ内で討議し、ビジネスプランを全体に発表する。
第2回は、参加者達にとって、最終目的であるRakuten USAへのビジネスモデル提案に向けて、いかに利益を生み出しながら、独自の付加価値を付け、社会に貢献できるかを考える最初の機会となりました。
2021.9.25 第1回グローバル探究プログラム開催
9月25日(土)に第1回グローバル探究プログラムを開催しました。29名の参加者(1年生19名、2年生10名)が、講師であるサムライ探究プロディーサー木本健太郎氏の指導の下、Society 5.0に生きるために必要なマインドセットを学び、その後の探究活動にグループで協力しながら、積極的に取り組んでいました。第1回目は、「やりたいこと方程式」を用いて自分自身を見つめ、「自分の意見方程式」で効果的な意見の伝え方を学びました。その考え方を活かし、各グループに分かれて、奈良を活性化させるにはどうすればいいのかを話し合い、発表しました。
2021.9.11 「ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム」オンライン視聴
9月11日(土)、読売新聞社主催の「ノーベル受賞者を囲むフォーラム 次世代へのメッセージ」をオンラインで視聴する機会をいただきました。全校生徒から希望者を募集したところ、90名近くの生徒が応募し、ノーベル賞受賞者の貴重な講義を自宅で視聴しました。
フォーラムでは「感染症に負けない」をテーマに、江崎玲於奈・横浜薬科大学長(1973年物理学賞)から動画で特別講義をいただき、山中伸弥・京都大iPS細胞研究所長(2012年生理学・医学賞)、脇田隆字・国立感染症研究所長からオンタイムで御講演いただきました。
江崎氏はノーベル生理学賞の歴史に触れ、若者に対して科学を通して人類の文明の更なる発展に貢献してほしい旨のメッセージを述べられました。山中氏は自身の研究の履歴や研究にかける思い、iPS細胞の作製に至った経緯、また、現在は、新型コロナウイルスに感染し、回復した人の細胞からiPS細胞を作って国内外に提供しており、新型コロナ研究にiPS細胞で貢献したいと語っておられました。さらに高校生達に向けて、科学リテラシーを身に付けることの重要性について、また、コロナ禍を通して自分は社会にどう貢献できるか考えてほしいというメッセージを述べられました。脇田氏は、自身の専門である、C型肝炎ウイルス発見に至る歴史についてお話いただくとともに、「新型コロナワクチンで重症化が予防できるようになってきた。社会全体を守るという気持ちでワクチン接種を受けてほしい」と強調されました。
このフォーラムを視聴した生徒の一人が以下のように感想を述べています。
「私は感染症やその研究について無知だったので、ノーベル賞受賞者の方々の感染症についての話を通して新しく知れたことが多くありました。新型コロナウイルスのことだけでなく、研究についても詳しく聴くことができたので勉強になりました。どの方の話も、コロナ禍の社会での考え方のヒントが散りばめられていて為になる講演だったと思いました。ワクチンや分散登校などで不満や不安がありましたが、それは自分のためだけでなく、社会のためにも必要なことだと気付かされました。『ピンチをチャンスに』と仰っておられたように、今だからこそ出来ることを考え、前向きに過ごしていこうと思います。また、同じ高校生のアイディアは発想が豊かで刺激を受けました。」
2021.9.5 日本昆虫学会第81回大会において高校生では唯一の参加
SSHコースの生徒5名が日本昆虫学会第81回大会にオンラインにて参加し、「昆虫食の魅力~餌による味の多様性~」についてのポスター発表を行いました。高校生では唯一の参加でしたが、大学・研究機関に所属する研究者と対等に発表を行うことができました。大変多くの質問をいただき、興味深い発表ができたことが伺えました。
2021.8.6 スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会(全国大会)での研究発表実施
神戸国際展示場にて開催された「令和3年度スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会」において、研究発表を実施してきました。研究テーマは「炎色反応の規則性」です。これまで、複数の金属塩を混合したときに見られる炎色反応の規則性について研究を続けてきましたが、今回、3種類の金属塩を混合すると、それまで判明していた炎の色の順序とは異なる結果がいくつか得られることを発見しました。こうした現象を「逆転」と呼び、原因の追究を進めてきました。
2021.7~8 台湾の高校とWeb交流!!
