令和4年度 第2学期始業式 式辞
皆さん、おはようございます。
本日から2学期が始まります。今年の夏は猛暑と言われる非常に暑い日が続きました。その後、不順な天候で、各地で大雨による被害も出ました。その一方で、新型コロナウイルス感染症は第7波といわれる感染拡大で、奈良県においても3000人を超える新規感染者が発表される日もありました。皆さんには、今後とも感染予防の徹底をお願いします。
このような中でも、夏期休業中に部活動において優秀な成績を残してくれました。日々の練習の成果を存分に出してくれたものと嬉しく思います。今年のインターハイには、空手道部、サッカー部、卓球部が出場しました。サッカー部は初のインターハイ出場を成し遂げてくれました。次の選手権大会への出場を目指して更に頑張ってほしいと思います。
そして、野球部の活躍についても触れておきたいと思います。皆さんご存じのように、野球部は選手権奈良大会において粘り強い戦いにより接戦を勝ち抜き、決勝戦へコマを進めました。しかしながら、決勝戦の前日に選手登録されている部員の多くが発熱等の体調不良であることが分かりました。翌日の決勝戦には、登録選手を12人入れ替え、臨むことになりました。結果は0対21で敗れました。出場した選手の中には高校での初めての公式戦ということで、非常に不安な気持ちで試合に臨んだ選手もいたと思います。そんな状況の中でも、選手たちはよく頑張ってくれました。大きく点差が開こうとも、その全力の、ひたむきな、精一杯のプレーが多くの人に感動を与えました。試合の様子は全国のニュースでも取り上げられました。「決して途中で諦めたり、へこたれたりしない。最後の最後まで全力で頑張り抜く。」という本校生に引き継がれている“樫の木の精神”をまさに示す試合であったと思います。
この“樫の木の精神”と「真面目に一生懸命頑張ることが格好いい。」という本校の60年の伝統の中で築かれた良き校風を生徒の皆さんがしっかりと身に付けてくれていることを非常に嬉しく思います。
なお、この決勝戦において大きく点数をリードした後も、最後まで正々堂々とスポーツマンシップにのっとり、全力で戦ってくれました天理高校野球部の皆さんにも敬意を表したいと思います。そして、奈良大会での優勝が決まった瞬間の本校に対する配慮にあふれた振る舞いにも感謝したいと思います。
最後に、第2学期は「実りの学期」と言われます。
1年生の皆さん、入学時の目標を忘れていませんか。向上心を維持できていますか。
2年生の皆さん、高校3年間のまさに真ん中の時期です。中堅学年として学校を更にリードしていってください。
3年生の皆さん、進路決定、進路実現に向けての集大成となる最も重要な時期になります。どうか「夢を実現(かたち)」にしてください。
2学期、皆さん一人ひとりが健康であることを願い、そして、大いなる成長と活躍を遂げてくれることを期待します。
校 長 八重 幸史