皆さん、おはようございます。そして、明けましておめでとうございます。
 令和5年、2023年がスタートしました。
 コロナ禍での生活もまもなく丸3年になろうとしています。ワクチンの接種も進み、治療薬も開発されていますが、新型コロナウイルス感染症の終息にはもう少し時間がかかりそうです。皆さんには、新型コロナ感染予防として手洗いや消毒、教室の換気の徹底をお願いします。寒い時期ですが、どうか協力をお願いします。

 さて、昨日は「成人の日」でした。昨年4月に改正民法が施行され、成人年齢が18歳になったことは皆さん知っていることと思います。3年生の皆さんの中でも18歳になっている人は法律上は成人として扱われます。成人となれば、クレジットカードやローンなどの様々な契約を保護者の同意なく行うことができます。
 20歳を民法上の「成人」としたのは明治時代のことで、今回の改正は140年ぶりのことでした。この改正の背景には、当時と大きく社会情勢が変わり、子どもから大人への成長や発達の速度が早くなっていることがあります。また、世界的に見ても、先進国では18歳成人が主流となっています。
 18歳になれば、「成人」としての自覚と責任を持つことが求められます。この民法改正以前から選挙権をもつ年齢が20歳から18歳に変更され、政治への参加機会がつくられています。これからは、国の内外における政治や経済、国際関係に関心をもち、社会の一員として行動しなければなりません。高校生の期間をその準備期間として自らを成長させることに努めてほしいと思います。
 ところで、「一年の計は元旦にあり」ということわざがあります。「一年の計画は元旦に立てるべきである。」という意味です。皆さんもよく耳にすることと思いますが、これと似たことわざに「一生の計は少壮の時にあり」があります。「自分の生涯の生き方については、青年期によく考えておくべきである。」という意味です。少壮とは青年期、つまり、皆さんがまさに今過ごしている時期です。この時期に、将来の自分の目指すべき姿というものをしっかりと考えておこうということです。3年生の皆さんには、将来の自分の姿がしっかりと思い描かれていることと思います。1年生、2年生の皆さんは、時間をかけて将来の姿を思い描いていきましょう。
 3年生にとって、この1月、2月は大学入学共通テスト、そして一般入試を控えた大切な時期です。目標に向かって安易に妥協することなく、最後まで頑張りましょう。また、すでに進路が決まっている人は、卒業までの時間を有効に使って、更に一回り成長できるように努めてください。
 2年生、1年生の皆さんにとって、3学期は4月からの新しい学年への準備の期間です。それぞれ、2年生にとっては3年生の0学期、1年生にとっては2年生の0学期という意識をもって過ごしてほしいと思います。
 それでは、今年、令和5年、2023年が皆さんの笑顔があふれる、すばらしい1年となることを祈って式辞とします。

校長 八重 幸史