7月から8月末にかけて、台北市立内湖高級中学の生徒の皆さんとWeb上で交流しました。当初、オンタイムでの交流予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で台湾の学校が閉鎖となりましたので、それぞれの学校が動画をアップロードし、個々にメッセージを送る形式での交流となりました。
奈良高校ESSは、季節毎の伝統的な行事を取り上げ、動画で説明をしました。
内湖高級中学も同様に、台湾の歴史や文化について動画で説明をしてくれました。また、最後に、台湾の生徒達が、日本が台湾にワクチンを提供したことについて御礼のメッセージを送ってくれましたので、台湾と日本との友好関係が一層深まることを願うメッセージを込めた動画を本校生徒が返礼としてアップロードし、本プログラムを終了しました。
対面での交流ではありませんでしたが、両校の生徒達は文化や考え方について学びを深めたようです。
2021.7.16 海外校との間で「SDGs関係の企画・提案型ミニプロジェクト」推進中
本校は、グローバル科学人材育成の一環として、長年、シンガポールの連携校と交流を重ねてきました。今年度からは、新たな取り組みとして、「SDGs関係の企画・提案型ミニプロジェクト」を開始しています。本ミニプロジェクトは、「気候変動に具体的な対策を」や「安全な水とトイレを世界に」などといったテーマごとに、本校生徒(3年生)と連携校であるカソリックジュニアカレッジ生徒の混成グループを形成し、オンライン上で議論を重ね、解決策を企画・提案するものです(8月に最終発表会実施予定)。多様な考えに触れながら解決策を企画・提案する力は、今後のグローバル社会で活躍する上でも不可欠であり、生徒にとってはその第一歩としての貴重な機会になると期待されます。
2021.7.14 令和3年度科学英語講座「即興型英語ディベート研修会」を開催
SSHコース3年生24名を対象に、即興型英語ディベート研修会を開催しました。一般社団法人パーラメンタリーディベート人材育成協会(PDA)から講師及びジャッジを招聘し、オンラインでの開催となりました。即興型英語ディベートとは、一つの論題に対し、肯定チームと否定チームに分かれ、各チームがジャッジを説得させる形式をとります。論題は、社会、政治、倫理、環境、国際問題など多岐にわたります。ディベートをする者は、肯定、否定のいずれに属するかを自ら選ぶことはできず、自身の意見とは異なる観点からの主張も考えなければならないことがあります。論題が発表されてから、15分の短い準備後、すぐにディベートを開始するので、様々な局面で臨機応変に対応するコミュニケーション能力を磨く訓練として有効です。今回初めて即興型英語ディベートを経験する生徒達が大半で、1回目の対戦では思うように英語が出なかったようですが、2回目の対戦では皆、格段にスキルを上げ、ジェスチャーを交えながら熱心にジャッジにアピールをしていました。生徒の中には、「こんなに脳をフル活動したのは初めて。とても疲れたが、楽しかった。」「今回のディベートで、もっと英語をスムーズに話せるようになりたいと思った。また、チームで一緒に論を構築することの楽しさや大切さを実感した。」とコメントした者もいました。この体験を海外連携校との交流にも活かしてくれることを期待します。
2021.7.13 日経ウーマノミクスでポスターセッション優秀賞受賞
SSHコースの生徒5名が日経ウーマノミクス プロジェクト『Are you ready? SDGsが拓く未来』に参加し、発表コンテストで口頭発表を、高校生研究成果発表ポスターセッションでポスター発表をそれぞれ行いました。発表コンテストでは、4月から3回オンラインで大学生2名を交えて座談会を行い、SDGsに対して自分たちがどのようなアクションを起こせるかについて発表を行いました。舞台上で発表することができ、また、審査員からはアドバイスをいただき、貴重な経験をすることができました。さらに、高校生研究成果発表ポスターセッションでは第2学年から行ってきた『昆虫食』に関する研究を発表しました。5名の生徒がそれぞれ他校の生徒や教諭に説明を行い、ポスター前は大盛況でとても有意義な時間を過ごすことができました。ポスター発表で唯一の優秀賞を受賞しました。
2021.7.2 SDGsに関する課題研究の一環で「昆虫食試食会」を実施
SDGsに関する課題研究の一環で、3種類のコオロギを素揚げして「餌を変えるとコオロギの味はどのように変化するか」という実験を行いました(1種類目のコオロギを「±0」として、別々の2種類の餌を与えたコオロギそれぞれ試食し、「酸味」「旨味」「先味」「後味」などの項目がどう変化したのかをアンケート用紙に書き込みました)。1種類目と比べて2種類目は少し甘みがあり、3種類目はカレーのような味がするなど、味は3種類とも違っていました。試食会に参加した生徒も「与える餌だけで、これほどまで味が異なるのか」と全員感心した様子でした。本校校長も実食し、「1種類目が自然の甘さがあって一番おいしかった」とコメントを返していました。
2021.7.2 SSP基礎(地域と生活の科学・奈良TIME)特別授業実施
第1学年生徒全員を対象に、中高生向けのグローバル探究プログラムを開発しておられるGPI US探究学習コンサルタントの木本健太郎先生を特別講師にお迎えし、オンラインによる特別授業を展開していただきました。Society 5.0、VUCA時代で求められる人材とは、探究とは、リサーチクエスチョンの設定の仕方と手順等についての話は、生徒達にとって探究活動を進める上で大きな指針となったようです。
2021.6.25 本校生物教員、及び生物部生徒による「ムラサキの春化効果」に関する研究
古来より高貴な紫色の染色に用いられてきたムラサキ草は、現在近畿圏では絶滅が危ぶまれるほどに減少しています。本校生物部では、生物教員の指導の下、校庭にムラサキを多数栽培し、温暖化の影響を調べる実験を繰り返してきました。研究の結果、冬の低温期間の減少が発芽率を下げるだけでなく、その後の生育においても、花芽形成を遅らせ、暑さに脆弱になることが明らかとなりました。また、秋に堀り起こした紫根の状態を測定し、ムラサキの好適な生育環境と栽培方法についても考察しました。これらの研究生は、本年度、奈良県生物教育会誌に掲載されました(2018年度SSH生徒研究発表会でも一部ポスター発表実施)。
2021.6.25 「青少年のための科学の祭典2021全国大会」に生物部が出展
生物部では、水性昆虫の採集・飼育を行うとともに、貝類の収集を継続してきました。今回、アウトリーチ活動として8月14日~15日に東京の科学技術館で開催される「青少年のための科学の祭典2021全国大会」に出展する運びとなりました(山積みにした採集物から「お気に入りの貝殻探し」をし、標本ケースを作成する実習)。当日は、生物部員が補助スタッフとなってアシストします。参加した子どもたちが南の海の「生物の多様性」を感じ、自然の大切さに気づいてもらえたらというイベントです。しっかり準備して、頑張らせていただきます。
2021.6.25 「令和3年度奈良高等学校グローバル探究プログラム」説明会を開催
本年度、奈良高校で初めて「グローバル探究プログラム」を9月から2月まで毎月1回実施します。本プログラムでは、自分自身について考え、また日本や世界の課題について他者との協働を通して探究し、利益を生みながら社会に貢献できる商品やサービス等を企画・提案します(途中、アメリカの大学生から各々のアイディアについてのアドバイスを受け、最終的にはRakuten USAに商品を提案)。このプログラムを通して、企画・提案力はもちろんのこと、他者と協働する力、英語で議論・発信する力、国際社会で生き抜くために必要な力を養い、グローバルリーダーの育成を目指します。このプログラムの説明会を6月25日に開催したところ、定員30名のところ43名の参加があり、興味の高さが窺えました。意欲ある生徒の参加を期待します。
2021.6.13 SSH重点枠 「WRO向け ソフトウェア講習会」開催
WRO(World Robot Olympiad)のミドル競技へ挑戦することを視野に入れたロボット講習会をオンラインで実施しました。SSH連携校も含め、27名の生徒が参加しました。
奈良教育大学附属中学校、葉山先生を講師にお招きしてGoogle meetを用いて各連携校をつないでロボットの動かし方とプログラミングの仕方について初歩的なところから3時間講義を行っていただきました。
まずはWROとは何か、そこで勝つためにはどのような力が必要かをお話していただきました。
次は、「ライントレースやカラーセンサーを用いてロボットを動かすためのプログラミングの仕方についての講義でした。
ロボットに付いているカラーセンサーを用いて赤が見えたら5を返信させて、5が来たら「レッド」と音がなるように命令を書き込みます。そしてその後もまっすぐに進むように命令を送ります。今度は黒いラインが見えたら右に曲がりアームで物をつかみ元の位置に戻って逆方向行き、物を置く。というような命令を次々に書き込んでいく。
次々に命令を増やしていき、ある条件に対する分岐がかなり多くなってくるとプログラミングがとてもややこしくなるので、マイブロックを使って命令の塊を定義することでプログラミングが非常に見やすくなるというのがポイントである。
2021.6.11 京都大学との高大接続事業の一環で、機器分析を実施
本校と京都大学理学部との間で昨年度から開始した新たな高大接続事業「高校生と大学生による課題研究の協働推進」の一環で、京都大学ナノテクノロジーハブ拠点で機器分析を実施しました(研究チームは、本校2年生3名と京都大学理学部生2名で構成)。高性能機器の活用で、今後の課題研究の発展が期待されます。
2021.5.19 職員研修「『探究学習』と『グローバル教育』の接点とこれからの時代を生きる力」を実施
本校教職員の探究学習指導に関する実践力を高めることねらいとし、GPI US 探究学習コンサルタント 木本健太郎氏を招聘し、第1学年教職員向けの職員研修を実施しました。本校では、学校設定科目「SSP基礎」を全第1学年生徒が履修しており、探究活動(地域と生活の科学・奈良TIME)に取り組んでいます。本年度、生徒の探究活動をより円滑に進めるため、探究学習の授業ポイントと授業の作り方を中心に講演いただきました。この研修で得た指導法を用い、生徒達は課題を設定していくことになります。本格的に探究活動が始まる2学期に備え、生徒達が取り組むべき課題について思考を深めてくれることを期待します。
2021.3.26 外部研究機関と連携し、気柱振動時の音場観察に初めて成功
これまで、本校(物理教員、及び物理部生徒)と物質・材料研究機構で連携し、「気柱振動における『開口端反射』の実態追究」を進めてきました。今回、その一環で、気柱振動発生後の開口端近傍に対するシュリーレン法を利用した音場観察を実施し、良好な可視化像取得に成功しました(シュリーレン法:光の屈折率が媒質の密度勾配により変化することを利用し、密度勾配を可視化する光学手法)。これまで気柱振動に関わる音場を直接観察した事例は見られず(2021年4月本校確認の限り)、本結果は、今後、物理部生徒の研究にも重要な裏付けを与えるものと期待されます。
2021.3.22 生徒の課題研究において、伝統産業を継承される県内企業と連携開始
奈良県では400年以上前から「製墨」事業が始められ、奈良市中心部にある「株式会社古梅園」様は1577年の創業以来、古来の製法を維持・継承されています。製墨過程においては、良質な煤の形成が重要な工程となりますが、今回、その形成条件に関する科学的追究を試みる本校生徒が、「株式会社古梅園」様と連携させて頂くこととなりました。
2020.8.7 令和2年度シンガポール研修をオンラインで開催しました
これまで毎年訪問するなど、相互交流を図ってきたシンガポールのカソリックジュニアカレッジとの間で、交流研修を行いました(参加生徒:本校3年生39人/カソリックジュニアカレッジ56人)。コロナ禍の影響を受けた今年度は、オンライン交流という新たな形で実施しました。当日、奈良高校からは、オンライン上で物理・化学・生物の3部屋に分かれ、英語による研究発表・質疑応答をしました。研究発表は、2年生の段階からSSH科目「SSP理数」の授業内で取り組んできた成果についてであり、それぞれ独創的な研究を進めてきました。研究発表後は、互いの国の状況について意見交換するなどして親交を深めました。カソリックジュニアカレッジとの交流はこれからも継続・発展していく予定ですが、今回実現した「オンラインによる海外との交流」は、本校SSH活動の可能性を広げる意味でも、非常に大きな実績となりました。
2020.8.5 令和2年度科学英語講座 即興型英語ディベート研修会が開催されました
8月7日に実施されたシンガポールとのオンライン交流の事前練習も兼ねて即興型英語ディベートの研修会を開催しました。まず、中野校長先生より、「英語での即興型ディベートは今後の活動に活かすことができるものです。頑張ってください。」と挨拶が行われ、早速第1ラウンドが始まりました。ディベートが始まると、しっかり相手の話を聞き、自分の主張を伝えることができました。ディベートが終わるとエアー握手がかわされました。ジャッジ実践を行った生徒も反論や再構築を吟味し、勝敗の理由を説明することができました。続く第2ラウンドでは第1ラウンドで受けた各テーブルジャッジからのアドバイスを参考に、理由づけや具体例などを意識しながら準備を行いました。ディベートが始まると、第1ラウンドから成長したスピーチを披露しました。ラウンドが終わるとジャッジの先生からのコメントを真剣に聞く姿が見られました。最後に第2ラウンドでベストディベーターに選ばれた生徒より「1回目は手探りでのディベートだったが、2回目ではどのように進めればいいのかなどがわかり、より楽しめた」、「英語は苦手だが、苦手だからこそやる意味がある」と感想を述べ、研修会は終了となりました。
2020.7.4 京大高大接続
「連携校と共に高度な課題研究を進め、それを通じた人材育成を図る」一環として、本校・奈良女子大学附属中等教育学校・京都大学との間で、2020年7月から2022年3月末までの長期にわたる高大接続事業を開始しました。今後、オンラインをも積極活用しながら推進する予定です。
2020.3.6 龍谷大学と共にXPS分析を実施し、それを踏まえた物理教材を開発・実践利用しました
アルミニウムのアノード電解により形成されるゲル状白色沈殿について、龍谷大学と連携してX線光電子分光法(XPS:X-ray photoelectron spectroscopy)による分析を行いました。この結果を踏まえ、「電気化学反応に関与するイオンに対する磁界効果(ローレンツ力による流体的効果)がもたらすゲル状白色沈殿の流動を観察するローレンツ力可視化教材」を開発し、探究的要素をもつ授業として実践しました。